花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

ドライブ旅行5・小諸「布引観音」

2010年09月12日 | 旅日記
軽井沢三日目の最終日はお隣の町「小諸」まで車を走らせました。

一昨年、「紅葉の妙高・赤倉」を旅した時、最後に寄った長野の「善光寺」このブログにUPしましたが・・・
その時、ブログ仲間の小桃さんのコメントで「牛に引かれて善光寺参り」の舞台となったお寺が
小桃さんの古里の東御にあると知りました。

「布引山釈尊寺」(布引観音)


車のナビに「布引観音」とインプットしたら「布引温泉」に案内され、しばし行ったりきたりしましたが
千曲川沿いの岩山の、緑茂る薄暗い中に参道の階段がありました。

駐車スペースは10台くらいです。
私は履いていたサンダルをやめて、ウォーキングシューズに履き替えました。


この「天台宗・布引山釈尊寺」の創建は724年とか、奈良時代?古いですね~
しかし火災によって幾たびか焼失し、
現在見られるのは小諸城主牧野周防守康明によって再建されたものだそうです。


苔むした参道は昼なお暗く、岩山に建つ古い名刹に向うに相応しい趣が感じられます。
連夜の夕立の影響で階段は濡れていました。滑って転んだら大変・・・

アレマ~、主人はサンダル履きですよ

古い石像が見守る参道を進みます岩の間から「白糸」のような滝が・・・



これが伝説の「牛」の姿が現れた「牛岩」
左側を向いている「牛の顔」がよ~く分りますよね。

我々と同じ時に登りだした50歳前後の男性が色々説明をしてくれました。
彼は地元の方で、「坐骨神経痛」のリハビリのために、毎日ここを歩いているそうです。

善光寺まで続いていると言われる「風穴」古い石仏や石塔があちこちに・・・
この山門の遥か上に「観音堂」があります六道(ろくどう)地蔵

以前はこの山門をくぐり、裏手の岩山を登って行くと「清水の舞台」のような「観音堂」
直接行けたそうですが、今では通行禁止です。


参道の階段をそのまま登って行くと、ようやく「観音堂」が見えてきました。

「千曲川で白い布をさらしていた無信心なお婆さんが、牛に姿を変えた観音様に導かれて
善光寺にたどり着き、欲張りで意地悪な心を悔い改めた」という伝説が伝わる「布引観音」です。

本堂には住職様がいらっしゃるようで・・・その先のトンネルをくぐると「観音堂」です。



赤い柱の宮殿は鎌倉時代の様式の建築物で、国の重要文化財に指定されています。

重機のない時代、岩山の断崖にこのような建物が建てられたこと事態がオドロキですね。
ここまでは20分程度の山の中の登りとなりますが、途中で諦めず「観音堂」まで来ることをお薦めします。
画像的には紅葉の季節が絵になるようですね

ここから5分くらいで「布引山の展望台」に行けるらしいのですが、
案内してくれた男性が主人のサンダルを見て
「足場が悪いのでその靴では無理、私が案内しますからグルリと廻って行きましょう」
と本堂の裏に廻りました。


山道を10分ほど登って行くと、昔の六角堂跡らしき遺跡があり
その先を少し下るとぱぁ~と視野が開けました。


夏の雲が湧き「浅間山」は姿を隠していましたが、信州ののどかな風景が広がっていました。

この緑豊かな町を古里に持つブログ仲間の小桃さんを思いました。
小桃さんは5年前の秋、主人とこの浅間外輪山の「湯の丸山~烏帽子山」を歩いた山紀行をUPした時に
「私の故郷です」というコメントを寄せてくれた古くからのお仲間です。

今年のお正月以来更新のないのがず~っと気になっていましたが・・・
(この旅から帰って、久しぶりに小桃さんの「燦燦」を訪ねたら、この8月から更新されていました

信州も猛暑が続き、下界はカンカン照りの毎日でしたが、山には雲がかかることが多い夏だったようですね。
案内をしてくれた男性はこのまま「観音堂」に下るそうで、私たちはここで別れました。


 
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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
布引観音 (山小屋)
2010-09-13 09:06:12
naoママさん、こんにちは!
小諸に布引観音があることは知っていますが、
まだ訪ねたことがありません。
昨日も針ノ木から扇沢に降りてきて、中央道が
混むと思い、長野に出て上信越道~関越道で帰って
きました。
関越道はそれほど混んでいなくてこちらを選択した
のは正解だったようです。
上信越道ができたので、小諸までなら車で2時間
くらいで行けます。
いつか訪ねてみたいと思いました。
山の上は気温が10℃、下界はまだ30℃あるようです。
温度差が大きいので、慣れるのにたいへんです。(笑)
☆山小屋さんへ (naoママ)
2010-09-13 10:30:47
健脚な山小屋さんなら、この布引観音は80代になっても行けますよ。
私たちが下り始めた頃、70代の方々の集団が登ってきましたが、半分は途中で諦めていましたが・・・

