足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

写真展のタイトル

2015年10月14日 | 日常
 この頃は、さわやかな陽気が続いている。

写真展を見に行くことは、私のとても楽しみのひとつ・・・。
行こうか、いつにしようかと迷っているうちに大事な写真展を見逃してしまったりすることもある。

先日は手帳に記してあった写真展、ミャンマーの「ヤンゴン環状線」小池 隆さんの写真展トークに行ってきた。
ヤンゴンから出発、一回りしてヤンゴンに帰ってくる。途中下車した駅でその国の人々の生活や面白い場面を鉄道を入れながら撮っていく。
私もそんな旅がしてみたい。
カンボジアは鉄道はない、せいぜいトンレサップを回る国道5号線6号線を、バスか車を利用するしかない。
それも面白いので、10日間で一周できるかどうか・・・。

この写真展では、「ミャンマー」とはどこにも書いてない。
写真展のタイトルって、これでいいんですね。見てもらいたい部分を限定している。
ヤンゴンで誰でもわかる気もする。
私は「カンボジア」と必ず入れてきた気がします。

「カンボジアの子ども」「カンボジア小さな命たち」「カンボジア子どもたち女たち」などなど・・・。
私の写真を見ていただいた皆さんも、最初はいいのですが、2回目3回目はあきれていたかもしれない。
初めての人にはわかりやすくていいのですが、そろそろ写真展のタイトルも、写真の内容も今までと違ったものしていくことが必要だ。
タイトルを見ただけで、どんな写真か想像ができてしまうようなものは興味が湧かない気もする。

思いつくまま、沢山の言葉をならべ、結局いちばん普通の無難なタイトルになる。よくあることです。
タイトルの大事なところは、写真展の内容を見せたい方向に導くことで、コンセプトの内容に沿ったものでなければなりません。
そのコンセプトの代表的な言葉を、いかに見つけるかですね。
良いタイトルは、ひとつの宣伝の言葉だし、テレビのCMの言葉に似ています。

先日は「浮遊漂砂」榎本祐典さんの写真展を見た。
タイトルを見たとき、どういう意味かおおよその見当はついたが、撮影者のあいさつ文や話によって、とても興味深いタイトルだと気が付いた。
家に帰りさっそく調べてみると、漂砂とは海岸工学上、とても取り扱いが困難なものとされているものだった。
海流の波の流れや、河川からの土砂など流れ着いたものが、海岸の形を変えていく・・・。
浜や崖が欠損していく。
海岸工学上は水深20メートル、沖合1キロの状態を指すという。
作者は旅をしながら、突然、目の前にあらわれた海岸の風景に、おどろきを隠せない状態だったのだろう。

若い人たちがわからない英語の題名や、自分で勝手につけたタイトルも、その会場で聞いてみると写真が突然おもしろくなる。
「若い人の写真はわからないね」と良く耳にする。
でも 聞いてみると面白いし調べてみると、もっとおもしろい。
それが写真展で学ぶことのひとつかもしれません。

自分でも物事は「上辺だけの知識」ということが、良くあることだといつも思う。
何事も学ぶ姿勢を失ってはと初心に帰る・・・。

写真展のタイトルは、コンセプトを代表するものだし、キャッチコピーのようなものと考えると面白い。

自分が写真を撮ることも大事ですが、人の写真を見ること、また学ぶことが写真を楽しくする一番のことですね。

情報過多の世の中、たくさんの写真展を見に行きたいですね。
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ラオフレンズの報告会

2015年10月08日 | 日常
 ラオスの子ども病院「ラオフレンズ」の報告会が開催された。

最初にラオスの現状を、来日しているケオ看護師が日本語で話してくださり、現地で活躍されている赤尾和美さんからは、病院に来る子どもたちや訪問看護についての話があった。

