Solaも飛べるはず

きっと今は、自由に・・・

8・27 楽隊のうさぎ

2014-08-28 | ふつうの日記
  


この夏読んだ小説の中で、最も心に残ったのは、中沢けいの「楽隊のうさぎ」です。

題名に惹かれて前から観てみたかった(・・けど観ていない)映画の原作小説です。
文庫化されたので、やっと読むことができました。

ブラスに打ち込む主人公たちの青春が生き生きと描かれていて、昔々の自分とダブらせながら楽しく読みました。

練習中のつまずきや悩み、合奏の場面でのみんなの息遣い、コンクール本番の緊張感。
あの時の胸の鼓動や、手のひらの汗までも思い出す感じです。

読んでいると、自然に右手がタクトを振っているような。(指揮者ではないのだけど)

読んだ後、切なくも懐かしい気持ちに駆られたので、DVDも借りて観てみました。
こちらは、ちょっと期待はずれ。小説の方が断然よかったです。

続けて借りた映画「桐島、部活やめるってよ」(←これはスゴクよかった)のクライマックスシーンで流れる曲が、私が高1の時のコンクールの自由曲「エルザの大聖堂への行進(歌劇「ローエングリン」より)」だったのが、全く偶然で感動しました。


高校の部活のことは、今でもいろいろ思い出します。私の高校生活の大部分を占めていたと思う。
私たちを指導してくださったOBの塩谷晋平さんは、当時はヒッピーな音大生で、毎年夏休みの帰省中に熱い指導をしてくださっていたのだけど、その後しばらくして、吹奏楽界では誰もが知るところの全国的な指導者となられました。

晋平さんはちょっと大人で都会的で、部員はみんな晋平さんが大好きだった。
もちろん私も絶大なる信頼をおいていたので、「今頃どうしていらっしゃるかなー。一度お会いしたいな。」と思い、去年のお正月に同級生に聞いたり、ネットなどで調べてみたりしたところ、そのほんの1ヶ月前に亡くなっていたことが判明して、とても悲しく残念でした。

私は、けっしてうまくはないと自覚していたけれど、コンクールの帰りのバスの中で、ピッコロのソロの部分を褒めていただいたことが、今も忘れられない思い出です。

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