新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

3月17日「今日の礼拝堂」

2024年03月18日 | 今日の礼拝堂

 四旬節第5主日    

今週の祈り: 神様。あなたは変わらぬ愛をもって私たちを御許に引き寄せ、私たちの祈りに耳を傾けてくださいます。聖霊の実をもたらすことができるように私たちを強め、生きるにしても死ぬにしても御子のうちに歩むことができるようにしてください。                                   あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。  アーメン

 

〇四旬節第5主日  説教 (週報掲載説教要旨)

                 「  天の声、再び  」 岡田薫牧師   エレミヤ31:31-34 ヘブライ5:5-10 ヨハネ12:20-33

 

 主イエスは《人の子が栄光を受ける時が来た》(12:23)とご自身に定められた時が迫っていることを告げられると、続けて《はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。》(12:24-25)と語られました。どのような最期を迎えるかをたとえておられるのです。これが、主ご自身にとっても容易なことではないことが《今、わたしは心騒ぐ》(12:27)という言葉からも明らかです。真の神であって真の人間でもある主イエスは、ご自分に迫ってきている栄光の時がどのようなものであるかを理解されているからこそ、平静ではいられないのです。しかし、葛藤を口にされながらも《わたしはまさにこの時のために来たのだ。》(12:27)、と宣言されます。

 漠然とした時間や時刻の事ではなく、そのような特別なタイミング、そのような重大な事柄と結びついていく時間があると思います。まさにそのような意味で、主はここで《わたしが来たのは今このときのため》だと宣言されているのです。そして、主が《父よ、御名の栄光をあらわしてください》(12:28)と願われると、再び天からの声が地に響きました。傍にいた群衆たちは「雷が鳴った」という者もいれば、「天使がこの人に話しかけた」と言う者もいてざわめきます。これに対して主は《この声が聞こえたのは、わたしのためではなく、あなたがたのためだ。》(12:31)と答えられます。そして、この世が裁きを受け、この世の支配者たちが追放され、主が地上からあげられるときにすべての人を御自分のもとへと引き寄せようと言われます。

 《まさにこの時のために》と主が言われたその《時》は、現代の私たちから見ればかつて訪れた過去のひと時のように思えるかもしれません。しかし、すべての人間のために、命を賭けた神の子、主イエス・キリストが、そこから復活の命の栄光をもって、天に挙げられつつ、今も私たちのいのちの中に、この信じる者の集いや交わりの真ん中に、生きてくださっていることは現在進行形です。

 主イエス・キリストはかつておられ、今おられ、これからも共におられるお方です。この方を通して神は栄光をあらわしてくださいました。その声は、天から地に響き渡っています。その宣言を聞いた者たち、そしていま福音として聞く私たちはこの約束に生かされています。それぞれの人生の途上において、倒れても立ち上がることができ、たとえこの世の命が終わっても、本当の意味で命を与えられる、という希望に生かされているのです。(岡田)

 

 《来週の礼拝》                              

#3月24 午前10時30分 主のエルサレム入城 礼拝 (配信礼拝で行われます) 

司  式:岡田 薫牧師

説  教:岡田 薫牧師「エルサレムに入る

奏  楽:滝田裕美さん

聖書朗読:楢戸恵子さん

礼拝当番:小川敦子さん、小笠原里子さん

聖  書:イザヤ 50:4-9a、フィリピ 2:5-11、マルコ 15:1-30

讃  美 歌:296、81増補49

 

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