遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

コメンテーター

2024年03月04日 10時47分30秒 | 読書

         コメンテーター   奥田英朗(著)2023年5月発行

  奇妙奇天烈なる精神科医「伊良部一郎」&ロック看護師「マユミ」のコンビによる

  意表をつく行動治療が繰り広げられる『コメンテーター』を含む5篇からなる短編集。

  このシリーズ、随分久しぶり、でも相変わらず、主人公達は健在でパワフルなままでした。

  以前に読んだ時も考えさせられたけど、今の精神科の治療って(保険治療中心なので

  仕方がないとも言えるけど)予約が取りづらかったり、1時間待ちしても3、4分の

  診療時間で、薬を処方されて終了、というのが現状。

  こんなんで回復するとしたら奇跡でしょ!? ですよ。

  あくまで、小説なのでできることとは承知だけど、伊良部先生の診断の確かさ、

  先生とマユミちゃんの患者さんとの向き合い方、一緒に行動しちゃう行動療法?、

  全力体当たり作戦には、羨望を覚えちゃう。

  嘘でしょっ!てなコメディみたいな場面が多く笑っちゃいますが、先生はとても真剣で、、、

  なかなか人間の心の本質を突いるので、笑いながら考えさせられる小説です。

      わがまま母

出版社内容情報 文藝春秋

直木賞受賞、累計290万部の人気シリーズ17年ぶりに復活!
低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?

内容説明

トンデモ精神科医・伊良部、復活!ワイドショーに出演することになった伊良部とマユミ。放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?

担当編集者より

 奥田英朗さんは2004年、『空中ブランコ』で直木賞を受賞しました。トンデモ精神科医・伊良部一郎が活躍するこの作品は、〈伊良部シリーズ〉としてほかに『イン・ザ・プール』と『町長選挙』があり、累計290万部を誇る大ヒットシリーズです。
 ところが、その後も担当編集者として何度もシリーズ続編をお願いしてきたものの、マンネリ化を嫌い、常に新しいものに挑もうとする奥田さんからは色よい返事をいただけずじまい。ああ、もう伊良部の新作は読めないのか、と諦めの日々でした……。
 それが2年前、ほとんど最後のつもりでお願いしたところ、ついに新作を執筆してくださることに! そして今回、ようやく17年ぶりとなる最新作『コメンテーター』が刊行されます。
 悩める患者たちが頼る伊良部は名医か、はたまた迷医か? 久々の伊良部の暴走ぶりを、ぜひ楽しんでください。シリーズ未読の読者も、絶対に損はさせません!

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スクール 土曜版 | トップ | スクール 火曜版 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書」カテゴリの最新記事