新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

12月22日「今日の礼拝堂」

2019年12月23日 | 今日の礼拝堂

   クリスマス礼拝   *クリスマスおめでとうございます。 

今週の祈り:主イエス・キリスト、力を奮って来てください。溢れる恵みの力によって、信じることを妨げる罪から解き放ち、いつもあなたの約束を受け入れることができるようにしてください。父と聖霊と共に、あなたは永遠に唯一の主です。

 

〇クリスマス礼拝説教 日笠山牧師(週報掲載説教要旨)マタイ1:18~25

           「 神は我々と友に

 クリスマスおめでとうございます。今年もこの嬉しい季節がやって来ました。アドベントキャンドルに火が一つまた一つと灯され、めばえ幼稚園では子どもたちによるページェントが演じられ、この日を迎えるために各礼拝堂では美味しい食事や楽しい趣向が着々と準備されてきました。クリスマスを迎えるまでのそれら一日一日に、私は心高鳴ります。それは子どもの頃のようにサンタクロースからプレゼントをもらえるという無邪気な期待からではなく、キリストを信じる皆さんと共に、そのご降誕を今年も一緒に祝うことが出来るという喜びがあるからです。私たちの救い主であるキリストの誕生の物語に、共に耳を傾け、キリストをほめたたえる賛美歌を共にたくさん歌い、そして共にキリストに祈りを捧げる。私たちの心からの祈りをー嘆きも、不安も、悲しみも、喜びも、感謝も、私たちの思いのすべてをーただ一人の救い主イエス・キリストに、共に捧げることのできる幸いを改めて思う時。それがクリスマスではないでしょうか。

 クリスマスは、教会にとっては新しく始まったばかりの1年の最初にやって来ますが、この世で使っているカレンダーでは12月という最後の月に当たります。俗に日本では「師走」とも言われ、1年を締めくくる年の瀬としてせわしない月でもあります。ここ札幌でも12月に入る前からやれイルミネーションの点灯式だの、クリスマス市だの、クリスマスバーゲン、クリスマスパーティ、そして忘年会と、目まぐるしい1ヶ月です。怒涛のようなこの流れに身を任せてしまうと、あっという間に過ぎてしまう。ただ忙しいだけで、心には何も残らないそんな月となってしまいます。しかし、だからこそ私たちは本当に大切なものに目を留めたい。この世のあらゆるものが瞬く間に過ぎ去っていこうとも、決して私から離れることなく共におられ、私を愛してくださるお方に。この1年私が犯してきたあらゆる罪を赦し、あがない、救ってくださるそのお方に。はるか昔の旧約聖書の時代から、その名をインマヌエル(神は我々と共に)と呼ばれてきたキリストに。

 キリストがお生まれになられた場所は、どんな貧しい人間の子でも寝かされることはない家畜小屋の飼葉桶でした。外気にさらされて冷え切った飼葉桶。ふかふかの布団や毛布は望むべくもない固い飼い葉桶。家畜たちが食べる飼料の匂いが染みついた飼葉桶。現代の私たちが住む世界も、さながら飼葉桶です。愛が冷え、こわばった心がぶつかり合う世界。人の犯す罪と悪にまみれた世界。しかし、その世界のただ中に、キリストはお生まれになられた!この世を照らすまことの光として、キリストがお生まれになられた!私たちの罪を清め、私たちの愛を温め、私たちと共に永遠にいてくださるために、キリストがお生まれになられた!それが、聖書が語るクリスマスの福音なのです。

  (礼拝後の記念写真)

        《来週の礼拝》

〇12月29日 午前11時 降誕節第1主日礼拝

〇司  式:中島和喜牧師                                                                                   〇説  教:中島和喜牧師「預言」                                                                                        〇奏  楽:滝田裕美さん                                                                              〇聖書朗読:秋田直枝さん                                                                                                                                         〇礼拝当番:小川照美さん、小笠原里子さん

聖     書:イザヤ63:7ー9,ヘブライ2:10-18、マタイ2:13-23                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       〇讃 美 歌:16,146(1-2)、146(3-4)、476、聖253(1-3)

