復活後第1主日
「今週の祈り:全能の神さま。主の復活を喜び祝っている私たちを助け、すべての言葉と行いによって、復活の力を伝えさせてください。あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められるみ御子、主イエス・キリストによって祈ります。」
〇春の色の饗宴です。ピンクのバラ、ピンクのマーガレット、ピンクのスプレーカーネーション。淡い黄色のラッパ水仙。ところどころをかすみそうが優しくまとめてくれています。春を実感するようになりました。これからは毎週の礼拝堂のお花で、まずその季節を先取りしていきます。毎週、こころを込めてお花を選び、お花を活けてくださるのはNAさんです。
〇前庭のお花も咲き始めました。クロッカスに続いて水仙とヒヤシンス。雑草の中から紫のクロッカスも咲いてくれました。一番右は、2014年3月27日の「なごり雪」です。棒で一突きしたらバラバラになってしまうくらいに小さくなりましたが、今年の雪だぞ!と、頑張って形を保っています。このかたまりの中で、小さい雪の粒が、みんなで今年の冬の厳しさを語り合っているような気がしてしばらく眺めてしまいました。
〇復活後第1主日説教 日笠山吉之牧師(週報掲載説教要旨)
ヨハネによる福音書20:19-23
「聖霊を受けて」
イエスさまが復活された日の夕方の出来事です。『ヨハネ福音書』によりますと、その日の朝、イエスさまはマグダラのマリアに現れて言われました。「わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさい。『わたしの父であり、あながたの父である方、また、私の神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」このメッセージを携えて、マリアは弟子たちの所へ急ぎ走り、「わたしは主を見ました」と告げました。弟子たちはこのマリアの話しを信じたのでしょうか?イエスさまが復活されたこと、これから神のところへ上られること、何よりもイエスさまが今でも自分たちのことを「わたしの兄弟たち」と呼んでくださったことを、彼らは信じることが出来たのでしょうか?マリアの話しを聞いても、相変わらず家の戸に鍵をかけたままの弟子たちの様子から察しますと、彼女が伝えたGood Newsもおそらく上の空だったのではないでしょうか。
そんな弟子たちのところへ、イエスさまが姿を現してくださいました。彼らが息をひそめ、施錠していたその家のただ中にです。そして、彼らの真ん中にお立ちになると、開口一番こう言われました。「あなたがたに平和があるように」。イエスさまは、まだ十字架の釘跡が生々しい御自身の手とわき腹を弟子たちにお見せになりながら、何度もこの言葉を繰り返されました。「あなたがたに平和があるように。」弟子たちが見捨てて逃げ去ったことをなんら咎めることなく、あたかも何もなかったかのように…。こうして弟子たちは、イエスさまから赦されたこと、そして今もなお愛されていることに気付いたのです。
そればかりではありません。弟子たちは、さらに驚くべき御言葉をイエスさまから聞きました。「父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」弟子としては全くの失格者だった自分たちを、イエスさまは今、再び、弟子として遣わしてくださるというのです。しかも、罪を赦す権限までも与えて。「だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。」なんと畏れ多いイエスさまからの委託でしょう。罪人の頭であることをまざまざと思い知らされた自分たちに、他者の罪を赦す権限が託されるとは。もちろん、赦されるお方はイエスさまです。弟子たちは、赦しの御業の器として用いられるに過ぎません。それでも、イエスさまがこれほどまでに弟子たちを信頼して、用いてくださるというのは、なんという驚きでしょう?なんという恵みでしょう?
イエスさまは、弟子たちと同じように私たちを愛し、私たちにも使命を託し、そして私たちを遣わしてくださいます。そのために、イエスさまは御自身の息を吹きかけ、聖霊を注いでくださるのです。復活の主が吹きかけてくださる聖霊をたっぷりと吸い込んで、私たちも畏れつつ、しかし喜んで主の御業に参与していきましょう。
〇日笠山吉之牧師説教集・・〇日笠山吉之牧師随筆集・・〇聖書日課メッセージ
〇一週間前のイースターの説教で、岡田牧師が伝えてくれたメッセージも今日の日笠山牧師の説教も、とてもとてもこころに響きました。
岡田牧師は、「いつもと変わらない言葉の響きでイエスさまは「おはよう」と声をかけられた」と語ってくれました。なぜか、こころが熱くなって涙がでました。「おはよう」「おはよう」と、自己保身と裏切りで罪に拉がれている私に、イエスさまは「いつもと変わらずに」声をかけてくださる。それも、ほんとに日常の何気ない時間の中で「おはよう」と・・・・。
今日の日笠山牧師が伝えてくれたメッセージは、恐れと後悔でこころの扉を閉ざして佇んでいるわたしのこころの中に、復活したイエスさまがすうっと入ってきて「シャローム」と声をかけてくださいました。ただ一言、シャロームと・・・・・。今日も私は涙が出ました。イースターから始まった時間。それはこのイエスさまの愛にこころをゆだねることなのだと・・・。こころに確かなものを抱きしめることができました。何だか・・涙が流れています。その涙の源がとても暖かく感じられます。
〇おいしいうどん食堂でお腹を満たしたあと、聖書からみことばを聞く会です。昔から聖書研究と呼ばれてきた聖書の学びです。このぬいぐるみのような可愛いルークは、私たちと一緒に聖書の言葉を聞いています。素直に聞いているのでしょう。聖書の言葉一行から、みことばを聞き取る・・そんな信仰生活を送っていきたいと思います。 〇オルガニストは、礼拝が始まる30分前からその日の「音」の確認をします。オルガンがなくても礼拝は出来るけれど、礼拝をより豊かにするために、オルガンがあった方が気持ちが一つになるような気がします。 〇5月4日(日) 復活後第2主日 〇司式:(信徒礼拝により)小川照美兄 〇説教題読;(信徒礼拝により)滝田裕美姉 〇奏楽:若井裕子姉 〇聖書朗読:深谷広成兄 〇礼拝当番;堀川悦姉 〇聖書:使徒言行録2:36-47・ペトロの手紙一1:17-21・ヨハネによる福音書20:24-29 〇讃美歌:108(1-3)・321(1-3)・321(4-6)・197 〇4月29日は、札幌教会のバザーです。会場は中央区南12条西12丁目の札幌礼拝堂です。お誘い合わせの上ご来場ください。 〇30日(水)5月2日(金)はオープンチャーチです。どなたもご自由に教会にお入りください。
説教とオルガンと捧げられたお花と会衆の讃美の声が一つになって、今日もこころに残るいい礼拝でした。
小川照美兄