聖霊降臨後第4主日
「今週の祈り: 慈しみ深い主なる神様。あなたに仕えることを教えてください。見返りを求めず与え、傷を恐れず戦い、休みを求めず労し、報いを求めず働いて、御心を行うことに満足することができますように。救い主、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン
〇 聖霊降臨後第4主日 説教 小泉 基牧師(週報掲載説教要旨)
先週の福音から
「 意 味 が あ る 」
■イエスさまが、わたしたちを宣教の働きに招いてくださっていることは、はっきりしている。それなのに、そこに難しさを感じているわたしたちの現実がある。ルーテル教会は第7次綜合宣教方策の取り組みを始めたばかりだが、第1次の「綜合自立計画」は、海外からの補助金頼みだった教会財政を自立化させるためにはじめられた計画だった。50年が経過してその自立をようやく完全になしとげることができたのだが、その一方で教会はマイナス成長の時代に入り、かつてのような力を失ったと感じられる。わたしたちの教会も、かつては特別伝道集会、バザーやコンサート、全国や超教派の集まりなど活発に活動した時代もあったとはいえ、今や高齢化の影を拭うことが出来ない。牧師もまた、そういう環境の中で自信を持つことが出来ずに、あたふたと走りまわっている。わたし自身も然り。■しかしそのような時にこそ、わたしたちにはみ言葉が与えられる。今朝の福音は、弟子たちを宣教の働きへと遣わしていく箇所であるが、その宣教はわたしたちが疲れ果ててしまうためのものではない。イエスさまはまず、「町や村を残らず回って」、疲れ果てて立ち尽くしてしまうわたしたちのところにおいで下さるのであり、そんなわたしたちが、立ち上がることが出来るまで寄り添い、ともに佇んで下さる。■だからわたしたちは、焦る必要も嘆く必要も、あきらめる必要もうらやむ必要もない。深く憐れみ、ともにはらわたを痛めて下さる方が、ともに佇み、倒れていて下さる。効率とスピードと合理性とコストパフォーマンスを求める世の中とは違い、わたしたちの主は忍耐強い方である。わたしたちは、そのことに信頼をおいてよい。プロ野球の二軍にはいろいろな選手がいて、一軍現役バリバリではなかったとしても、いずれも球団にとって必要とされている選手である。そんなわたしたちのところに主がおいで下さる。わたしたちは、その主に信頼して歩むのである。「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」。そのことに意味がある。そして、「希望はわたしたちを欺くことが」ないのだから。(小泉)
《来週の礼拝》
#7月2日 午前10時30分 聖霊降臨後第5主日 礼拝
*司 式:岡田 薫牧師
*説 教:岡田 薫牧師「少しであっても」
*奏 楽:滝田裕美さん
*聖書朗読:蔵谷俊夫さん
*礼拝当番:出口輝子さん、小笠原里子さん
*聖 書:エレミヤ28:5-9、ローマ6:12-23、マタイ10:40-42
*讃 美 歌:129、409,259(1,2,9)、増補41