  #  水曜日のオープンチャーチと「聖書と祈りの会」は、しばらく冬休みとなります。

   1月15日(水)から再会いたします。  


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12月15日「今日の礼拝堂」

2019年12月17日 | 今日の礼拝堂

   待降節第3主日    

今週の祈り:主なる神さま。あなたを信頼する民の心を奮い立たせ、洗礼者ヨハネの宣教に耳を開かせて、あなたの救いを喜び、悔い改めの実を結ばせてください。あなたと聖霊とともに、ただひとりの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

〇待降節第3主日説教 中島牧師(週報掲載説教要旨)マタイ11:2~12

           「 ダビデの子 

   先週に続き、洗礼者ヨハネについての箇所が与えられました。と言いましても、先週は3章を読み、今週は11章を読むわけでありますから、その間に何か起こっているのかを少し振り返らなければなりません。3章で洗礼者ヨハネの活動が記された後、いよいよイエス様は宣教の業を開始します。そして、ガリラヤ中を回り、教え、癒し、そして弟子たちを宣教に遣わしていきました。つまり、イエス様の宣教の様子を3章から11章の間で記しているのです。その後に、今日の箇所が描かれています。つまり、イエス様の宣教の業を伝え聞いた人が今日の箇所の主役になるのです。そして、その主役が洗礼者ヨハネであります。

 洗礼者ヨハネは自分の弟子を送り、イエス様に対して「あなたは来るべき方なのか」と問います。この時はまだイエス様を完全に救世主だと確信しているわけではないことが伺えます。ヨハネをもってしても、イエス様を強力な預言者の一人として捉えていたのかもしれません。一見すると「まだ理解できていないのか」と思ってしまいそうな態度でありますが、しかしこの問いは重大な意味を持つのです。私たちにとってイエス様は救世主として当然のように知らされているわけですが、聖書の時代において、イエス様を救世主として捉えることの方が稀です。それもそのはずでしょう、突然自分かちの目の前に現れた人を救世主だとして信じることの方が難しいのです。あくまでも「ダビデの子」という人間のつながりの中でしかとらえないのです。しかし、ヨハネは「来るべき方なのか」とイエス様に問うのです。「ダビデの子」ではなく、「神の子」なのかと。この言葉を通していよいよ、イエス様は救世主なのだということが知らされていくのです。だからこそ、イエス様はヨハネを「預言者以上の者(9節)」と言うのです。

  そのように問うたヨハネに対して、イエス様の返答は実に私たちの信仰に問いかけてくるものになっています。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい(4節)」。ヨハネの「救世主ですか」という問いかけに、「はい」とは答えないのです。イエス様が何をしてきたかを伝えるだけなのです。これは私たちの信仰においても同じことが起こっていくと言えるのではないでしょうか。イエス様は私たちに直接「私か救世主だ」と自己紹介してくれるわけではありません。言葉を通して、私たちに救いを与えてくれるだけであります。しかし、そのことにこそ「救世主」としての姿が現されているのです。イエス様は神の子として私たちのところにまでやってきて、言葉を通して、救いを与えてくださるのです。私たちはその言葉の恵みを通して、イエス様を信じていくのです。私たちもまた与えられる恵みを「聞く」という姿勢を、クリスマスに向けて、大切に持っていきたいと願います。

          《来週の礼拝》

〇12月22日 午前11時 クリスマス礼拝

〇司  式:日笠山吉之牧師                                                                                   〇説  教:日笠山吉之牧師「神は我々と友に」                                                                                        〇奏  楽:滝田裕美さん                                                                                        〇聖書朗読:小笠原里子さん                                                                                                                                         〇礼拝当番:蔵谷俊夫さん、小笠原里子さん

聖     書:イザヤ7:10ー16,ローマ1:1-7、マタイ1:18-25                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       〇讃 美 歌:20、47(1-3)、47(4-5),30,聖餐266

  #12月18(水)  10:00~ オープンチャーチを、そして 13:00~から「聖書と祈りの会」を行います。

     どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加ください。   

  *礼拝後、「クリスマス祝会」をおこないます。

  


