Solaも飛べるはず

きっと今は、自由に・・・

胆嚢全摘手術入院日記 ⑩

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(腹腔鏡下胆嚢全摘手術について)
最後に(←しつこい?)、腹腔鏡手術について、少し書きます。

傷の小さいことから、術後の回復が早いこの手術は、おなかに4箇所、孔(あな)を開けて行います。

私の場合は、おへそのすぐ上に、縦に1.5㎝のが一つ。そこから7cm上に5mmのが一つ、わき腹に横に1㎝のが2つ並んでいます。
この4つの孔に、おなかの中を映し出すカメラと、メス2つと、ガスを入れる管を入れたんだと思う。(想像)

Dr.は、カメラが映す画像をモニターで見ながら、こんな器具で胆嚢を切り取るんだそうです。





スゴイよね。

今では、胆嚢摘出はたいていこの方法だそうで、おかげで翌日にはもうおかゆが食べられたし、痛いながらも自分でトイレも行けました。
開腹手術だと、もっと退院も遅かったと思います。



胆嚢全摘手術入院日記 ⑨

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(耳鼻科・呼吸器科受診)
術後4日目、退院の朝、耳鼻科に回される。
問診と鼻からのファイバーの結果、気管の入り口、声帯のすぐ下に、べっとりと血痰がこびりついているとのこと。
「早急に、甲状腺、肺、気管支の検査をせよ」とのことで、改めてガーーーーーーーーン!
一難去って、また一難。なんで私ってこんなんだろう?自分でもイヤになってしまう。

明日から、無事学校に出勤するはずだったのに・・・。
結局、その日のうちに甲状腺エコー。翌日呼吸器科受診、胸部X線。
翌々日午後より肺CT。その翌日は1泊の入院で、気管支鏡の検査をすることになった。

(手術後1週間)
朝、1時間だけ出勤。「今日も1時間で帰るけど、ごめんね。」と言うと、「先生お大事にね。」とカワイイ言葉。
すぐに車で病院へ向かい、10時から腹腔鏡手術の抜糸。完全に傷口はふさがり、経過は良好。これからまた10日後に、検査結果を聞きに行くことになっている。

それから、10時半に呼吸器科へ行き、入院の準備。
お昼から、点滴とのどへの直接麻酔(吐きそうだった)の後、1時55分より気管支鏡検査。部分麻酔なので、Dr.の声もまる聞こえです。

「あー、出血してるねー。どこ?ここかー。もっと(気管支鏡)奥まで入れてみて。吸引、お願いします。」などと、声が聞こえてとっても不安。

15分ほどの検査の結果、気管の血痰は、胆嚢の手術の際、全身麻酔のために気管に管を入れたときに管が粘膜に当たった時の傷だろうということで、一件落着。
「悪いものじゃなかったからね。」という声で、安心した。


胆嚢摘出手術から1週間、いろいろありましたが、晴れて自由の身になり、健康の不安もなくなりました。ご心配をおかけしました。
明日から、ちびっ子たちにやさしくしようっと。

胆嚢全摘手術入院日記 ⑧

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(手術後2日目)
この日は、地方祭で、お神輿を病院の玄関に見に行った以外は特に何もなかった。
相変わらず痛みはあるが、少しずつ薄れてきている。

(手術後3日目)
たくさんの方たちがお見舞いに来てくださって、恐縮する。
今日はシャワーの許可も出て、久しぶりにさっぱりとし、気持ちよかった。

明日はいよいよ退院。「体調はどうですか?」とDr.に聞かれて、のどの違和感と空咳のことを話すと、「では、明日耳鼻科の受診を入れときますね。」と言われるが、これがとんでもないことに・・・!

胆嚢全摘手術入院日記 ⑦

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(摘出した胆嚢)
胆嚢は、6センチメートルぐらいの小さな器官で、肝臓から出た胆汁を一時的に貯めておき、十二指腸へ送る働きをします。だから摘出してもたいして困らないんだそうです。でも、これからはたぶん脂っこいものはだめだな。マーガリンとマヨネーズが大好きなのに、どーしよう?

