新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

6月25日「今日の礼拝堂」

2023年06月25日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後第4主日    

今週の祈り: 慈しみ深い主なる神様。あなたに仕えることを教えてください。見返りを求めず与え、傷を恐れず戦い、休みを求めず労し、報いを求めず働いて、御心を行うことに満足することができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン

  

 

〇 聖霊降臨後第4主日  説教 小泉 基牧師(週報掲載説教要旨)

                 先週の福音から

                「 意 味 が あ る 」        

イエスさまが、わたしたちを宣教の働きに招いてくださっていることは、はっきりしている。それなのに、そこに難しさを感じているわたしたちの現実がある。ルーテル教会は第7次綜合宣教方策の取り組みを始めたばかりだが、第1次の「綜合自立計画」は、海外からの補助金頼みだった教会財政を自立化させるためにはじめられた計画だった。50年が経過してその自立をようやく完全になしとげることができたのだが、その一方で教会はマイナス成長の時代に入り、かつてのような力を失ったと感じられる。わたしたちの教会も、かつては特別伝道集会、バザーやコンサート、全国や超教派の集まりなど活発に活動した時代もあったとはいえ、今や高齢化の影を拭うことが出来ない。牧師もまた、そういう環境の中で自信を持つことが出来ずに、あたふたと走りまわっている。わたし自身も然り。しかしそのような時にこそ、わたしたちにはみ言葉が与えられる。今朝の福音は、弟子たちを宣教の働きへと遣わしていく箇所であるが、その宣教はわたしたちが疲れ果ててしまうためのものではない。イエスさまはまず、「町や村を残らず回って」、疲れ果てて立ち尽くしてしまうわたしたちのところにおいで下さるのであり、そんなわたしたちが、立ち上がることが出来るまで寄り添い、ともに佇んで下さる。だからわたしたちは、焦る必要も嘆く必要も、あきらめる必要もうらやむ必要もない。深く憐れみ、ともにはらわたを痛めて下さる方が、ともに佇み、倒れていて下さる。効率とスピードと合理性とコストパフォーマンスを求める世の中とは違い、わたしたちの主は忍耐強い方である。わたしたちは、そのことに信頼をおいてよい。プロ野球の二軍にはいろいろな選手がいて、一軍現役バリバリではなかったとしても、いずれも球団にとって必要とされている選手である。そんなわたしたちのところに主がおいで下さる。わたしたちは、その主に信頼して歩むのである。「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」。そのことに意味がある。そして、「希望はわたしたちを欺くことが」ないのだから。(小泉)

 

《来週の礼拝》                               

#7月2 午前10時30分 聖霊降臨後第5主日 礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「少しであっても」

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:蔵谷俊夫さん

礼拝当番:出口輝子さん、小笠原里子さん

聖  書:エレミヤ28:5-9、ローマ6:12-23、マタイ10:40-42

讃  美 歌:129、409,259(1,2,9)、増補41

 


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6月18日「今日の礼拝堂」

2023年06月20日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後第3主日    

今週の祈り: 憐れみ深い神様。あなたは私たちに道を開き、御許に導いてくださいました。私たちの心にあなたの愛を注ぎ、溢れる喜びをもって御国の祝福を分かち合い、御子の福音を忠実に宣べ伝えさせてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン

  

 

〇 聖霊降臨後第3主日  説教 岡田 薫牧師(週報掲載説教要旨)

               「ただそうするだけ」        出エ19:2-8a ロマ5:1-8 マタ9:35-10:23

 十二人を宣教活動に派遣するにあたって主は、《サマリア人の町に入ってはならない。むしろ、イスラエルの家の失われた羊の所に行きなさい》(10:5-6)と言われています。これは、異邦人やサマリア人を差別し、救いには招かないというような意味ではありません。神の国の建設のために、まず必要なことはイスラエルの回復であることを明確にしておられるのです。注意しなくてはならないのは、イスラエルの回復と言っても、民族としてのイスラエルではないという点です。

