足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

ローンカウ~クロバイリエル

2016年10月30日 | カンボジア
 カンボジアの村では、携帯電話を持てる人はわずかで、町周辺の若者の間では当たり前だが、村に入ればそうはいかない。
私が行くところのほとんどは、携帯を持つ人が少なく、持っていても日本と違って、料金分しか使用ができない。
私は最初に5ドルで携帯とカードを手に入れたが、一年以内に更に料金を継ぎ足さないと使えなくなり、番号が変わってしまう。

今日の予定は6月に予約してきたローンカウ村の籠作りのシーエムさんの家だ。
それでも、撮影ツアーの皆さんを連れて行くとなると、なるべく迷惑がかからないように現地ガイドに電話か訪問して説明をしてもらわなければならない。
村の人に何か月も前に予約をしても、仕事が入ったり忘れることもある。シーエムさんからは3日くらい前に連絡をと言われていた。

シーエムさんの家ではいつも「カンボジアが大好きであること」を話した。
日本には無いであろう暮らしの工夫、籠つくりをもっと知りたい、カンボジアを日本の皆さんに紹介したい。
そして写真でカンボジアを見ていただくことで、豊か過ぎる日本の現状を「これでいいのか、無駄はないのか、工夫が必要では?」などと感じていただけたらと思っている。
確かにカンボジアはいまだに後発発展途上国だけど、このままの状態が良いわけではないし続くはずはないが・・・。
 
   
 そんな中でシーエムさんの家に着くと、もう近所のお父さんたちが、民族楽器を持って演奏の準備をしていた。
お正月や結婚式など、お祝いの時も「スコー」「太鼓」「ターケー」などの楽器で演奏をする。
そのうちに、近所の村人が大人も子どもも集まってきた。
最初の写真集のシーエムさんの娘は、もう立派なお母さんになっていた。
2冊目に表紙になった少年は、15歳で働きに出てもう帰ってこないと言われたが、少年の母親に会うことができた。

演奏がはじまると突然、5,6歳の女の子が飛び入りで踊りを踊りだす。
するとお父さんや他の子どもたちも一緒に踊りだした。
私もシーエムさんと一緒に踊りの輪に中に加わった。
ひと段落すると、撮影に参加された皆さんは楽器を弾かせてもらう人も出てきて、雰囲気も盛り上がる。

カンボジアの大人も子どもも、生活に工夫がみられる。子どもたちの発想は豊かだ。
川では魚を取るだけではない、水浴びをして、自転車まで川に乗り入れて洗う。
道具がなければ、何か見つければよい・・・。
そう思うと、すべての生活の中で間に合わなかったり失敗をした時には、「どうすれば良いか」が先ず頭に浮かぶことになる。
その繰り返しは、生きていくうえで必要で簡単なことだけど、なかなかできない。
物があふれた日本の中では工夫することが難しいと思うようになっている。
私自身にも言えることだが、無かったら買えばよい、たいしたお金じゃないし・・・なんてね。

カンボジアの村で、昔に帰ったような心の安らぎを覚え、飾り気のない気分になれるのは、実は私なのだと思ったりする。

   
 クロバイリエルではいつもの家族のところに短時間立ち寄り、予定していたプレダック村へ。
36歳になる村長さんの家に行き、ヤシ砂糖作りのヨームさんの家に寄った。
そこから親戚のヤシ砂糖を作りながら販売をする人たちに会って、まだ暖かいヤシ砂糖をみんなで食べた。
人口が2000人ほどの村だが30%は副業をしている。

   
 プレダック村ヤシ砂糖作り。                   チリュウ村、夕方アヒルが道路を横切って大移動。
   
 いつもうかがうソッさんの家族と写真を撮った。          その日の夕方は、ハス畑の夕景を狙った。
あまり 雨期で見事な光景とは言えなかったが、薄暮のハス畑は素晴らしかった。

トンンレサップで獲れたネズミを焼く人がいたりと、これも暮らしの一部になっている。
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家族の繋がり

2016年10月29日 | カンボジア
 カンボジアは内戦時代に家族が分断されバラバラになった。

ポルポト時代に親戚や家族を、強制的に告発させられた歴史もある。

サムロム村は内戦が終わり、親族が自然と集まったのだろうか。近親の多い村といわれている。
私なりに考えてみたのだが、私がカンボジアに行くようになってから、聞く話によると親族のつながりが強く、家族を大事にする民族という印象。
行く先々で、その傾向にあることを確認している。
とすると、この村は200人余りが繋がっているというのも納得できる。

サロンさんという案内するガイドがいて、私が最初に訪れたのはピースインツアー、カンボジアの大塚めぐみさんに紹介されたのだったが、長閑な村で農業を中心にひとつのコミュニティーが形成され、市場、学校、寺、縫製工場などが点在している。

   
今回、サロンさんの家に行くと、13人分のココナツを用意してくださり、手作りの楽器や太鼓を演奏する人たちもいて演奏がはじまった。
皆なサロンさんのイトコやハトコやその子どもたちや何らかのつながりを持つ人たちだ。

