ツバメシジミ産卵
観 察 月 日 2010, 10, 5 晴れ 25℃
観 察 場 所 厚木市 七沢
今、県自然環境保全センターでは、正門から玄関までの数10m
の道に、しな垂れるハギの花が満開だ。
花にはチョウが訪れ、キチョウ、ウラナミシジミ、ルリシジ
ミ、ツバメシジミ等が飛び回っている。
小さな貝はシジミガイ、小さなチョウは総称してシジミチョ
ウと呼ぶ。今日はその中でも、後翅にひらひらする尾状突起を
持つ、ツバメシジミが目立った。
成虫のチョウは、花弁の間にストローを入れ蜜を吸う暮らし
をしているが、この季節は、チョウの時代だけでなく総ての時
代をハギに頼っている。
チョウの飛ぶ先を追うと、花ばかりではなく、穂状に付いた
蕾に興味を示して止まる。前足で確かめると腹を曲げ、蕾と蕾
の間に差し込み卵を産みこむ。腹の先端に目が在る訳はないが、
精巧な感覚器が在るのだろう。小さな卵をルーペで見ると、細
かな造形があるのに驚いてしまう。孵化した幼虫は、花や芽な
どを食べ、ハギに依存して成長するのだ。