足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

写真を楽しむ

2022年12月26日 | 日常
今年も残り少ない日になりました。
コロナ禍で写真が思うように撮れない、又は自由に取材することが出来ないとか、色々と考えさせられる年でした。

写真だけでなく、絵画や音楽なども含めて楽しむことが後回しにしていないだろうか。
写真は撮れないのではなく、様々な理由をつけて撮らないということになるのだと思います。
撮れないのではなく、今日は楽しむという事にして歩いてみたらどうだろうか。
運動不足解消になるし、閉じこもるのは決していい状態ではないですね。
皆な素晴らしいカメラを持っているし、楽しむ気持ちで歩くのもいいでしょう。
思いがけない出会いがあったり、あ~そうだったのかと気づくこともある。

私はこう思います。写真を撮ることによって街の移り変わりがわかり、暮らしがわかり、その結果、人間て面白いなと思えてくる。
だから、写真は撮らなければ話にならないし撮ることでしか楽しさは伝わってこない。

今年は写真界にとって重要な写真家 田沼武能さんがあの世へ旅立たれた。
私にとってはあまりにも近寄りがたい方であったが、街や人々の暮らしを撮っていた第一人者であった。
世界の子どもたちや、東京の武蔵野などもあり、私もカンボジアの子どもを撮っているので興味深く尊敬していたひとりであった。
「過去は撮ることは出来ない」とよく言われた。
ではどうするのかと言えば「今」を撮ることです。
それから「もっと前に出てどんどん撮りなさい」という言葉を思い出しています。
これはある写真家のパーティで、リコーのカメラで遠慮しながら撮っていた時でした。

ついこの間、自分の住む街を歩いてきた。
  
  
 近衛邸公園がなくなっていたり、定点観測していた桜もすっかり冬の装いであった。

  
 川沿いをしばらく歩くと沢山の出来事に出会う楽しさがある。
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第2回伊藤知己写真賞

2022年12月11日 | 日常
第2回伊藤知己写真賞が決定しました。

伊藤知己(1927年ー1986年)さんは知らない方が多いかもしれません。
写真家として長く活躍されている方は誰でも知っている日本の写真評論家であり、カメラ雑誌の草分けでもある(アルス社)の編集長でもありました。
初代会長は木村伊兵衛さんで歴史は古いですね。土門拳さんの甥でもあります。
現在の東京総合写真研究所や造形大学、桑沢デザイン研究所、リアリズム写真集団などを立ち上げた人でもあります。
私がモノクロを学んだ現代写真研究所の立ち上げ人でもありました。
1957年 日本写真評論家協会を木村伊兵衛さんらと設立
1960年 日本ジャーナリスト会議に参加

若くして亡くなりましたが、凄い人がいたのですね。
写真家 佐藤仁重さんの写真事務所である快晴堂フォトサロンで表彰式が行われました。

2022年の審査員は英伸三、桑原史成、松本徳彦氏の3名です。
41名43作品の応募があり、その中からテーマの内容と30枚の流れの中から8作品に絞られ、
受賞されたのは、なかにしみずほさんの「デュエット」でした。
待望の第2子が空気をいっぱいに吸い込んで「生まれたー」と叫んだその瞬間から続いた6年間の兄弟の記録です。
写真の1点1点が素晴らしいショットで見ごたえがあります。

  2階の回廊に展示

その他奨励賞2点
三木知子さんの「HIVと共にーミャンマー三人の女性の生き方」
久保村厚さんの「隣の田んぼ・水番記」でした。

丸の内 新東京ビル
丸の内フォトギャラリー 1階と2階 
12月2日~12月30日(金)まで展示しています。


 コロナ禍で盛大にできませんが表彰式です。






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12月の撮影会

2022年12月09日 | フォトクラブ
久しぶりの新宿御苑が今月の撮影会の場所になった。

新宿と言えば、「内藤新宿」と言われ、現在の甲州街道、青梅街道周辺をはじめ、私も西新宿辺りの古い家々が残っていた場所を撮影したことがあった。
三河の国、内藤氏(ないとうじ)だが徳川幕府から馬で走り回った分だけ土地をあげる言われ、現在の新宿、四ツ谷、市ヶ谷に至るまで30万坪を手に入れたようだ。
江戸時代から400年の時を刻んで、中世から近世まで栄えた豪族で、大名の一族であった。

新宿御苑は天正18年(1950年)に徳川家康から内藤清成がもらった江戸屋敷の一部だという事です。
新宿御苑にこんな歴史があると思うと撮りがいも出てきます。

当日はテーマとして生き物、地面、秋の風情など気になった所の撮影に挑みました。
晩秋という事であまり鳥の姿も見えず、池にいたカメや鴨もなぜか少な目で、遊びに来ている人も少なめに見えました。

しかし、大名家の庭園であったことから地形が豊かで池や植物の宝庫でもありで結構楽しめた一日でした。

  
    
 残り少ない紅葉が鮮やかです。

  
  
 帰り際に出会った子どもの木登り、母親が呼びに来たので急いで木から降りた。自由に遊ばせたい気がする。

 


 
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