新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

11月26日「今日の礼拝堂」

2023年11月29日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後最終 主 日    

今週の祈り: 力と強さあふれる神様。御子は私たちに仕える道を示してくださいました。恵みの富を受け継ぐ者として、正しいことを知る知恵と、あなたの造られた世界に仕える力を与えてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。   アーメン

  

〇 聖霊降臨後最終 主 日   説教 (週報掲載説教要旨)

                 先週の福音から

           聖霊降臨後第25主日 「できることはする」 小泉 基牧師 ゼファニア1:7,12-18 Ⅰテサロニケ5:1-11 マタイ25:14-30

 

タラントンの譬えは、受け取った額が異なるので一見して不公平な印象を持つ。そして確かにわたしたちの社会はそんな不公平な格差社会となってしまっている。わたしたちは生まれる環境を選ぶことも出来ずに、ただこの社会の中でジタバタしてみるしかない。

しかしこの譬えが告げるのは、神さまの恵みの大きさである。ここに書かれている1タラントンは、現在の貨幣価値に換算すると約4000万円ほどだという。わたしたちにとっては、2億円も4000万円も大金であるに違いない。

そしてこのお金は、主人が僕に預けたお金である。つまりわたしたちの財産ではない。わたしたちのタレントは神さまから預けられているに過ぎず、これは返すべきタレントなのである。

イエスさまがここで問題にされるのは、わたしたちにいくらの資産を運用する力があるのか、ということではなく、わたしたちと神さまとの間に、愛のある関係が成立しているか否かである。もしそれが、愛のある関係であるのならば、神さまからお借りしたタレントは、ただ眠らせておく、自分のためだけに使う、ということになるはずがなく、必然的にそれを大切に用いてお返しすることになる。

パウロはロマ書(11:36)で「すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっている」と語っている。わたしにかかわるすべてのものは、神さまから出て、そして大きな財産としてわたしに託されているのだから、額の多寡を問題にするのではなくその愛に応えるために、その用途に従って、誠実に用いなければならない。

ドイツ人の神学者が次のように言う。「わたしたちは、何事をする場合にもできるだけのことしかできません。あなたがたにも、このわたしにも。しかし、できるだけのことしかできないというこの制約は、同時に、『できるだけのことはできる』、という祝福でもあります。なんと素晴らしいことではないでしょうか、この『できるだけのことはできる』ということは!」

わたしたちが、羨んだり、妬んだり、羨望の眼差しで見ている、あのひと、このひとのようである必要はない。たとえ、心配や、不安や、思いわずらいがわたしたちの心を支配しそうになったとしても、わたしたちは「できることはする」、という思いで、神さまの愛に応えていきたい。(小泉)

                                                                     

《来週の礼拝》                               

#12月3 午前10時30分 待降節第1主日 礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「その日、そのとき

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:蔵谷俊夫さん

礼拝当番:秋田直枝さん、小笠原里子さん

聖  書:イザヤ 63:19b-64:8、コリントの手紙 1:3-9、マルコ 13:24-37

讃  美 歌:4、184、254、増補15

 


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11月19日「今日の礼拝堂」

2023年11月20日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後第25主日    

今週の祈り: 憐れみ深い正義の主。地とそこに住むすべての民はあなたのものであり、私たちのものはすべて、あなたからいただいたものです。正義と知恵をもってあなたに仕える心を呼び起こし、あなたが来られる日を喜び迎える備えをさせてください。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。   アーメン

  

〇 聖霊降臨後第25主日  説教 岡田 薫牧師(週報掲載説教要旨)

                  「 主  の  日 」 ゼファニア1:7,12-18 Ⅰテサロニケ5:1-11 マタイ25:14-30

 

 主人は先の二人の僕には《忠実な良い僕だ。》(25:21,23)と言ってねぎらいの言葉をかけていますが、三番目の僕には《怠け者の悪い僕だ。》(25:26)と厳しく叱責しています。先の二人の僕は主人が自分たちに期待をかけ、信頼の上で財産を託して旅に出たことを承知し、その信頼に応えるべくそれぞれに工夫をして商売を行い倍に増やしました。万が一、財産が減ってしまっても誠意をもって自分のしたことを伝えれば主人は理解してくれるだろうという期待を持って行動したのです。ところが三番目の僕は、主人が自分に期待して信頼してくれているというところに心を置くこともしなければ、その期待に応えようという誠意もありません。自分の保身だけを考え、どうすれば失敗しないか、叱責されることがないかを考えたうえで土に埋めるということを選択し放置したのです。この違い、わかりますよね?

