1ヶ月も前のことになりますが、東京に向かう飛行機の中でANAの機内誌『翼の王国(8月号)』を読んだときのこと。
いつもはひまつぶし程度にざっと読み流すのですが、今回は、中の一つの記事に心を奪われてしまいました。
あまりに感動したので、「ご自由にお持ち帰りください」というお言葉に甘えて、持ち帰らせていただいたほどです。
それがこの本↓。
その中の
「この夏 ぼくは 泳ぎきる」という記事です。
機内で読み始めたときから、もう目がウルウルしてしまって、見開き全10ページを最後まで読み終えたときには、感動で胸が震えました。
きっと、私と同じように感動して、持ち帰った人、たくさんおられると思います。
それは、鹿児島県の桜島の見える二つの小学校の、とある学校行事。
なんと、桜島から錦江湾を隔てた対岸の磯浜まで、約4.2キロの海を、小学4~6年生が横断遠泳するという伝統の行事だそうです。
4.2キロ・・・・歩いても1時間以上かかるこの距離を、10歳~12歳の子どもが泳ぎきるなんて、果たしてできるのかと誰もが思いますよね。
ところが、子どもたちは、この日のために3ヶ月間の特訓の末、校内の審査を通過し、全員完泳を目指して、笑顔で頑張るのです。
こんな感動的な記事を、取材し編集されたANAの記者はすばらしい!
また、これを機内情報誌に留めておくのは、惜しいなと思っていたところ、おとといの金曜日、NHKの「新日本風土記」という番組で「桜島」が取り上げられ、その後半部分に、「錦江湾横断遠泳」の映像が流れました。
やっぱり、見てる人は見てるんだ。
感動する人は感動するんだ。
私は、リアルタイムで見られなかったので、父が録画してくれていたDVDを今朝見ました。
子どもたちが、桜島をスタートするシーンから、もう涙でテレビが見えない。
全員が無事に対岸の磯浜に到着したときには、まるで自分が保護者であるみたいな、ホッとしたような誇らしいような気持ちになりました。
4.2キロを泳ぎきって、笑顔でインタビューを受けた子が、「おかあさんがぜんざいを作って待っていてくれたので、ぼくもがんばった。」と言っていたのが、また泣けた。
(その子の水泳帽には「本田 宗一郎」という名前が!!・・・スゴイ。)
こちらが、『翼の王国』の記事です。
ぜひ、読んでみてください。(画像の上でクリックすると拡大されます)
http://media.ana.co.jp/magazine/1108/tokushu.html
前述の本田宗一郎クンが、記事の中でもコメントしていました。
「岸では、楽しみも半分、ドキドキも半分でした。でも、海の中では、プカプカ浮いたり、波があったり、桜島がキレイだったりして、半分のドキドキも消えて行きました。」
桜島が見守ってくれているから、頑張れるのかな?
それとも、鹿児島(薩摩)の思想風土がそうさせるのか、どちらにしても松山人の私にとっては、うらやましく思えることでした。
「新日本風土記」は火曜日の朝、再放送してますので、こちらもよかったら録画してご覧になってください。