聖 霊 降 臨 祭
「今週の祈り: 神様。あなたはこの日、あなたを信じる者に聖霊を送って心を開いてくださいます。聖霊の光で導き、私たちが全てにおいて正しく判断し、あなたの平和の内にいつも喜ぶことができるようにしてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。 アーメン
〇 聖霊降臨祭 説教 小泉 基牧師(週報掲載説教要旨)
先週の福音から
「わたしたちの物語に」 使徒1:1-11 エフェソ1:15-23 ルカ24:44-53
■聖書は、あなたがたはイエスさまの出来事の「証人となる」と語っています。証人となりなさいとか、ならなければなりません、と言っているのではないのです。イエスさまと出会っていただいたわたしたちの人生は、たとえ平々凡々としたものにしか思えなかったとしても、人と人との出会いの中で、すでに証人とされているのだ、ということ。このことを意識しながら生きるときに、わたしたちは喜びへと導かれるのです。■聖書に描かれたイエスさまの昇天の出来事は、福音書で語られた「イエスさまの物語」と、それ以後の「弟子たちの物語」つまり「わたしたちの物語」とを結びつける役割を担っています。ルカは、「イエスさまの物語」が、「イエスさまの物語」で終わってしまってはならない、と考えて、「わたしたちの物語」として使徒言行録を著したのでした。■昇天の出来事は、確かに弟子たちとイエスさまとの別れを物語っています。ところが弟子たちは、淋しさや不安を伴ったであろうこの別れの後に、「喜んで神をほめたたえていた」とあって、そこにふしぎさを感じます。そのことを理解するカギとして、イエスさまが弟子たちを「祝福しながら」昇天なさったという記述を押さえておきたいと思います。「祝福」とは、「よい言葉を語る」という意味であり、イエスさまから「よい言葉」を受けたからこそ弟子たちは、今度は神さまを「よい言葉」で褒め称えることが出来たのです。■今を生きるわたしたちも、時として無力感にとらわれてしまうことがあります。そのわたしたちのために、イエスさまはこの礼拝を通して「よい言葉」を語ってくださいます。わたしたちは礼拝で、この「よい言葉」を耳にしていく。そこから力づけられていく。そして力づけられたわたしたちは、神さまを「よい言葉」でほめたたえると同時に、今度はまわりのひとたちを「よい言葉」をもって力づけていく。人を励ます言葉。認める言葉。誉める言葉。慰める言葉。赦す言葉。受け入れる言葉。力づける言葉。そのひとつひとつは、相手を祝福する「よい言葉」です。こうしてわたしたちは、神さまからイエスさまの出来事の「証人」として立てられていくのです。(小泉)
《来週の礼拝》
#6月4日 午前10時30分 三位一体主日 礼拝
*司 式:岡田 薫牧師
*説 教:岡田 薫牧師「いつまでも」
*奏 楽:滝田裕美さん
*聖書朗読:蔵谷俊夫さん
*礼拝当番:小川敦子さん、小笠原里子さん
*聖 書:創世記1:2-2:4a、コリント(Ⅱ)13:11-13、マタイ28:16-20
*讃 美 歌:189、131,262、増補52