 主イエスはこの話を「天の国のたとえ」として語られています。先週の10人の乙女のたとえと同様に主の再臨の時への備えを促す物語です。主はこのたとえ話を通して、神の言(=律法)はイスラエルの宗教指導者、律法学者にまず委託されており、神の委託を受けた者たちは神の言を人々に伝え、しっかりとその言に生きることが大切であると説かれているのです。なぜなら、主が福音宣教を始められ各地を巡り歩きながら直面したのは、多くの群衆たちが飼い主のいない羊のように打ちひしがれている現実だったからです。また主は、当時の宗教指導者たちが些細な律法を守ることには熱心でも律法の本質からずれてしまっていることを折に触れて指摘されていました。しかし聞く耳を持たない者たちが多くいただけでなく、権威をもって主イエスがなされる業を悪魔の仕業と揶揄する者たちもいれば、自分たちの理解を超えたものと認識しながらも、結局は敵視して、主を通して顕かにされる神の御心を否定する者たちもいました。

 主は、委託されたものに不忠実であるならば、あの僕に厳しい審判がなされたように彼らにも厳しい審判が下されるであろうと警告されているのです。そしてこれは当時の宗教指導者たちだけでなく、主イエス・キリストを通して神の国の到来を知らされ、キリストの十字架と復活を通して福音の恵みを知らされているキリスト教会、キリスト者である私たちに向けても語られています。今、世の中には不忠実、不正、搾取、暴力が満ちています。《殺してはならない》(出エジプト20:13)というたった一つの戒めさえ守られない状況が続いています。小さな者である私たちには一足飛びに大きなことはできないでしょう。けれども、それぞれの場において“互いに愛し合う”いのちを生かし合う実践はできます。「主の日」の訪れるまで、委ねられた賜物を生かす忠実な僕として共に歩みを進めて参りましょう。(岡田)

 

 《来週の礼拝》                               

#11月26 午前10時30分 聖霊降臨後最終主日 礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「裁きと救い

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:清水美弥子さん

礼拝当番:楢戸恵子さん、小笠原里子さん

聖  書:エゼキエル 34:11-16&20-24、エフェソ 1:15-23、マタイ 25:31-46

讃  美 歌:149、134(1,3,4)増補36

 


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11月12日「今日の礼拝堂」

2023年11月15日 | 今日の礼拝堂

    聖霊降臨後第24主日    

今週の祈り:正義と愛の神様。あなたは、御子の言葉で私たちの生涯を照らしてくださいます。なくてはならないその光を受けて、私たちが他の人々の必要にも気づくことができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。   アーメン

  

〇 聖霊降臨後第24主日  説教 (週報掲載説教要旨)

                                    先週の福音から 

            聖霊降臨後第20主日「 しあわせの言葉を語ろう 」小泉基牧師   黙示録 7: 9~17 1ヨハネ 3: 1~ 3 マタイ 5: 1~12

 

哲学者キルケゴールは、「死が到来したとき・・・、人生が充分によきものでなかったならば、・・・それは永遠に癒やされないだろう」と書いています。しかし人生はただ一度しかないわけですから、そんなにうまくはいきません。それでもイエスさまは「心の貧しい人々は、幸いである」と語られるのです。因果応報的な世界観の中にあったユダヤ社会の中で、このイエスさまの言葉は、困難に直面する人たちの心に深く響くものであったはずです。

今日の箇所で語られる8つの幸いは、全体として①実際に経済的に困窮し、苦しみや悩みの中にある人たち、②神様の前に心を低く保ち、慎ましやかに生きる人たち、 ③神さまのために、隣人の貧しさや苦悩を引き受け、骨折っていく人たち、というわたしたちの3つの有り様を示しています。神さまの愛というのは抽象的なものではなく、悲しむ人の痛みを引き受け、神さまの働き手として慰める人として生きること。その招きに応えることにこそ、わたしたちが「幸い」に生きる秘密があると言われるのです。(小泉)

 

《来週の礼拝》                               

#11月19 午前10時30分 聖霊降臨後第25主日 礼拝 

司  式:小泉 基牧師

説  教:小泉 基牧師「できることはする

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:小笠原里子さん

礼拝当番:小川敦子さん、小笠原里子さん

聖  書:ゼファ 1:7&12-18、テサロニケ 5:1-11、マタイ 25:14-30

讃  美 歌:119、391増補36

 

 


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11月5日「今日の礼拝堂」

2023年11月09日 | 今日の礼拝堂

    全 聖 徒 主 日(召天者記念礼拝)    

今週の祈り: 全能の神様。あなたは、御子、主イエスの神秘のからだの交わりに民を編み込み、一つにしてくださいました。信仰と献身を貫いた聖徒たちに倣って、あなたを愛する者たちに用意された言い尽くせない喜びに与らせてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。   アーメン

 

〇 全  聖  徒  主  日   説教 岡田 薫牧師(週報掲載説教要旨)

                                                                  「 喜び・希望・慰め 」         黙示録7: 9~17 1ヨハネ3: 1~3マタイ5: 1~12

  本日は全聖徒の日、召天者記念礼拝です。週報に織り込まれております召天者名簿にはかつて私たちの教会で信仰の歩みを共にしていた方々に加え、すでに神のもとへと旅立たれた親しい者たちの名前が記されています。また、直接のお交わりがなかったにもかかわらず、主の導きによって葬儀を担当させていただいた方もおられます。

