足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1695 ~ ゆめが丘駅あたり ~

2020年02月18日 | 植物

観察月日  2020.2.4.晴 12℃

観察場所  横浜市 泉区 下飯田

 高架駅のホームに立って見ると、東側は住宅が立ち並び、

西側は広大な宅地造成中で、トラックが走り、建設重機が

動き、砂漠状態だ。

 その後方に深緑の林が南北に続く。シラカシやスダジイ等

の常緑広葉樹だろう。その林の向こうには境川が流れ、川が

削った東側の段丘の外れだ。私はその樹林に向かい、土埃

の立つ宅地造成地の真っただ中を歩く。やっと昔、農家の牛

車が通る幅の道を見付け林に着くと、道は下り坂になり河岸

丘陵を境川に向かっているのを感じた。

 ウメ畑があり、今は作物の無い畑の向こうに、神社らしい社

が見えた。地図を見ると、”サバ神社“らしい。カメラのファイン

ダーを覗くと、今は無いひと昔前の長閑な風景が写っていた。

鎮守の森はケヤキの老木に囲まれ、社殿は飾り気の無い長

方形、前の扉は赤錆び色に塗られている。見上げると〝左馬

神社”の額が掛けられていた。何気なく目を落とすと、大豆が

幾粒か落ちていた。「そうだ、今日は立春。昨日は節分だった

のだ」私は家で“豆まき”をした。だが、近所からは、声が聞こ

えなかった。ここの神社も、落ちていた豆の数からして、豆ま

きに来たのは一人だったのだろう。昔は賑やかだったろうに。

 社殿を離れ振りかえると、ヤブツバキの落花が境内を飾り、

凝灰岩で掘った不動明王像が神域を守っていた。厚木から

伊勢原に掛けて石切り場があり、石工がいる事から、造った

物だろうか。

 道を下り境川に出た。川砂の溜まりに、コガモの群れが休

んでいた。

うめが丘駅は高架駅で、眺望がいい。

大規模宅地造成の先に見える林は、境川の河岸段丘上の林。

私は林に向かって、宅地造成地の中を行く。

畑の向うに、神社らしい社が見えて来た。

神社の正面に行き見上げる、「左馬神社」の額が。

目を落とすと、大豆が幾つぶかが。 昨日は節分だったのだ。

振り返るとヤブツバキの落花が。

不動明王 境内を守る。

境川を渡る。

砂地に眠る コガモ。