今日の礼拝堂(5月30日 三位一体 )
新型コロナウィルス感染拡大のため主日礼拝がお休みとなり、中島牧師によるオンライン礼拝が新札幌礼拝堂からYutubeで配信されています。ここでは週報にある「Good News」を掲載いたします。
「 新たに生まれよう 」 ヨハネ3:1~17
「三位一体主日」です。父なる神が、私たちの救いのために子なるキリストをこの世に遣わされ、一人一人に約束の聖霊を与えて下さった!その神の御業を「父・子・聖霊」なる神の働きとして、キリスト教会では「三位一体」なる神への信仰告白がなされてきました。今日の福音の中にも、イエスさまによって三位一体なる神が明確に示されています。
登場するのは、ファリサイ派の教師で議員のニコデモです。ファリサイ派は何かとイエスさまに敵対していましたが、ニコデモは純粋にイエスさまから教えを請おうと思っていたようです。人の目を忍んで、ある夜、イエスさまのもとを訪ねました。ニコデモは開口一番、イエスさまに言いました。「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようにしるしを、だれも行うことはできないからです。」ニコデモは、イエスをラビ(教師という意味)と呼んでいますが、それでもイエスさまのことを「神のもとから来られた」方、「神が共におられるのでなければ…」と言っていることから、普通のラビとは違う特別な方であると認識していたようです。このニコデモの言葉の中に、イエスさまが神と等しい方であることが既に言い表されています。しかし、イエスさまはニコデモのこの挨拶には反応されず、次のように返されました。「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」年を重ねていたニコデモが「新たに生まれなければならない」という言葉に躓くと、さらにイエスさまは言われました。「だれでも水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。」「霊」とは「聖霊」に他なりません。つまりイエスさまは、誰しも聖霊を受けなければ、信仰者として新たに生まれ変わることはできないし、したがって神の国に入ることもできない、と言われたのです。父と子と聖霊は、三つにして一つの神だからです。
使徒パウロは『ローマの信徒への手紙』において、聖霊によって信仰に導かれた者はみな「神の子」です、と言い切っています。8章14節〜:神の霊によって導かれる者は皆、神の子です。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。「アッバ、父よ」という祈りの言葉は、幼い子どもが神に祈る時の言葉です。「天のお父様」、いや「お父ちゃん」と言った方がふさわしいでしょうか。神に対する全幅の信頼と親しみをもって、語りかける言葉です。私たちがそのように神に対して祈ることができるのは、聖霊を注がれているからです。なんと有り難いことでしょうか?いつ、何時も、聖霊に導かれ、キリストの御名を通して、神に祈りを捧げましょう。(日笠山)
* 新型コロナウイルス感染拡大のため、通常の礼拝がしばらく中止となりました。 これからは毎週オンライン礼拝がおこなわれる予定ですが、このプログには牧師からいただく「Good News」による説教内容を掲載いたします。