ところで、主治医の先生のお話では、私の胆嚢は、すでにクシュクシュと縮んでいたそうだ。腺筋症の部分は壁が厚く白くなっていたらしい。ラードがこびりついていたみたいとは、父の感想。見たかったな。写真撮っておいてもらえばよかった。

お腹の中には広い範囲ですでに癒着があったそうで、それをはがすのが大変であり、今の私の人並みならぬ痛みも、きっとそのせいだろうとのこと。
これまで腹部の手術はしたことがないのになぜ癒着があったのかお尋ねすると、きっと何度か胆嚢炎を発病したことがあったんだろうとおっしゃった。胆嚢の縮みもそのせいだろうと。
んー、気付かんかったなー。鈍い?

まあ、何はともあれ私の身体から、胆嚢はなくなった。人工関節の手術の時に、大腿骨頭も切り取ってしまったし、…なんかカラダ全体がしぼんでいくようです。

胆嚢全摘手術入院日記 ⑥

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(手術翌日)
昨夜は全く眠れなかった。
1時間置きに看護婦さんが様子を見に来てくれたけれど、寝返りが打てず、身体は管だらけ。痛みは強い。こんな時に限って時間の経つのは遅く、早く朝が来て少しでもラクになることを願っていた。

そして、やっと待望の朝が来て、まずは酸素マスクが取れ、鼻のチューブが取れ、その後の回診でお腹の孔からのチューブも取れ、次に血栓防止の弾性ストッキングとフットポンブが外され、やっと尿の管も取れて、残るは点滴だけになった。

しかし身体はしんどーい。一番大変だったのは、手術の際お腹を膨らませるために入れたガスがまだまだ溜まっていて、それがパンパンに膨らんでいろいろな臓器を押し上げるために、お腹も胸も痛くてたまらないし、ゲップも上がって来るたびに傷を刺激した。
腹筋がひどい筋肉痛で、起き上がったり、横になったりするのも一大事、レントゲンを撮りに1階まで車椅子に乗ると、段差を越えるたびに響いた。
痛み止めの注射や錠剤も、全く効かないし。

そんなことから、看護士さんのお話では「内蔵の癒着を防ぐために、できるだけ起きて歩いてください」とのことだったが、痛みでできず、一日中うだうだしていた。

胆嚢全摘手術入院日記 ⑤

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(手術前日)
朝10:00に入院。
東京から手術のために帰ってくれている妹や両親とともに病室へ。
その日は、担当の看護士さんからクリニカルパスの説明があり、それ以外にも婦長さん、外科のお医者様たち、手術室の看護士さん、麻酔科の先生の診察と、いろいろ忙しかった。
2時に下剤(液体200ml)、9時にまた下剤(錠剤)。おなかがからっぽになるのは、いやな感じじゃない。

明日の朝は、9時過ぎから準備を始めて、10時から手術。順調に行けば1時間あまりで摘出は終わるそうだ。

2年ぶりの入院だけど、明日のことが心配で落ち着かないし、よく眠れなかった。

(手術当日)
朝6時に採血。7時に浣腸。
それから手術着に着替え、家族と一緒に歩いて手術室へ。
不安と緊張で、顔がこわばってしまっていたと思う。

酸素マスクをされて、左手の甲に麻酔の注射をうたれてからは、全く記憶がない。
目が覚めたとき、朦朧とした意識の中で、お医者様が「手術終わりましたよ。悪いものではなかったですよ。」と言ってくださったのをうっすらと覚えてはいるが、自分のことという意識はなく、ただ聞いているだけといった感じ。
心から「よかったなー。」と思えたのは、もっと後になってからだった。

とにかく気持ちが悪くて、おなかが痛い。
吐き気と痛み・・・そういえば、人工関節の手術の後も、おんなじ思いをしたことを思い出した。
私は、痛みに弱いほうだと思う。弱いというか、敏感というか・・・。

そのうち、背中も肩も、どこもかもが痛くなって、動けないし、しゃべれない。
けれど、どうしようもなく、自然に治まるのを待つだけ。あー、手術なんかするんじゃなかったーーーー!(と、その時は思った。)

