花柄には関節があり 花は横向きに咲く
花被は4裂し 下の1枚は白色
クロヤマアリ
小さなハナバチの一種
若い果実の汁を吸うホソヘリカメムシ
観 察 月 日 2011 10、1 晴 24℃
観 察 場 所 瀬谷区 瀬谷
「この植物の花を上から見ると赤く見えますが、下から見ると
白く見えますね。紅白だから目出たい水引なんですよ」
自然観察会でよく聞く説明だ。
花は短い柄で横向きにつき、まばらな花穂を作っている。そ
して、花被(がく)は深く4裂し、その上の3枚は赤く、下の1
枚は白いので紅白に見え、ミズヒキなのである。
朝ミズヒキの脇を通ったが、紅白には気付かなかったのは、
まだ花が開いていなかったのだろうか。昼前再び通った時には
クロヤマアリが活発に歩き回っていた。花が開いたからだろう。
ルーペで覗くと、雄しべが5本と雌しべが1本、雌しべの柱頭
が2っに分かれ、これが果時には長くの伸び、動物の体に付く
のに役立つ。
ミズヒキは小さな花だが昆虫はよくやってくる。クロヤマア
リ、小さなハナバチ、ホソヒラタアブ等、小さな昆虫には小さ
な花がよく見えるのだろうか、次々と訪れてくる。