SATIE 3gymnopedies/PASCAL ROGE
エリック・サティのピアノ作品集を僕は随分聴き続けています。何を隠そう初めて買ったCDがこのLONDONの「3つのジムノペディ/サティ:ピアノ作品集」です。演奏はパスカル・ロジェ。当時はそれほどサティのCDは販売されていなくて、選ぶほどありませんでした。その時は同じフランス人の方がいいだろうぐらいの選択でした。結局僕はサティの演奏の基本はパスカル・ロジェになってしまい、他の演奏を聴く度にロジェより優しいタッチだな。とかロジェより繊細な響きだなとか比べてしまうことになりました。サティの標準になってしまっています。サティの曲はどこか廃退的で、本当はあるはずの音符がところどころ欠けていているような中途半端さや不確実性を感じます。ところが旋律は説得力があって、不思議と耳に入り易いものばかりでここが人気の秘密ではないでしょうか。ジムノペディ1番~3番は有名過ぎる曲ではありますが何度聴いても脳波が安定します。アバンギャルドと評されるサティの作品群ですが、曲のタイトルもぶっ飛んでいます。組曲「4つのしまりのない前奏曲(犬のための)」「蛮族サンブリ人の敗北(悪夢)」「ひからびた胎児」ナマコの胎児、甲殻類の胎児、柄眼類の胎児「官僚的なソナチネ」などなど。しまりのない・・はぶよぶよしたと訳されることもあります。どうです変てこりんでしょ?ナマコの胎児は更に(歯痛のうぐいすのように)という演奏指示までついています。中で一番のお気に入りは「お前が欲しい(je te veux あなたが欲しいの)」です。もしもピアノが弾けたら真っ先に奏でてみたい曲です。シャンソン編曲で女性歌手、男性歌手ともに歌バージョンも他にありますしオーケストラバージョンもあるのですが、どうしても僕はピアノソロが好きです。甘い歌詞に合わせたかのごとく揺れるようなリズムと情熱を表し駆け上がるメロディの組み合わせがサティらしくないところがあって愛嬌さえ溢れ出しています。もしも車の助手席に女の子を乗せてそっとこの曲をかけてみたら彼女はその意味に気付くでしょうか?
3つのジムノペディ/サティピアノ作品集
エリック・サティのピアノ作品集を僕は随分聴き続けています。何を隠そう初めて買ったCDがこのLONDONの「3つのジムノペディ/サティ:ピアノ作品集」です。演奏はパスカル・ロジェ。当時はそれほどサティのCDは販売されていなくて、選ぶほどありませんでした。その時は同じフランス人の方がいいだろうぐらいの選択でした。結局僕はサティの演奏の基本はパスカル・ロジェになってしまい、他の演奏を聴く度にロジェより優しいタッチだな。とかロジェより繊細な響きだなとか比べてしまうことになりました。サティの標準になってしまっています。サティの曲はどこか廃退的で、本当はあるはずの音符がところどころ欠けていているような中途半端さや不確実性を感じます。ところが旋律は説得力があって、不思議と耳に入り易いものばかりでここが人気の秘密ではないでしょうか。ジムノペディ1番~3番は有名過ぎる曲ではありますが何度聴いても脳波が安定します。アバンギャルドと評されるサティの作品群ですが、曲のタイトルもぶっ飛んでいます。組曲「4つのしまりのない前奏曲(犬のための)」「蛮族サンブリ人の敗北(悪夢)」「ひからびた胎児」ナマコの胎児、甲殻類の胎児、柄眼類の胎児「官僚的なソナチネ」などなど。しまりのない・・はぶよぶよしたと訳されることもあります。どうです変てこりんでしょ?ナマコの胎児は更に(歯痛のうぐいすのように)という演奏指示までついています。中で一番のお気に入りは「お前が欲しい(je te veux あなたが欲しいの)」です。もしもピアノが弾けたら真っ先に奏でてみたい曲です。シャンソン編曲で女性歌手、男性歌手ともに歌バージョンも他にありますしオーケストラバージョンもあるのですが、どうしても僕はピアノソロが好きです。甘い歌詞に合わせたかのごとく揺れるようなリズムと情熱を表し駆け上がるメロディの組み合わせがサティらしくないところがあって愛嬌さえ溢れ出しています。もしも車の助手席に女の子を乗せてそっとこの曲をかけてみたら彼女はその意味に気付くでしょうか?
3つのジムノペディ/サティピアノ作品集
そして、私のサティの基準もロジェです。
一番癖が無いと言われているチッコリーニを聞いてもなんか違うって思っちゃうんです。こういうところにコメントするのは始めてですが、あまりの奇遇さに書かずにいられませんでした。
CDプレイヤーもないのに購入されたなんて素敵なエピソードですね。
サティは著作権が切れた後に多くのアーティストがレコードを出しました。このアルバムは先駆的はリリースだったような気がします。
今でもCMで流れたりするのでみんな大好きな音楽なんでしょうね。
通りすがり(ネットで)の顔も知らないお方からコメントをいただくのも嬉しく感じます。
しかも今日は出張先の東京のホテルでこれを書いています。