聖霊降臨後第21主日
「今週の祈り:王である神様。私たちの心の内に聖座を据えてください。あなたにかたどられた者として生き、あなたの栄光のために行動し、贖われた者として、あなたのものをあなたにお返しすることができますように。 救い主、主イエス・キリストによって祈ります。 ♪ アーメン
〇 聖霊降臨後第21主日 説教 (週報掲載説教要旨)
先週の福音から
聖霊降臨後第20主日「 わ け た く な い 」小泉基牧師 イザヤ 25: 1~ 9 ,フィリピ 4:1~9,マタイ 22: 1~14
■イエスさまは、譬えを用いてユダヤ教の宗教エリートたちを厳しく批判されました。彼らが都合のよい律法の解釈を通して、人々の信仰心を利用し、取り込んだり排除したり、神の代理人であるかのように振る舞っていたからです。
■しかし、この譬え話はわたしたちに理解しやすいとはいえません。短い紙幅で細かい説明は出来ませんが、婚宴の招待を受けていたのに、畑仕事や商売など、自分の都合を優先して神の国を遠ざけた宗教者エリートたちの振る舞いは、神さまに受け入れられない。むしろ、彼らが排除していた異邦人や、律法を守り得ない貧しいユダヤ人たちも、こぞって天の国に招かれることになる、というのです。
■宴席に招き入れられた人が礼服を着ていなかったことから、王さまによって外に放り出されています。譬え話の意図を汲むならば、この礼服は、この婚姻を喜び祝う気持ちをもっているかどうかが問題とされていると読むべきでしょう。招き入れられたことに喜び感謝するのではなく、「タダ飯が食える」、とばかり自分の欲求を満たすことしか考えないような人は、神の国の宴席にふさわしくはないのです。招待券をもっていても自分の都合ばかりを優先してはならないし、招かれる資格がないままに招き入れられたとしても、そこで自分のことしか考えないのでは、やはり神の国ふさわしくはない。
■わたしたちは、神さまから与えられたプレゼントを、自己満足のために用いるのではなく、キリストの十字架に感謝し、愛をもって人びととわかちあっていくことが求められているのです。(小泉)
《来週の礼拝》
#10月29日 午前10時30分 宗教改革主日 礼拝 (配信礼拝で行われます)
*司 式:小泉 基牧師
*説 教:小泉 基牧師「天の国に行くために」
*礼拝当番:小笠原里子さん
*聖 書:エレミヤ 31:31-34、ロ-マ 3:19-28、ヨハネ 8:31-36
*讃 美 歌:141、364(1,2,5)、増補38