足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

遠野の写真展

2015年01月23日 | 日常
 キャノンSギャラリー 100回記念写真展、
写真家 森山大道さんの写真展、「遠野 2014」へ行ってきました。

   2月9日まで。

遠野郷はなつかしく、もう一度訪ねてみたいと思っていた。
そんな森山大道さんの思いを、私はいま感じている・・・。

1995年だったろうか、当時一緒のクラブに入っていた友人と、3年くらい通った気がする。
遠野は毎年おこなわれる「遠野祭り」という派手なお祭りがあり、素朴な子どたちが街の美容院で衣装を着け、それぞれの地域ごと集まり、田んぼの中を歩いて神社に集結する。
現地でお世話になった浦田穂一さんに案内していただき、やはり遠野を撮っていた水田稔さんとともに、この地に古くから伝わる伝統の話に想像をふくらませ、思いを馳せた。
それから柳田國男氏の「遠野物語」をさがしたが手に入らず、本の解説書が出ていたので、読んだ後に余計に興味が湧いた場所であった。

浦田さんは遠野の広告写真や、その他この地域の宣伝役の写真家として有名で、遠野に行く人は誰でも知っていた有名人であった。
それから数年して、山に入ってまま行方がわからなくなり、天国へ旅立った。

そして、今回、森山大道さんの写真の中に、浦田さんが撮った写真が看板に使われているのを見つけた。

あの頃の私は、人間的にもまだまだ幼かった。
いま 考えるともう一度会いたかった気がする。
夜は浦田さんのお店でお酒を飲んで、何度聞いても訛りまじりの言葉がわからず、返事の仕様がなかった時間を、時々懐かしく思い出す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正月明け

2015年01月19日 | 日常
 時間がどんどん経過するのに、置いてけぼりになっている感じだ。

正月、娘たち家族が帰ると、間がぬけたような静けさが帰ってくる。
ようやく録画したままのBSの番組を見たり、そのままになっている本を読んだり・・・。
普段から、何だか掃除や洗濯を理由にして放ってあるからです。

それから、ようやく腰を上げて地元の神社に初詣。
その足で娘と二人で映画へ・・・。
台湾映画でチー・ポーリン監督 「天空からの招待状」
全画面が空撮というめずらしい映画で、金馬奨最優秀ドキュメンタリー受賞作品。
台湾を空から紹介しているが、自然美の素晴らしさと同時に、企業や農薬により汚染され川の色や、海の海岸線まで変化している様を隠さずにとらえていて見ごたえのある映画だった。
 

数日して、今までの写真の整理、現像、プリント、作品のBook化を一気の進めることにした。
これがまた大変なことで、撮ってはきたものの、撮りっぱなしでは写真が可愛そうだ・・・。
2Lにプリントして、16枚組、24枚組の組み写真にしていく。
プリントもエプソン5Vを使っているので、インクもすぐ終わってしまう。
簡単なもの、文章はキャノンのプリンターと使い分けしているが、何しろインクが高価なので苦労しています。
     街歩き 日暮里
    昨年の青森、「津軽を旅する」

正月から写真、写真と吠えながら、写真漬けの日々が続いています。

しかし、写真クラブ「みずほ会」の指導。その間に間に新宴会や、友人との食事会。

見たい写真展にも足を運びたいし・・・。

また今年もたいへんな年になりそうです。

そうでした! 今年は42番というおみくじを引いてしまいましたが、なんと「大吉」・・・。(笑)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年

2015年01月03日 | 日常
 
                      安曇野穂高有明

  本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 昨年は12月半ばまで、安曇野へ撮影に出かけ冬の準備をして、いくつかの不凍栓を閉めてきたのが最後になりました。
その後、写真の例会やら忘年会、友人の絵画展、写真学校の40周年記念写真展およびパーティが続き、あれよあれよという間に年が明けてしまいました。

昨年は孤児院の絵画展での一時間のトークイベント、松本での看護師、赤尾和美さんとのトークが続き、11月には4回目の撮影ツアーを終えることができました。
これも本当にお世話になっている各方面の皆様のお蔭と、心より感じているこの頃です。

今年は、どんな年にしていこうかと考えている間もなく、6月に個展が予定されています。
はじめてのデジタルカラーの「シェムリアップ周辺の子どもたちと」です。

今年で14年目に入ったカンボジアですが、まだまだ伝えきれない現状と魅力があります。
はじめての身体を張ってはたらく子どもたちとの出会い、孤児院の子どもたち、小児病院の母子の姿に心を奪われた出会いがありました。
「写真を撮ること」の意味を考えさせられたました。
一人の子どもに出会い、お母さんに会い時間をかけて撮影した何枚もの写真の中から、一番かわいい、きれいな笑顔の写真を「写真集」に乗せたいと考えた。
それは私にとって、写真がうまいとか下手とかそういう問題ではなかったのです。
今でも、その時の出会いを大切にしていこうと思っています。

しかし、そんな気持ちで撮ってきた写真は、いつの間にかトークで紹介し、雑誌に発表できる力を与えてくれたのかと思います。

話は変わって、昨年は東京の街歩きを一年続けてきました。
撮影旅行は京都へ、また青森の津軽地方、海岸をまわりサケ漁の漁師さんの写真なども、楽しみながらの撮影でした。

写真を撮ることが、楽しいと感じるのは「知らない街を歩く」ことです。
発見がおおく、どうしてかと興味を持つと見えないものも見えてくる。不思議ですね。
撮影した写真は、すべてBookにして小さな写真集にしていきます。
もちろん、手作りの写真集、昨年はずいぶんこの勉強に時間を使いました。

さて、今年もこれは続けていく予定です。
撮らないと残らない、撮ったらそのままではもったいないですね。勉強のつもりでまとめてみることが大事です。
それが組み写真をつくる上で参考になり、また個展にもつながることになるでしょう。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする