ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

沖縄県審査会答申を知事意見に

2007年12月18日 | ジュゴンブログ
沖縄県環境影響評価審査会は17日、米軍普天間飛行場代替施設の建設に伴う環境影響評価方法書についての答申を出しました。その要旨は、審査会の35項目76問の質問に対して沖縄防衛局が「決定しておらず具体的に示すことは困難」との回答が多く、的確に答申することは困難である。したがって、事業内容がある程度決定した上で、再度実施するべきものであると見直しを求めました。そして、調査を行う前に審査会と沖縄県に、具体化した事業内容と選定した項目ならびに調査、予測および評価の手法と検討した内容について報告・協議の上で決定し、その結果を公表することを求めました。また、沖縄防衛局が行っている事前調査(現況調査)はジュゴンやサンゴ礁などへの影響が懸念される中で、中止も含めて検討する必要があると指摘しました。また、ジュゴン保護については、事業者の環境保全措置では困難なので、国と県に保護・保全対策を講じるように求めました。

答申の全文はこちら

当審査会が環境影響評価法にもとづいて答申されたご努力に敬意を表するとともに、仲井真知事がこの答申をふまえて、事業者の沖縄防衛局に方法書の書き直しと公告縦覧のやり直しを求める知事意見書を提出することを求めるものです。

普天間飛行場代替施設建設事業の全体像が米国連邦裁判所の沖縄ジュゴン訴訟の資料から明らかとなったように、また、国会でも追及された防衛省、沖縄防衛局の秘密主義的な姿勢は許されるものではありません。このような事業者の姿勢では沖縄のジュゴンをはじめ海に生きる生物が破壊され、豊かな海が死の海に追い込まれることになります。このような環境アセスメントが許されるならば、日本の環境アセスメント制度が国際水準にむけて一歩前進してきている中で、環境影響評価法を根本的にゆるがせるものになります。仲井真知事が方法書の書き直しと公告縦覧のやり直しを求める知事意見書を提出することを求めるものです。

上記の趣旨に賛同の方は下記のメールアドレス、電話番号に(沖縄県知事公室広報課)に
「審査会の答申を守ることを要請します」とのメール、ファックスを送ってください。12月21日が知事意見書の提出日なので、至急送ってください。お願いします。

  kouhou@pref.okinawa.lg.jp      fax098-866-2467

    ジュゴンの保護者より

関連サイト
普天間アセス 方法書の再提出要求
検証動かぬ基地78 アセス方法書 政府と県 対立