 神がアブラハムを選ばれたとき、彼に信仰を求められたように主は信仰共同体としてのイスラエルの回復を願っておられるのです。つまり、《イスラエルの失われた家》というのは、神の知恵と計画を現す為に選ばれたにも関わらず、目的を果たしえなかった者たちのこと。主はまずその失われた者たちを取り戻す、という強い決意を現しておられるのです。ですから福音伝道に遣わされた者たちは、イスラエルの失われた家のために行けと命じられてはいますが、彼らが語ること、行うことは地上の至る所に広がってゆきます。福音の力は、私たちがどこかにとどめ置くことやしまい込むことができないほどに、広がる力を持っているのです。

 また主は弟子たちに、どこに行っても《天の国は近づいた》(10:7)と宣べ伝えなさいとも命じられています。これは、主イエスご自身が、町や村を巡り歩きながら日常的に行なっておられたことです。神の国の到来を告げる、ということは、神の権威を知らしめる、神の支配が近づいている、いや既に来ている、ということを、人々に自覚させることになります。すべての人は、神のみ前に引き出されている。失われたイスラエルの回復とは、私たち人間の正義の回復ではなくて神の主権の回復、神へと私たちが向き直りその憐みと愛の内に生かされている喜びの回復です。だからこそ主は、弟子たちに伝道にふさわしい家を見つけ、互いに平和の挨拶を交わすようにと命じられます。平和の挨拶を交わす、というのは平和を願望として語るのではなく、今ここに具体的な賜物として《平和》が与えられていることを意味しています。すべては神の憐みのもと、神の支配の中で行われている。神のご意思は圧倒的に強く私たちを引き寄せ、その業に押し出します。

 私たちも主からの召しを受け、教会に連なる者とされました。そして、福音を伝えるための賜物を与えられ、この世に派遣されています。この国の先行きはどんどんあやしい方向へと進もうとしていますが、私たちは神の愛、平和を実現する者として立てられています。主イエスがご自身の命をかけて愛を実践されたように、私たちはその後に続くことが求められています。聞く耳を持たない者、反対者たちも多くいることでしょう。しかし、私たちは人為的な力に頼るのではなく、また臆することなく《平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。》(マタイ5:9)というみ言葉に立つ者となりましょう。そして、《平和があるように》という挨拶と共に、それぞれが生かされている場へと派遣されてゆくのです。(岡田)

 

《来週の礼拝》                               

#6月25 午前10時30分 聖霊降臨後第4主日 礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「十字架を担って

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:青木比呂子さん

礼拝当番:秋田直枝さん、小笠原里子さん

聖  書:エレミヤ20:7-13、ローマ6:1b-11、マタイ10:24-39

讃  美 歌:213、382,増補52

 


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6月11日「今日の礼拝堂」

2023年06月13日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後第2主日    

今週の祈り: 神様。あなたはいのちの源、私たちの命の礎です。聖霊の力によって傷ついた世を癒やし、私たちを御子の新しいいのちへと引き上げてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン

  

 

〇 聖霊降臨後第2主日  説教 小泉 基牧師(週報掲載説教要旨)

               先週の福音から 

            「 む つ か し い 」 創世1:1-2:4a 2コリント13:11‐13 マタイ28:16‐20

キリスト教の教えには、一見矛盾しているとしか思えないようなことを、むりやり神学的に説明してしまうような教理が少なくありません。神さまを素直に信じることが出来たとしても、キリスト教の教理を理解することは難しいと感じる所以です。「イエス・キリストは完全に神であって、かつ完全に人間である」と説くキリスト両性論もそうした神学的テーマのひとつです。わたしたちは、人間であるからには時間と空間の限界の中を生きるほかない存在で、この限界を超える方として神さまを想定します。神さまは人間でないから限界を超えた神であるはずなのに、その神さまであるイエスさまが、完全に人間に成られたというのは、いったいどういうことなのでしょうか。このテーマをめぐっては中世の初めに神学論争が繰り返されました。その結果、イエスさまは「人間のように見えていただけで人間ではなく、内実は神さまであった」などとするキリスト単性論(だいぶん乱暴な説明です)が退けられるようになったのでした。イエスさまが、わたしたちと同じ人間になって下さったということが、わたしたちの信仰にとって決定的に大切だからです。神さまであるイエスさまが、神という立場を捨てて完全に人となって下さった。そのことによって、限界の中で、すれ違い、傷つき、哀しみにくれるわたしたちの思いを、人として地上を生きられたイエスさまが余すところなく汲み取って下さると信じることが出来るからです。そのために、父なる神はイエスさまを地上に送り、わたしたちへの愛を現して下さった。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。この出来事の中にわたしたちは、神様のわたしたちへの大きな愛を見るのです。マタイによる福音書の結びとなる「大宣教命令」の箇所において、聖書はそこに「疑う者もいた」ことを記録しています。このようにイエスさまは信じることが出来ない者たちにもそのまま宣教の命令を語りかけられるのです。限界のあるわたしたちが、たとえ疑いつつ歩まざるを得ない存在であったとしても、「疑う者は去れ」と切って捨てるのではなく、聖霊を送ってともにあゆませ、神さまのための働きへと召し出して下さる。そのことへの感謝と喜びをもって、日々を歩んでまいりましょう。(小泉)

 

《来週の礼拝》                               

#6月18 午前10時30分 聖霊降臨後第3主日 礼拝  

司  式:小泉 基牧師

説  教:小泉 基牧師「意味がある

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:小川敦子さん

礼拝当番:楢戸恵子さん、小笠原里子さん

聖  書:出エジプト19:2-8a、ローマ5:1-8、マタイ9:35-10:8

讃  美 歌:190、332,増補52

 


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6月4日「今日の礼拝堂」

2023年06月07日 | 今日の礼拝堂

    三位一体主日    

今週の祈り: 全能の創造者、生きておられる神さま。唯一にして三つであるあなたの栄光をあがめ、三つであり唯一のあなたの大いなる御力をたたえます。この信仰に堅く立ち、逆境の中で守り、ついには、御前にあって永遠の喜びと愛のうちに住まわせてください。いまも、そして永遠にいます、父、御子、聖霊の唯一の神に祈ります。 アーメン

  

〇 三位一体主日  説教 岡田 薫牧師(週報掲載説教要旨)

                                        「いつまでも」    創世1:1-2:4a 2コリント13:11‐13 マタイ28:16‐20

   三位一体主日という特別な名前がついている今日、私たちが福音の物語から聞くメッセージはどのようなものでしょうか。それは、弟子たちが聖霊の助けによって福音を悟るようになったように、私たちにも聖霊が注がれているということ。また、彼らが確信をもって伝道する者として駆り立てられていったように、現代に生かされている私たちも、伝道へと導かれ、駆り立てられているということだと思います。

 おそらく私たちの多くは、伝道というのは自分が誰かに神のこと、主イエス・キリストのこと、聖霊のことを伝えて、その人に納得してもらうこと、と考えがちではないでしょうか。ある側面として見れば、それは正しい答えかもしれません。しかし、これだけでは伝道は完成しません。なぜなら、福音を知らされた者たちも、常に伝道される必要があるからです。

 日課には《さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。》(28:17)と、はっきり記されています。彼らは、主の十字架も、復活もすべてを目の当たりにし、これが預言の成就であったということを経験しています。にもかかわらず、なお信じることができず、疑う者がいた。これはとても興味深いことです。これにはいろいろな説明が考えられることかも知れません。ただ一つ明らかなことは、人の子に出会う時には、いつでもこれを疑う者がある、しかしそれでもなお、人の子を礼拝する者が無くならない、という事実です。

 ポスト・コロナ/ウィズ・コロナと言われるようになり、礼拝後のお茶の交わりや訪問活動等が再開されるようになってきましたが、パンデミック以前と全く同じにはならないでしょう。また、この数年間はどうしても今あるコミュニティの維持継続に主眼が置かれていて、新来会者や社会に向けての働きかけというものに対しては消極的にならざるを得ない部分もありました。取りやめていた活動を再開するには閉じる時以上に力が必要ですし、新しい展開を図るにもどこから手を付けていいのだろうかと戸惑うことも少なくありません。まずは身近なところから少しずつ皆さんと共に取り組んでまいりたいと願っています。