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12月8日「今日の礼拝堂」

2019年12月09日 | 今日の礼拝堂

   待降節第2主日    *信徒礼拝で行われました。

今週の祈り:主なる神さま。私たちの心を奮い立たせ、御独り子の道を備えさせてください。御子の来臨によって、世界のすべての人々にあなたの救いを知る知識を与えてください。あなたと聖霊とともに、ただひとりの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

〇待降節第2主日説教 中島牧師(週報掲載説教要旨)マタイ3:1~12

           「  接  近 

 待降節も第二週となり、いよいよクリスマスが近づいてきました。毎年この時期には、洗礼者ヨハネの活動を通して救世主が来られる機運がいよいよ高まっていくことが伝えられます。マラキ書で「エリヤ」という列王記の預言者が救世主の到来の前に来ることが伝えられていますが、今日の箇所で洗礼者ヨハネの風貌が「らくだの毛衣を着、腰に帯を締め、いなごと野蜜を食べ物としていた(4節)」と伝えられていることから、洗礼者ヨハネが「エリヤ」であると示されているのです。彼は救世主の到来を告げると共に、どのように待てば良いのか、ということを私たちに伝えます。それが「悔い改めよ。天の国は近づいた。(2節)」という言葉に込められています。そして二の言葉を、今日私たちはじっくりと吟味していきたいのです。

 悔い改め、という言葉を私たちはよく使いますが、ギリシヤ語で悔い改めは「メタノイア」と言い、方向転換を意味する言葉です。つまり神の方向を向くことが悔い改めであるのです。では、何のために私たちは悔い改めるのでしょうか。

   ルカ福音書はここに一つの答えを出しています。ルカ福音書の3章でマタイと同じように洗礼者ヨハネの活動を記していますが、そこでは「罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。(3節)」とあります。しかし、マクイ福音書では「罪の赦しを得させるための」という言葉は存在せず、ただ「悔い改め」を伝えるのです。つまり何かを得るための悔い改めではなく、ただ悔い改めることが大事であると述べるのです。そこにはマタイ福音書の背景が存在していると考えられます。

 マタイ福音書の読者は明らかにユダヤ人、あるいはユダヤ人キリスト者が想定されています。今までずっと神と共にいたという自負を抱える人々に対して、「悔い改めよ」と述べるのです。人間の慢心、傲慢、随落、そういった部分に対する警鐘が込められていると言ってよいでしょう。自分は大丈夫という傲慢に陥るのではなく、純粋に神を見つめていく敬虔さとそこにある「喜び」をマタイは伝えようとしているのです。

 自分は大丈夫だという傲慢は、神から与えられる恵みを狭めてしまうものであるのです。自分の罪や弱さを見つめずほったらかしにしている状態と言って良いでしょう。その状態の私たちは、思った以上に脆いのです。たとえ罪を抱え弱い自分であろうとも、それでも神は共にいてくださるという喜びを抱えるところにこそ、神の恵みの深さと、信仰者としての強さを受け取っていくのです。あなたは「救われた人」ではなく、「救われる人」なのです。その喜びを抱え、あなたのためにキリストが来られるという降誕の喜びへと、心を備えていきましょう。 

        《来週の礼拝》

〇12月15日 午前11時 待降節第3主日礼拝

〇司  式:中島和喜牧師                                                                                   〇説  教:中島和喜牧師「ダビデの子」                                                                                        〇奏  楽:滝田裕美さん                                                                              〇聖書朗読:小川敦子さん                                                                                                                                         〇礼拝当番:秋田直枝さん、小笠原里子さん

聖     書:イザヤ35:1ー10,ヤコブ5:7-10、マタイ11:2-11                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       〇讃 美 歌:137,10(1-3)、10(4-5)、4(1-3)、261(1-2)

  #12月11日(水) 10:00~オープンチャーチを、そして13:00~から「聖書と祈りの会」を行います。

     どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加ください。  

 

