足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.998 ~ ミズヒキ は 紅白の花 ~

2011年10月10日 | 植物

花柄には関節があり 花は横向きに咲く

花被は4裂し 下の1枚は白色

クロヤマアリ

小さなハナバチの一種

若い果実の汁を吸うホソヘリカメムシ 

日  2011 10、1 晴 24

所  瀬谷区 瀬谷

 

「この植物の花を上から見ると赤く見えますが、下から見ると

白く見えますね。紅白だから目出たい水引なんですよ」

 自然観察会でよく聞く説明だ。

 花は短い柄で横向きにつき、まばらな花穂を作っている。そ

して、花被(がく)は深く4裂し、その上の3枚は赤く、下の1

 枚は白いので紅白に見え、ミズヒキなのである。

 朝ミズヒキの脇を通ったが、紅白には気付かなかったのは、

まだ花が開いていなかったのだろうか。昼前再び通った時には

クロヤマアリが活発に歩き回っていた。花が開いたからだろう。

 ルーペで覗くと、雄しべが5本と雌しべが1本、雌しべの柱頭

が2っに分かれ、これが果時には長くの伸び、動物の体に付く

のに役立つ。

 ミズヒキは小さな花だが昆虫はよくやってくる。クロヤマア

リ、小さなハナバチ、ホソヒラタアブ等、小さな昆虫には小さ

な花がよく見えるのだろうか、次々と訪れてくる。