復活節第4主日
「今週の祈り: 良い羊飼い、主キリスト。あなたは失われた者を捜し求め、群れの中に導き返してくださいます。あなたの羊を癒やし、健やかに養ってください。父と子と聖霊の一致の中で、私たちを今も後も永遠に一つにしてください。アーメン」
*新型コロナウイルス感染対策のため、本日も「短縮式文」により礼拝がもたれました。
〇復活第4主日 説 教 中島牧師(週報掲載説教要旨) ヨハネ10:11~18
「 羊 飼 い 」
今日与えられた聖書の箇所は、福音書の中でも有名で、特に人気の高い箇所でありましよう。イエスさまが良き羊飼いとなり、羊である私たちを導いてくださる。それも自らの命を捨ててまで私たちを守ってくださるという、イエスさまの深い愛が語られる慰め深い箇所であると同時に、私たちを守ってくださる神の力という励ましまでも語られているだけに、心に留めている人の多い箇所でありましよう。羊飼いと羊という分かりやすい譬えもまた、この箇所を心に残りやすいものとしていると思うのです。
この箇所を読むうえで大切なことは、二つの関係が語られていることです。一つは父なる神とイエスさまの関係です。父と子は確かな信頼関係で結ばれ、それ故に父なる神はイエスさまを送り、そして子なるイエスさまも父の想いに従い自ら十字架の道を歩んでいくことで、すべての人に命が与えられるという恵みが起こっていくのです。父と子の確かな関係があるが故に、人々に救いが与えられていったのだという事実を私たちに教えてくれるのです。そしてもう一つの関係が、イエスさまと私たちの関係です。イエスさまは私たちを羊として下さりました。守るべき存在であり、愛する存在として私たちを覚えてくださっているのです。「わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。(14節)」と述べられているのはつまり、私たちとイエスさまとの間にもまた、父と子のような信頼関係が結ばれているということを示しているのです。私たちはこの関係性を覚えていなければなりません。
イエスさまという愛情深く偉大な方を前にしたとき、私たちはイエスさまへの信頼を、私だけが神を想っているというような一方通行のものにしてしまいます。しかし、イエスさまもまた私たちを覚え。知っていてくださるのです。一方通行ではなく、双方向での信頼関係が結ばれたということが、羊飼いと羊という言葉の中に示されているのです。その関係性を、イエスさまは囲いの外にいる私たちのところにまで届けてくださったのです。私たちはそのようにしてイエスさまと強い繋がりが与えられているのです。
であるならば、私たちもまたイエスさまからの信頼に応えていきたいのです。そのために出来ることは、ただ信じることです。イエスさまが私の羊飼いとなり、私を今も導いてくださっているのだということをただただ信じていきたいのです。それこそが、命を捨ててまで私たちのために働いてくださったイエスさまに応えられる唯一の方法であるのです。そして同時に、それこそがイエスさまの救いを受け取る唯一の方法であるのです。今日もまた、イエスさまの信頼を覚えて、羊としてこの身を主に委ねて参りましょう。(中島)
《来週の礼拝》
#5月2日 午前11時 復活節第5主日
*司 式:中島和喜牧師
*説 教:中島和喜牧師「ぶどう」
*奏 楽:滝田裕美さん
*聖書朗読:青木比呂子さん
*礼拝当番:出口輝子さん、小笠原里子さん
*聖 書:使徒言行録8:26-40、ヨハネの手紙(Ⅰ)4:7-21、ヨハネ15:1-8
*賛 美 歌:179(1,3,5)、374(1,3,5)、194