散歩者goo 

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昨日記141126水(みんぱく講座・グランフロント大阪)

2014年11月27日 13時37分51秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
雨・曇  最高/最低℃ 平均/最低% =15.7  11.9  80  69 
昨日は、日中十数食分の冷凍ご飯を作り終えてから、7食分の副食作りで肉を計量して切り分ける作業まで、工程でいうと3分の一から半分程度まで仕上げたが、外出の予定時間が来たので切り上げて、仕掛品を冷蔵した。

夕方から、大阪駅北にあるナレッジキャピタル The Lab. CAFE Lab.(グランフロント大阪北館1F:カフェラボ)に出かけた。
連続講座「みんぱく×ナレッジキャピタル ―イメージの力をさぐる―」の最終回の上羽陽子(国立民族学博物館准教授)先生が講師をされる「色と光が放つイメージ」に参加するためである。

この連続講座にはすべて参加し、特別展ツアーやワークショップにも参加した
(2014年9月12日(金)、9月24日(水)、10月15日(水)、10月26日(日)、10月29日(水)、11月12日(水)、11月26日(水)=昨日記141126  の各昨日記14xxxxに概要記載)

なぜ今回すべて参加したかということだが、答えは単純だ。
先ず知的好奇心をくすぐられたということだ。

更にその背景として、私は1990年から2000年までギャラリーくるせを経営していて、今も純粋に趣味として現代美術を見て回っている。
ところで、美術とイメージは切り離せないが、民族学的資料から派生するイメージは、美術とどのように関連するのかという疑問があった。
そうした個人的背景があったので、今回のイベントに対し、イメージと民族性をキーワードに何か疑問に答えられるものがあるのか、そして特別展のテーマの言うように、特殊性の強い民族芸術の中に、すべての民族に共通した人類共通の美意識があるのか強く興味を持った。

更にもう一つの背景として、私のもう一つの趣味との関係がある。
昔、20代末か30代の初めの失業時代に1-2か月程東大阪の石切近くの中学校で発掘調査のアルバイトをした経験があり、それ以来考古学古代史の魅力に取りつかれた。
当時は邪馬台国ブームでもあった。
その後古代史考古学の会に入ったり、本を読んで勉強したりし、一時期主要な発掘調査報告書を集めて読んだこともあった。
ところが、考古学と文化人類学は、歴史(時間軸)を対象にするのと、その時の社会構造や人間の関係性(人間と社会・宗教・風土の構造・関係性)を対象にするのとで研究対象が違うが、よく似た領域の研究が重なりある部分もある。
即ち、考古学を研究すると、その手法の中に文化人類学的な考察や参考事例として文化人類学的な事実を例示されることも多い。
私もそうしたことから、文化人類学にも興味を持つようになり、文化人類学的方面からも、今回の特別展に興味を持った。

昨日の講座では、「色と光が放つイメージ」ということで、主にインドで特に女性や幼児の服に付けられたスパンコール=鏡の働きとして、邪視(妬み・嫉妬)除けとして使われるということを強調されていた。
また、赤は吉で、黒は不吉というイメージがあるという。
講座終了後、民族資料の服を見ながら先生を囲んでの質問があった。
私は、民芸雑貨店をしていた時に扱った(日本の問屋から購入した。)インドシルクにと染色に関して質問した。
インドシルクは、本物だが、蛾の幼虫は、日本の蚕と違って、家蚕と野蚕があって、野蚕にもいくつかの種類の蛾がいるとのことだった。(因みに日本の野蚕の一種、淡い緑の天蚕の絹布は超高級品で、皇室等で使用される。日本の絹布は家蚕から作られている。)
安いインドシルクの蛾は短い糸で繭(まゆ)を作るので、綿のようにして、それを紡いで絹糸を作るので絹糸にムラが出来るとの話だった。
その話で、私の長年のインドシルクに関しての疑問は氷解した。
因みに先生は、インドで購入した長い高品質のインドシルクのストールをされていた。
また、インドの服で使われる赤の染料が気になったので尋ねたところ、カイガラムシの一種からとるということだった。
ペルーでも、別のカイガラムシから赤の染料をとって使用していることは知っていたので、なるほどと思った。

これでほとんどすべての特別展関連の連続講座も終わったが、イメージのちからの意味に関しては、自分なりの答えは、見つかっていないが、民族学的なものを一切抜きにイメージだけで展示した実験的意味は成功していると思う。
今週末は、小説家いしいしんじさんのその場小説のイベントが、みんぱく特別展関連イベントである。
石井さんとは、覚えておられるか知らないが、卍字楼やその他の場所で開かれた塔本シスコさんの展覧会の時に何度かお話させてもらったことがあるし、その場小説の催しにも参加したことがある。
今回、みんぱく特別展を見てどのような、その場小説を作られるのか興味あるが、交通費と特別展入場料を合わせると、2000円前後の出費となるので無理かも知れない。
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