足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1757 ~ コロナの中の観察会 ~

2022年01月04日 | 植物

観察月日  2021.12.12.晴 20℃

観察場所  山北町 玄倉

 青空には静かな綿雲が浮かぶ暖かな日を、仲間と共に

丹沢湖のほとりを歩いた。

 湖面にはホシハジロ、キンクロハジロが泳ぎ、林道上に

は枝が動かないのに、この葉がひらひらと落ちて来る。

 林道脇の切り立った崖、その崩れを抑える為金網が張ら

れ、その網目より真赤に染まった葉を付けた枝が下がるよ

うに、突き出ている。

 「12月だと言うのに、綺麗な紅葉、何の木かしら」誰かが

呟いた。皆の目がそこに集まったが、誰からも言葉が出な

かった。

 「実の形からすると“ウツギ”の仲間に見えるが」顔を見合

わせる人がいたが、それ以上は出て来なかった。

 「春に成って花が咲く頃確かめに来ましょう」それが結論

となった。

 では、その時の私は、皆さんの話を聞きながらも頭の回路

が何も動かず、言葉と振る舞いを心地よく流していた。どうし

たのだろう?

 しばらく行くと、黄色に色付いた低木が崖から道に向かって

広がった木に出た。葉は3つに切れ込み特徴ある形だ。とこ

ろが名が出て来ない。

 私が、「葉の形が恐竜の足跡」と言ってみた。「そう言われて

も思い出せない」と返ってきた。だが、「冬芽が丸くて大きい。

春早く黄色い花をつける“ダンコウバイ”よ」とやっとRさんが思

い出した。

 とにかくコロナで、野外を歩いてない。自然に接してない。

頭の回路が動いてない。コロナ感染症の影響は大きい。

丹沢湖のほとりを 歩いた。静かだ。

綺麗な紅葉 なんの木かしら。

黄色に色付いた 低木。

冬芽が大きく、ダンコウバイよ。

急に風強く 空一面の雲が。

今日の仲間。少し少ない。