夜、ゴッポリと緑色の消化液を吐いてから、少し吐き気は治まる。
痛みは相変わらず。痛み止めの注射をうってもらったけど、結局効かなかった。
妹が泊まってくれた。

胆嚢全摘手術入院日記 ④

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(手術10日前)
まず胸部X線を撮った後、手術の説明。
「胆嚢癌の可能性が高いと判断した場合は・・・」なんて書かれてある説明書を見ていると、どんどん怖くなってくる。
けど、もうじたばたしてもしょうがない。
N先生は年間200例もの腹腔鏡手術をなさっている名医だそうだから、全てをお任せしよう。

その後、呼吸器外科で、手術までの喘息薬の飲み方について、指導を受けて帰る。

いよいよだーーーー。

手術までは、眠れない日が続く・・・。

(私の悪いくせなんだけど、すぐにネットや医学書で調べて、妙な知識を得るのは、絶対に精神的によくない!悪い方、悪い方に考えると、まいってしまう。今回も、何時間もパソコンで調べて、ものすごく落ち込んだけど、唯一mashさんと言われる方のブログに、よく似たケースが載っていて、これが一番参考になったし、安心した。)


胆嚢全摘手術入院日記 ③

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(外科外来)
朝から診察、採血、検尿、心電図、循環器科外来と忙しい。
MRIの結果を見た外科のN先生は、腹腔鏡手術で胆嚢を摘出できるだろうとのこと。ただし、5%は癌の可能性があること(その時は開腹手術に切り替える)、また合併症の危険についても十分承知した上でないと手術はできないと、きっぱりとおっしゃったので、自分で手術を選択したとはいえ、少々怖くなってきた。

新学期早々は運動会の練習で忙しいため、10月の3連休前に入院、手術を予定する。また、入院の10日前に家族への説明と呼吸器外科の診察があるそうだ。

胆嚢全摘手術入院日記 ②

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
(内科外来)
一週間後、再び肝胆膵センターへ。

腫瘍マーカーは異常なし。その後CTとMRI。
喘息があるので造影剤は注射でなく、液体を飲むタイプ。

結果は・・・CTではよくわからない。MRIでは、やっぱり「胆嚢腺筋症」だろうけど、癌の可能性を完全には否定できないとのこと。
一泊二日のさらに詳しい検査を勧められたが、新学期を控えて、そんな余裕はないので、全摘出していただくようお願いする。
先生も、「取り出してシロクロはっきりさせた方がいいだろう」と言ってくださる。

そうと決まれば話は早く、二日後の外科と循環器科を予約して帰る。





胆嚢全摘手術入院日記 ①

2007-10-09 | 胆嚢全摘手術・入院日記
病気の日記は、あまり読んで楽しいものではないけれど、これから胆嚢の全摘手術をする方の少しでも参考になれば、と思って記録しておこうと思います。
いやな方は読まないでね。


(人間ドック)
これまでドックは、一年おきか二年おきには、きっちり受けていたけれど、今回は人工関節の手術をはさんでいたので三年ぶり。

おなかのエコーで、胆嚢の異状を指摘された。自分も画面を見せてもらったんだけど、胆嚢の底部に白く丸いものがあり、エコーの先生のお話では「胆嚢腺筋症」だろうとのことで、G判定(要精密検査)。

無理をお願いして、その日のうちに肝胆膵センターに回してもらった。
肝胆膵センターでも、たぶん「胆嚢腺筋症」だろうけど、万が一、胆嚢癌であれば非常に予後がよくないため、詳しい検査が必要だということで、“腫瘍マーカーのための採血”と、“CT、MRIの予約”をして帰った。不安…。


5年前も3年前もドックで胆嚢ポリープを指摘されていたのに、すっかり忘れていた。というか、その頃は股関節の痛みの方がひどくて、それどころじゃなかった。
そして、5年後の今になって、ほっといたツケが回ってきたということです。ショボン。


ところが、実家に帰って母に話すと、私の叔母二人も胆石で胆嚢を全摘していることを聞かされ、「なーんだ、取ればいいんだー。」と、単純に自分で答えを出す。