私たちももっぱら上信越道を使うことが多いのですが、最後は関越道の練馬インターに出ざるを得なく、そこから横浜までが混んでて時間がかかります
山小屋さんの所からだと近いでしょうね~

「針ノ木岳」は前回の登山では登らず、改めて行ったようですね。
あの頂上からの眺めは、名だたる山々が360度の大展望で素晴らしかったのを覚えています。
Unknown (ロボタン)
2010-09-13 17:12:54
こんにちは、大きな岩に惹かれます。幽谷の世界に引き込まれそうです。小諸には何回か行きましたが、まだまだ魅力的なところがありますね。近くに行くときはゆっくり探訪してみたいと思います。それでは!!
布引観音 (ころん)
2010-09-13 22:30:56
こんばんは。
赤い柱の宮殿・どのようにつくられたのでしょう。
修行の道の頂上の眺めは平和な平野ですね~~
>本堂には住職様がいらっしゃるようで・
仏の世界やお話聞いてみたいものですね。
☆ロボタンさんへ (naoママ)
2010-09-14 08:34:27
この「布引観音」はまさに幽玄の世界にありました。
我家近くの鎌倉のお寺のようには綺麗に整備されていなくて・・・
パンプスやサンダル履きではチョット大変そうでした。

山と神様はどこでも繫がっていますね。
☆ころんさんへ (naoママ)
2010-09-14 08:41:06
山を歩くと、日本はやはり「山岳宗教」の国だということが良く分りますね。
バリのヒンズー教もそうでした。

あの困難な場所にお堂が建てられたり、このような見事な宮殿が岩の中に・・・
「信仰」がなせるワザでしょうね。

住職様のお話、昔、伯母のお供で通った「札幌のお不動様」で、何度か聞いたことがあります。
布引山釈尊寺 (magamik)
2010-09-14 13:40:42
こんにちわ~

「牛にひかれて善光寺参り」の舞台となったお寺が布引山釈尊寺というわけですか。
苔むした参道はいかにもそれらしく風格がありますね。
牛岩ずいぶん大きいですね。
そして立派な観音堂、どのようにして建てられたのでしょう?
驚いてしまいますよ。
ご主人様、怪我されなくて良かったです。
布引観音様のことがよくわかり、また一つものしりになれました。


トレッキング (マル)
2010-09-14 16:18:18
ご無沙汰で~す。
久しぶりにブログのぞいてみました。 というのも この私がトレッキングしてしまったんですよ!びっくりでしょ!! 姉と姪にどうしてもと誘われて9日から 東北旅行に行ってきました。不老不死温泉 白神山地 奥入瀬渓谷 八甲田山など・・・。考えられないルートでした。ほとんどは車でまわりましたが・・・白神山地で 予定していたルートが土砂崩れで閉鎖・・・トレッキングコースを歩かざるをえなくなり 案内所のおじさんに 頑張って!!と杖を渡されやっちゃいましたよ(笑) アップダウンの激しい山道を 途中で心臓の薬を飲みながら・・・。ブナの林で森林浴 川のせせらぎと滝でマイナスイオンをいっぱいもらい すれ違う地元の高校生達に おばさ~ん がんばって!と声援を受けて。3時間かけて戻ったら案内所のおじさんに よう頑張ったな~と褒められました。(笑) 貴女はえらい! こんなに大変なことを いとも簡単にやってのけるのだから・・・。でも自分の心臓に少し自信をもちました。日本の樹林の素晴らしさに触れた旅でした。涼しくなって ご両親の調子のいい時に銀座あたりで会いましょう♪
楽しそう^^♪ (marri)
2010-09-14 18:07:16
信州の風景っていいですね。最後の写真素敵です!
歩きましたか!ご主人はつっかけでしたか!
貴女は直ぐお友だちができますね。歩くのに退屈しなかったですね。
私も似たところ有ります。誰とでもお喋りできます。
先日の八甲田山を歩いたときの事、思い出しました。でもカメラが有ると遅れますね。
小走りに先に行き、小走りで追っかけます。
もう、大きなカメラは要りませんね。ポケットから出したり入れたり・・・で結構です。
歩くって行為は終えた後の達成感が言葉にならない喜びになりますね。
そんな事がチョッピリ分かってきました。貴女のおかげです。
観音堂 (地理佐渡..)
2010-09-15 07:31:46
おはようございます。

良い風景です。とても場所的に苦しいところに
堂が立てられています。しかし昔の人たちの
敬虔な思いがこうさせているのでしょう。
どことなく濃い自然に包まれていて、少し枯
れた感じもあったりして良いですねぇ。

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