足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

戦後75年の夏

2020年08月30日 | 日常
 コロナ禍の中で、戦後75年目の夏を迎え、夏は終わろうとしている。
8月の終戦の日、様々なTV番組が放映され、改めて戦争が人類の滅亡への道だとやるせない思いがした。
番組の一つ一つ挙げればきりがないが、唯一、被爆国である日本がやらなければならないことを再認識しなければならない。
世界的に進んでいる核兵器を全面禁止する「核兵器禁止条約」に日本がなぜ調印できないのか不思議で仕方がない。

戦争の番組では、沖縄の「マラリア戦争」は、聞いてはいるものの詳細を初めて知ることができた。
今、観光客が多い「波照間島」のきれいな海だが、第二次世界大戦でこんなことがあった。
この島の住民が集団で「西表島」へ強制疎開することになり、渡った先で村民の98%がマラリアに罹患して3人に1人が命を失ったということだ。
南風見田(はえみだ)の浜には、当時の人が刻んだ石碑「忘勿石(ワスレナ) ハテルマ シキナ」が残っているとか。
故郷を追われ病気になり、どんな気持ちだったのか涙があふれてくる。

今、その時を語れる人が生きていることが、奇跡のようなできごとなのだと初めて知った。
当時は小学校低学年であったとか・・・。
沖縄県史、研究者によると沖縄諸島では全部で10000名がマラリアで亡くなったという悲劇。

余談になるが、カンボジアの村を訪問した際に、2人のマラリア患者にお会いしたことがあった。
ハマダラカという蚊に刺されることで罹患し、直接伝染することはないが罹患した人の血を吸った蚊が、更に刺すことで罹患していく。
恐ろしいと思い、蚊を恐れた時期があった。
この頃はカンボジアも町はきれいになったが、不衛生の蚊は少ないものの村ではまだまだ警戒が必要だ。

写真界に関係したNHKの「焼き場に立つ少年」の番組では、写真を撮影した記録係のアメリカ兵のことや、この一枚の記録写真を様々な検証を行い、長崎のどの地域か、また写真のカラー化で少年の目に現れた被爆らしい跡などがわかってきた。
この写真は小学校4年生くらいの少年が、死んでしまった弟を背負い焼き場に立ち尽くす姿だった。
その後その少年は生きたのか亡くなったのか不明のままとのことだ。

改めていついかなる時も記録に繋がる写真を残す事の重要性を感じた。
写真とは何か、改めて「記録」であるということです。
そして、伝えるためのひとつの手段です。
マスコミの報道も、また来年もその次の年も、未来永劫に伝え続けて欲しいものです。

私の街歩きも開発が進む東京の、結果的にひとつの記録になればと思う。
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コロナ渦の街歩き

2020年08月30日 | 日常
この間は夕方スズムシの鳴き声を耳にして、またヒグラシの声を初めて耳にして、はっとしたのですが残暑が厳しすぎる毎日です。

それでも、フォトクラブの街歩きは7、8月と暑さとコロナのリスクを避けるため中止が続きました。
只、あちこちで写真展も行われているので、行動は続けなければと交流のある写真家の皆さんの展示は行かなければと出かけています。

写真室のメンバーとの街歩きは、8月は新橋~有楽町までを散策。
今、このあたりもガード下の工事が進んでいるので、行ってみましたが昼間ということもあり、少し静かで寂しい。
馴染みの店も懐かしいと思うほどだ・・・。

  
 新橋駅前で靴磨きの方が、暇そうでした。   さすがサラリーマンの街、新橋、しばしの涼をもとめて。

 
 烏森神社はお参りの人もちらほら。      虹のマークは付けていたが、夜には足を運ぶ人もいるのだろうか。

   
 ガード下の光景。 いつの間にか大分変りました。 


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7月例会

2020年08月19日 | フォトクラブ
 ブログの更新が遅れてすみません。

7月の街歩きは「赤羽」を予定していたが、新型コロナの都内での感染者が急に増えたことにより延期することにした。
赤羽の歴史も面白く、街を散策するには充分で楽しみだったが、感染経路不明の人数が多く現地集合、現地解散ですが色々考えると不安もある。