今回はラオスから看護師のケオさんが来日しているということで、報告会の後はレストランでの食事会・・・。

 
サプライズでケオさんのハッピーバースデイのお祝いで、にぎやかで楽しい夜でした。
 
  ささやかなケーキでお祝い。

  いつも笑顔が絶えない赤尾さんと。

カンボジアの隣の国なのに、どういう国かわからなかったが、丁寧な話に感動・・・。
ケオさんの話によると、国の面積は236800Km2で、1Km2当たりに29人の人々が住んでいる。
日本は1Km2当たり、336人というのは知らなかった。さすが良く調べているフレンズだ。
人口は680万3699人、これは内戦前にカンボジアの人口くらいかなあ・・・。
今、カンボジアは1430万人を超えている。
ラオスの18.67倍が日本の人口ということになるとのこと。

メコン川が流れていてルアンパバーンは世界遺産の町でもあり、お坊さんが沢山いるし80%が仏教徒。
しかしカンボジアと同じように貧困家庭が多く、80%が農業。
そんな子ども病院には、今沢山の子どもたちが来るようになった。
どんな病気が多いか、およそ想像することができた。

ケオさんがどうしてこの病院を希望したか、またケオさんの環境や生き方を伺ったが、人間は切羽詰まった時には色々なことができるのだと思った。
育児放棄した親が更に妊娠して、2歳9か月の子どもを引き取って暮らしているとのこと・・・。

このラオスの病院は10年でラオスの政府に引き渡すことが目的で、医師や看護師を教育して、先ずは心のこもったケアができるか研究しているとの事。
そして、入院病棟はあるが救急対応なども出来るようにしていくようだ。

私の心はすでにラオスに飛んで行きそう・・・。

赤尾さんからは、病院があっても病院に来ることが出来ない子どもたちを、訪問看護で看ていかなければという。
栄養の話はいくら話しても理解できなく難しいらしい。
目に見えない事を理解させるのはたいへんだから繰り返し繰り返しになるのだろう。
衛生状態や、水、ごみの指導までしないと、病気はなくならない・・・。

3時間4時間かけて、舗装のないガタガタの道をゆられていく。
今崩れたばかりという山道では、ちょうど救急患者が崩れた向こう側にいて、リレーで町まで患者を運ぶことになったのだそうだ。
ちょうど崩れた瞬間に居合わせなくて良かった。
そんなことがず~と続いても赤尾さんは、いつもニコニコと笑って、使命感に燃えている・・・。
それが私には刺激になっている。

赤尾さんとはカンボジアのアンコール小児病院からのお付き合いで、いつもすれ違いで、私たち七夕の織姫ひこ星だねと笑っている。
「そういう子どもたちによつて私は生されているのだ」と赤尾さんは良く言っている・・・。
6月の写真展の時にちょうど帰国していて、前回はトークにも参加してくれた。
そう思うと私はまだ自分の生き方が甘いし、本気になっていない気がする。

もっと本気を出さないと、私もノホホンとした人生になってしまうのかなあ。 反省!
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秋晴れ

2015年10月05日 | 日常
 この頃、電車に乗っていて席を譲られることが多くなった。

「大丈夫です。立って乗ることにして足を鍛えています。」なんて、ひとこと言ってみるのですが、この間はとうとう座ってしまった。
若い人から見れば「おばさん」ではなくて「大おばさん」に見えるのかな・・・。
若くして亡くなって行く女優さんのことを考えると、人間いつかは寿命に向き合わなければならない。
今は「いつ死んでもいい」と思えないの現実で、やることが多すぎることと、健康だからからそう思えるのだろうと、良しとしなければならない。

先日は、孫の運動会に弁当を持っていくことになった・・・。
可愛いね、あの子もどの子もみんな可愛い・・・。
   みごとに並んだ子どもたちの持ち物。
 
自分の子育ての頃を思い出しながら、今 あの頃とそんなに時間が経ってないように感じるから不思議だねえ。
あの頃も、山ほどいろいろな出来事があったのに、過ぎてしまえば・・・ですね。

天気は上々で、暑いくらいだったので、子どもたちも汗びっしょり・・・。

学校は芝生の庭だったので、これは珍しい・・・。
競技は昔からの玉入れ、大玉ころがし、リボンの踊り等と、徒競走やリレーだけではないのだが、流れる音楽が全然ちがう。

 
 観客席の子どもたちは、赤だ白だと身を乗り出して応援している。

カメラ係の私は場所を変えてウロウロ・・・。

この秋晴れにすっかり日焼けした一日でした。

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