復活節第６主日
今週の「つどいの祈り」： 神様。あなたはあなたを愛する者に、計り知れない喜びを与えてくださいました。思いをはるかに超えた約束に与かることができるように、何よりもまずあなたを愛する愛を注いでください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。 ♪ アーメン
〇 復活節第６主日 説教 （説教要旨）
「 友と呼ばれて 」 岡田 薫牧師 使徒10：44-48 Ⅰヨハネ5：1-6 ヨハネ15：9-17
主イエスが弟子たちに繰り返し《わたしにつながっていなさい》と言い続けられたのは、キリストにつながっていると言うことは、つまり、神につながっているということ。それは神の無限に深い愛と憐みにつながっていること。神の愛はあなたの魂を満たし、あなた自身を愛する者とする、という約束であろうと思います。なぜなら、愛は人が人であることの、根拠であるからです。神が人を創造されとき、ご自身に似せて、またご自身と相対する者として人を創造されました。しかし、人が一人でいるのは良くないと考えられた神は、人が互いに助け合う者として生きることができるように、男と女をお創りになりました。互いを助け手として認めあう他者同士、その二人の間にあるのは、神の愛です。愛は人が人であることの根っこ。でも、私たちはこの愛を絡ませたり、ややこしくしたり、壊したりすることもよくあります。その多くの原因は、自分の欲。そうして、私たちはまた無限ループのように、愛することや欲望の事で悩み苦しみます。さらに時に人間は、愛や欲望のために憎しみ合い、欲望のために殺し合ってしまうものでもあります。この数年の間に起きている国家間の対立や武力行使、自国民への攻撃や人権侵害といったことの根本には、自分本位、“正義は我にあり”という立場で考えてしまう…というところにあると思います。
主イエスは《父がわたしを愛されたように、わたしもあなた方を愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。》（15:9-10）と言われます。そして《わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。》（15：12）と弟子たちに命じられるのです。つまり主は「お手本はわたしだよ」と言われているのです。さらに主は《わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。》（15：14-15）とも言われました。
主イエスは弟子たちを友と呼び、その友のため十字架に進まれました。そして復活された姿を弟子たちに顕されたときにも、いつも通り「兄弟」と呼びかけ、彼らを愛しておられることをはっきりと示されました。弟子たちがここで互いに愛し合い、共に生きよというメッセージを受けていたこと、そして復活の主によって再びこのことを思い起こすことが出来た時、彼らは本当に主が自分たちを僕ではなく“友”とされていたことをしみじみ感じたことでしょう。主の呼びかけは現代に生きる私たちに向けても語られています。主が友と呼んでくださる私たちは、主の御心を訪ねつつ、主が歩まれたその道に、互いに愛し合い、生きるようにと促されているのです。（岡田）
《来週の礼拝》
＃５月１２日 午前１０時３０分 主の昇天/母の日ファミリー 礼拝
＊司 式：岡田 薫牧師
＊説 教：岡田 薫牧師「祝福を残して」
＊奏 楽：若井裕子さん
＊聖書朗読：清水美年子さん
＊礼拝当番：楢戸恵子さん、小笠原里子さん
＊聖 書：使徒言行録 1:1-11、エフェソ 1:15-23、ルカ 24:44-53
＊ 讃 美 歌：１１５番、１３５番、増補版２７番