例会については、予定通り実施。
3蜜を避け、長テーブルを2つも余分に借りて、間隔を空けて座ること、窓の換気もすることにした。
7名の参加で、東京の中でも遠距離の人や、近県からの参加者は全員が休みなので、寂しい限りでしたが、充実した会となった。

作品はそれぞれが公園や散歩の途中での写真、車で出かけた人の作品が集まり、あっという間の3時間が終わった。

最後にこのコロナの中で、みんなが何を思い感じているかひとしきり話が続いた。
「写真に撮れなものは何もない」「心に響くもの、面白いと思ったもの」を撮る。
街を記録すること、テーマを見つけること、自分が何が好きなのか考えてみることも大事になってくる。
個性が出てきていることが、楽しくもある。
コロナ渦の今しか取れない街は、どんな看板を立て、どんな工夫をしているのかと思いながら記録することも必要。

次回の街歩きを延期したのですが、行きたい人が多く8月にはどうにかしなければと・・・。

それにしても、県外の会員の様子が気になり、心配している。

散歩で歩く川沿いの道だが、何もない何でもないところだが、季節は過ぎてゆくので写真に撮る。

 
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夜の散歩

2020年08月10日 | 日常
 運動不足は意識しているのですが、なかなか腰を上げることが出来なくなった。
これは私にとって、今後、怖い話になっていく・・・。

暑い日が続いているので、熱中症に注意しながら、出かけることにした。
夕方、4時ごろから川沿いを歩く。

いつもの「朝顔の館」を通り過ぎて、ふと横道に入ってみた。
  
まるで別世界に迷い込んだような素朴な世界が飛び込んでくる。

いつもは薔薇いっぱいの庭の家があったり、マンションが立ち並んでいるところなのだが、空き家らしい風情もある。
写真の面白さは知らない街を歩いて、発見があること・・・。
50年暮らしていても、初めての出会いもある。

小1時間もしないうちに、陽が落ちてしまった。「朝顔の館」のあるあたり。
 

 

 ついこの間まで、真っ白な桜の花が咲いていたのに、寂しいな~とつくづく思う。 「葉桜」となった夜景。

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遅い梅雨明け

2020年08月02日 | 日常
 新型コロナで引きこもっている日が多いこの頃、遂に梅雨明けの様です。
同時に都内の感染者数が、毎日のように更新している。

長く続いた雨で、庭の草が伸び放題になったがそんな中でも、昨年植えた鉢植えの葡萄の芽がどんどん伸びている。
それから、驚くべきヒヨドリジョウゴの弦が、バラやツバキやあらゆるところに巻き付いているから困ったもの。
まあ秋になれば、赤い実をつけるので、邪魔になるところだけは切ることにした。

晴れ間が出て嬉しいので、早速、お洗濯、お掃除、お片付け、お買い物、お料理と何と「お」の付く仕事が多いのでしょう。

運動不足を解消の為、昨日の夕方、川沿いを6000歩ほど歩いた。

   
 夕方、ハトの群れが、桜の木に沢山止まっている。    この家を私は「アサガオの館」と勝手によんでいる。今年は花の数が少ない。

家の中で運動していても、写真家は写真を撮ることで、頭を使い足を動かすことの日常が何よりも大事だとつくづく感じてしまった。

今回曲りなりに続けてきたフォトクラブの撮影会も、遂に中止とすることにした。
撮影会も、外であり空気は流れているので3蜜は避けられるが、行き帰りに使うバスや電車の中での感染はどうだろうか。
心配したらきりがない。

皆で相談して、ZOOMやスカイプを使い、WEBでのやり方を今、考えている。
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