 主イエスは《わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。》と、弟子たちに言われました。「いつも」という言葉は、すべての日、という意味にも取れます。先日も、今日も、明日もこれからも、くる日も来る日も、世界を完成に向かわせるために、主は、弟子たちと、そして私たちと共にあり、助け、導いてくださっているという力強い約束です。(岡田)

  

《来週の礼拝》                               

#6月11 午前10時30分 聖霊降臨後第2主日 礼拝 

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「訪れてくださる主

奏  楽:若井裕子さん

聖書朗読:小笠原里子さん

礼拝当番:出口輝子さん、小笠原里子さん

聖  書:ホセア5:15-6:6、ローマ4:13-25、マタイ9:9-13,18-26

讃  美 歌:170、303、増補52


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5月28日「今日の礼拝堂」

2023年06月02日 | 今日の礼拝堂

    聖 霊 降 臨 祭    

今週の祈り: 神様。あなたはこの日、あなたを信じる者に聖霊を送って心を開いてくださいます。聖霊の光で導き、私たちが全てにおいて正しく判断し、あなたの平和の内にいつも喜ぶことができるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。 アーメン

  

〇 聖霊降臨祭  説教 小泉 基牧師(週報掲載説教要旨)

                先週の福音から

             「わたしたちの物語に」 使徒1:1-11 エフェソ1:15-23 ルカ24:44-53

聖書は、あなたがたはイエスさまの出来事の「証人となる」と語っています。証人となりなさいとか、ならなければなりません、と言っているのではないのです。イエスさまと出会っていただいたわたしたちの人生は、たとえ平々凡々としたものにしか思えなかったとしても、人と人との出会いの中で、すでに証人とされているのだ、ということ。このことを意識しながら生きるときに、わたしたちは喜びへと導かれるのです。聖書に描かれたイエスさまの昇天の出来事は、福音書で語られた「イエスさまの物語」と、それ以後の「弟子たちの物語」つまり「わたしたちの物語」とを結びつける役割を担っています。ルカは、「イエスさまの物語」が、「イエスさまの物語」で終わってしまってはならない、と考えて、「わたしたちの物語」として使徒言行録を著したのでした。昇天の出来事は、確かに弟子たちとイエスさまとの別れを物語っています。ところが弟子たちは、淋しさや不安を伴ったであろうこの別れの後に、「喜んで神をほめたたえていた」とあって、そこにふしぎさを感じます。そのことを理解するカギとして、イエスさまが弟子たちを「祝福しながら」昇天なさったという記述を押さえておきたいと思います。「祝福」とは、「よい言葉を語る」という意味であり、イエスさまから「よい言葉」を受けたからこそ弟子たちは、今度は神さまを「よい言葉」で褒め称えることが出来たのです。今を生きるわたしたちも、時として無力感にとらわれてしまうことがあります。そのわたしたちのために、イエスさまはこの礼拝を通して「よい言葉」を語ってくださいます。わたしたちは礼拝で、この「よい言葉」を耳にしていく。そこから力づけられていく。そして力づけられたわたしたちは、神さまを「よい言葉」でほめたたえると同時に、今度はまわりのひとたちを「よい言葉」をもって力づけていく。人を励ます言葉。認める言葉。誉める言葉。慰める言葉。赦す言葉。受け入れる言葉。力づける言葉。そのひとつひとつは、相手を祝福する「よい言葉」です。こうしてわたしたちは、神さまからイエスさまの出来事の「証人」として立てられていくのです。(小泉)

 

《来週の礼拝》                               

#6月4 午前10時30分 三位一体主日 礼拝 

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「いつまでも

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:蔵谷俊夫さん

礼拝当番:小川敦子さん、小笠原里子さん

聖  書:創世記1:2-2:4a、コリント(Ⅱ)13:11-13、マタイ28:16-20

讃  美 歌:189、131,262、増補52


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