のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

キリギリスを見かけなくなった

2017年09月02日 | 日記・エッセイ・コラム

 この何日か涼しい日が続いている。

 私が小学生の頃は今頃がお盆だったのでこんな気温だったのだと思うが、朝、布団から出る時に寒さを感じる気温でした。

 お盆の時期になるとカブトムシ、クワガタムシの姿は少なくなるのだけど、キリギリスやコオロギをよく捕まえたものです。夕方になるとヒグラシゼミと一緒にその鳴き声が今でも聞こえるので絶滅してはいないのでしょうが、あまり見かけなくなりました。久しぶりにキリギリスを見かけました。なぜ姿を消したのだろう?

 働き者のアリさんはせっせと冬の蓄えをして、怠け者のキリギリスは遊びほうけていたからでしょうか?最近、ヒアリなんて外国からの出稼ぎ労働アリまでやってきています。

 アリとキリギリス活舌の良い石井正則は役者として残っているけど、もう一人の背が高い方は姿を消してしまった。

 こういうことが話題になると「雑木林が減ったからだ」「草地が開墾されたからだ」「農薬を使うからだ」と当たり前の回答が返ってくるけど、そういう意味では私が小学生の頃の方がはるかに環境は悪かった。

 山ははげ山、里はいたるところ田畑、DDTなんて農薬も使っていた。植林もしないでほったらかしておいた山は立派な雑木林になって、耕作を放棄した畑は草むらの原野、農家が少なくなったので農薬だってはるかに使用量が少ないし有害度も低い。

 農業や林業の衰退とともにこうした昆虫たちも姿を消したとするのなら、「自然」の在り方も自虐的な物の味方から離れてみるのが正解かもしれません。

 最近、あまり耳にしなくなったけど、90年代初めに騒ぎになった「酸性雨」ってどうなっているのだろう?あのあたりからこうした昆虫が少なくなっていったような気がするのだけど、今はニーハオ大陸からもっと有害な物質が風に乗っかって飛来してくるので、その頃より大気の環境は悪くなっているはずです。

 同時に、イノシシの出現がリンクします。このあたりにはイノシシなんていなかったんですが、90年代になるとあちこちに出てくるようになりました。

 イノシシが出るようになるとヘビやカエルが少なくなりました。ちなみに、中国人農業研修生が来ている地帯ではヘビとタンポポが消えました。時折、外で飼っている犬も消えます。

 バブルの頃にちょっと成り上がった人たちがスポーツもどきの狩猟をやるようになって「ハンター」とカタカナで呼ばれる鉄砲撃ちがこのあたりにも入り込んできましたが、イノシシの拡散と微妙にリンクしています。沼などにブラックバスなんて外来魚が放り込まれたのもこんな時代でした。

 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」日本国内で生活している日本固有の昆虫や動物は外敵にバランスを崩されるともろくも消えてしまいます。

コメント (2)
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