 ルーテル教会の葬式の式文には「人の思いを超える愛によって、独り子イエス・キリストを与えられた神。み子によって、死の力を砕き、復活による栄光のみ国を明らかにされたみ業をあがめます。死もいのちも、現在のものも将来のものも、主イエス・キリストにあるあなたの愛から、私たちを引き離すことができないことを信じ、あなたの愛にすべてを委ねます。」という祈りがあります。

   この祈りにあるように、私たちは毎年先に逝きし愛しい者たちを記念して礼拝を行い、やがて私たちに訪れるその時への備えをするように促されています。また、それと同時に、この地上での生を続ける私たちも、先に逝きし者たちと共に主イエスによって約束された復活の希望の内にすでに保たれている、ということを確認するのです。そして復活の日の約束に目を向け、慰めと希望を頂くのです。

 先週は休暇を頂き故郷で数日を過ごすことができました。久しぶりに父方の親族を訪問し、従妹たちとも思い出話に花を咲かせることができました。伯母も母も互いに連れ合いを失くし20年以上。自らも年を重ねているわけですから、同じ市内に住んでいるとはいえ以前ほど頻繁に訪ね合うこともままならなくなっています。そのような状況にあって、それぞれの娘たちを含めてとりとめのないおしゃべりに興じたひと時はことのほか嬉しかったようでした。来年もまた、との約束が実現できるかどうかわかりませんが、愛する者を見送った者たちが互いに慰め合い、励まし合うことの尊さをあらためて感じたひと時でした。

 信仰をもって生きるということは、与えられた今日という一日を主と共に、感謝を持って生かされていることを知る。その繰り返し。何気ないようであっても、この毎日の積み重ねなのだと思います。やがて時が満ちて、私たちが地上で走りつくしたとき、先に逝きし者たちと同じように、私たちも主が備えてくださった道を通って旅立ちます。その時が訪れるまで、こつこつとそれぞれに与えられているいのちを生きて/生かされて参りましよう。(岡田)

 

《来週の礼拝》                               

#11月12 午前10時30分 聖霊降臨後第24主日[こども祝福]礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「常に備えよ

奏  楽:若井裕子さん

聖書朗読:青木比呂子さん

礼拝当番:小笠原里子さん

聖  書:アモス 5:18-24、テサロニケ 4:13-18、マタイ 25:1-13

讃  美 歌:382、375増補36

 


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10月29日「今日の礼拝堂」

2023年11月02日 | 今日の礼拝堂

    宗 教 改 革 主 日    *配信礼拝(オンライン)で礼拝が行われました。

今週の祈り: 恵み深い天の父である神様。御子イエス・キリストによって、聖なる公同の教会を真理と平和で満たしてください。御子により、腐敗をきよめ、過ちを改め、正しいところを強め、必要を満たし、分かれたふたつをひとつに戻しててください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。   アーメン

  

〇 宗 教 改 革 主 日   説教 週報掲載説教要旨)

                                                                         先週の福音から 

                                        聖霊降臨後第21主日「 お 金 を め ぐ っ て 」 小泉基牧師

             イザヤ45:1-7 1テサ1:1-10  マタイ22:15-22

聖書が、わたしたちの生活のすべてを問題にしている以上、わたしたちの生活と深く結びついているお金の問題をさけて通ることは出来ない。聖書には意外にも、くり返しお金をテーマとして取りあげている。お金はわかりやすくわたしたちの言うことを聞いてくれる。またくり返し、権力と結びついて、その力の源泉となる。しかし、その一方で、その魅力にとりつかれて道を踏み誤る人たちも少なくなくい。

イエスさまがユダヤ教の宗教エリートたちを厳しく批判なさったので、この人たちはイエスさまを排除するために一計を案じ、皇帝への納税の是非を問題にした。それは、皇帝への納税を肯定しても否定しても、イエスさまの立場が不利になるように設定された巧妙な罠であった。しかしイエスさまのお答えが彼らの想定を超えていたので、彼らはそのまま立ち去らざるを得なかった。納税についていえば、それがどのような政うチェックが必要である。

聖書は一貫して、あなたたちは富に執着するなと教える。わたしたちは、自分でコントロールできるお金を増やすことによって、これからの生活の安心を得ようとあくせくしてしまうが、聖書はあなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ」と教えている。わたしたちは財産を増やすことによる安心ではなく、神さまのもとにある安心をこそ求め、わたしたちの思いと心とを、なにより神さまのもとに委ねる勇気を祈り求めていきたい。(小泉)

 

《来週の礼拝》                               

#11月5 午前10時30分 全聖徒主日召天者記念 礼拝  

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「喜び・希望・慰め

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:蔵谷俊夫さん

礼拝当番:秋田直枝さん、小笠原里子さん

聖  書:黙示録 7:9-17、ヨハネの手紙 3:1-3、マタイ 5:1-12

讃  美 歌:371、476、262、増補36

 


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