撮影に訪れた人たちは暑かったので、牛車に乗ってお寺まで行く。
13人がそれぞれ自由に村を歩いた。
赤い細い道を自転車や、牛や、子どもを連れた親子が行き交う。

   
 産まれて4日目という真っ白な子牛が目に留まる。家族が出てきてくれた。   井戸の水の出口にペットボトルが・・・。

暑い日がギンギンに照り付ける中だが、緑が多いせいか爽やかな風も吹いて、あまり暑いという感じがしない。

テーマがある人やリピーターさんはそれぞれが村を歩き、私と一緒に行く人もいたが、みんながどんな印象を持ち、どんな写真を撮ったのか楽しみでもある。

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スマホで

2016年10月27日 | カンボジア
 カンボジアへ入り、ホテルに着くと早速食事しながらの自己紹介から始まった。

懐かしい、それでいて日本人の口にも合わせたカンボジア料理の数々・・・。

今回は新しく参加された方が7人でリピーターさんが多い。

スマホでFBに状況をアップしますが、今回はスマホの設定が悪いのか肝心なところでつながらない。
ホテルの部屋に戻り、Wi-Fiとパスワードはもちろんのこと、モバイルネットワークやデーターローミングなど、あれこれやってみる。
インターネットがつながらない、そうこうしているうちに面倒くさくなって、今回はあきらめた。
それより、明日行く村の説明、そしてどうしてこの村なのかをバスの中で説明しなければならない。
もともと話が下手なので面白おかしく話すにはどうしたら良いのか、いつものことですが悩みますね。

そんなこんなで明日から、サムロム村に入り、ベンメリアへ行きます。
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カンボジア撮影ツアー

2016年10月19日 | カンボジア
 2016年、恒例となったカンボジア撮影ツアー「村を巡る旅」が20日からはじまります。

   
 ローンカウ村の子供たち。                 シーエムさんと孫、私が撮影した子がお母さんになりました。

今年5周年を迎え、リピータさんと新規の参加者含めて、13名で出発となります。
雨期に入り、多少雨が朝晩降りますが、それもチャンスです。

同行してくださるのは、(株)ピースインツアの佐々木愛さん、現地ガイドは日本語ガイドのパナー君。
パナー君は孤児院出身のガイドです。
今カンボジアはどんどんと変化しています。
そんな一面も見ていただければと思います。

200人が親族という村、ヤシ砂糖や籠作りの家を訪ね、村を自由に散策することにしています。
7月にすでに予約を入れてきたので、心配する人もいますが大丈夫です。

すでに参加者は作品をコンテストに出して大賞に輝いたり、組み写真でグループ展に出品したりしています。

参加者の写真展に向けて帰ってからも、頑張りたいですね。

ではでは 行ってまいります。 

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写真クラブのグループ展

2016年10月15日 | 日常
 写真クラブのグループ展が11月10日~15日に決まりました。
今年に入って2回目のグループ展になりますが、皆さんから希望が多く決定しました。

今月に入り、街歩きは「勝鬨橋、月島」でしたが、順調に進んでいるので作品が多く迷う人もいそうです。
講評、選考会を経て、案内状もどうにか出来上がり、後はキャプションやらあいさつ文が出来れば完成です。

作品を発表することは、簡単な考えではできなく多くの人に見ていただくので、本当は会としてのテーマ性も必要になります。
展示順も考えて、お客様をお迎えしなければと思います。
何回やっても緊張しますね。
今回は「実行委員会」も作らなかったので、どうなるか心配ですが、今のところ一人一人の特徴を活かして展示作品を決めました。

近くなったら、また改めてご連絡いたします。
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女子高クラス会

2016年10月07日 | 日常
 一年に一度のお楽しみで、今年も四万温泉でクラス会でした。

クラス会は幹事になった人が、場所を設定しますが、何度言っても温泉三昧はいいものです。

一泊二日でしたが、翌日は霧の朝を迎え、雨も降らずによしよしといった感じです。
写真係として毎年のように、記念写真を撮るのも私の務めとなっています。

   
 今年は四万湖からシャクナゲの滝を行き、その後で上州白久保のお茶講を体験してきました。
国の重要指定文化財となっているもので、室町時代からお茶の味を当てる武士の遊びだったとのこと。
茅葺の家には、お茶講を守る保存会の方が待っていてくださり、楽しい時間に写真を撮るのを忘れるほどでした。
 
   
                                     これは有名な蕎麦屋らしいです。

お茶の材料は甘茶、渋茶(煎茶)、チンピ(みかんの皮を干したもの)を材料として、1の茶、2の茶、3の茶、客の茶と4種7種類の茶を飲み分けていきます。
全国でも珍しい貴重な民族行事のひとつであるようです。

お茶を味見する人は花、鳥、風、月・・・などの名前が一人ひとり付けられて、「叶」と呼ばれる計算係が記帳していきます。
私は「亀」と命名されましたが、寿命がいつまでかわからぬ中、亀は千年だと勝手に喜んでいました。

最後まで飲み終わったとき、まったりとした甘みが残り、飲み終わった時にはわからないまま適当に答えると、私が一番正解が多く、飴を40個ゲット!
驚いたのは、一番仲良しのNさんが、最下位だったので悔しいやら何やらでガッカリ・・・。
喜んでばかりはいられない日でした。

   

そのあとは植物園を訪れ、帰りはJA吾妻で買い物。
いつも車を4台くらいで行きますが、お世話になった皆さんありがとうございます。
運転もお疲れさまでした。

忙しい日々だったので、こんな日もあってもいいねと納得。
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