♥ 12月8日礼拝後午後2時から「クリスマス・アドベントコンサート」

 が行われました。

   寸劇のなかにスライドを使って聖歌隊や参加者による讃美歌合唱などを織り交え参加者全員で楽しみ、

   最後に中島牧師からアドベントに寄せる「メッセージ」がありました。

 


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12月1日「今日の礼拝堂」

2019年12月03日 | 今日の礼拝堂

   待降節第1主日  

今週の祈り:主イエス・キリスト、み力を奮って来てください。迫り来る罪の危険から憐れみをもって守り、救いの道を照らしてください。父と聖霊とともに、あなたは永遠に唯一の主です。

 

 〇待降節第1主日説教 日笠山吉之牧師(週報掲載説教要旨)マタイ24:36~44

           「主が来られる日

 教会の新しい1年が始まりました。今日から教会の暦は「待降節(アドベント)」。私たちの救い主イエス・キリストの降誕を待ち望む4週間をこれから過ごしてまいります。

 キリストの降誕を待ち望むことは、私たちひとりひとりの心の中にキリストが生まれ、宿ってくださる恵みを覚えることでもあります。そのためには、私たちは罪ではちきれんばかりの心の中を空っぽにして、神を見上げることが必要です。すなわち、悔い改めです。そのように心を空っぽにして、神に立ち返る者たちの中に、キリストは来てくださるからです。

 先週、聖霊降臨後の最後の主日に与えられた福音は、終末ついてのイエスさまの御言葉でした。世の終わりはいつ来るのか?そのことが起こる時にはどんなしるしがあるのか?と尋ねた人々に対して、イエスさまは「世の終わりはすぐには来ないのだから、惑わされないよう地に足を着けて、神から与えられている務めをしっかりと果たしなさい」と答えられました。(ルカ福音書21章7節以下)この世の終わりの時とは、何か空恐ろしい出来事が起こる時ではなく、信仰者にとっては神の国が完成する喜びの時に他なりません。しかもその日に、キリストはこの世を義しく裁くために再び来られると、約束されました。とはいえ、その日がいつ来るかは、私たちには分からない。キリストもご存知ではない。それは、父なる神のみが知っておられる。だから私たちはその日に備えて、しっかりと信仰の目を覚まして準備をしておかなければなりません。パウロが勧めたように。「あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、私たちが信仰が入ったころよりも、救いは近づいているからです。」(ローマの信徒への手紙13章11節)

 旧約の預言者イザヤは、終わりの日について次のような幻を見ました。「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。」(イザヤ書2章4節)この御言葉は、イザヤが見た単なる幻だったのでしょうか?現実の私たちの社会では到底成し遂げることが不可能な理想主義に過ぎないのでしょうか?いいえ、このたび来日したローマ・カトリックの教皇フランシスコは、この御言葉を提示した上で、現代の私たちこそこの御言葉の上に立たなければならない!あらゆる武器や核兵器を全世界のすべての国々が手放した上で、本物の平和を構築していかなければならない!それが私たちには出来るはずだ!とはっきりと言われました。神の救いの時は、近づいています。その時が確実にもたらされるために、私たちは神から召し出されているのです。

     《来週の礼拝》   *信徒礼拝で行われます。

〇12月8午前11時 待降節第2主日礼拝                    

〇司      式:滝田裕美さん(代行)                                                                                                                                                                     〇説      教:滝田裕美さん「接近」(代読)                                                                  〇奏      楽:若井裕子さん                                                                                                                                                                                         〇聖書朗読:青木比呂子さん                                                                                                                                                           〇礼拝当番:小川照美さん、滝田裕美さん                                                                                            

〇聖 書:イザヤ11:1ー10、ローマ15:4-13、マタイ3:1-12                  〇讃美歌:15(1-3)、13(1-3)、13(4-5)、174(1-3)、264(1,2,4)   

 #12月4日 (水) 10:00~オープンチャーチを、そして13:00~から「聖書と祈りの会」を行います。

    どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加ください。  

*12月8日の礼拝後、14:00から「アドベントコンサート」を行います。

     どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加ください。  

 

 


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