ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

久々野ダム

2016-10-17 17:53:36 | 岐阜県
2016年10月15日 久々野ダム
 
久々野ダムは岐阜県高山市朝日町浅井の一級河川木曽川水系飛騨川にある中部電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
戦後の電力不足を受け飛騨川最上流部では1953年(昭和28年)に朝日ダム秋神ダムが建設されます。
さらに東京五輪に向けひっ迫する電力需要を賄うために新たな電源開発が進められ1962年(昭和37年)に竣工したのが久々野ダムです。
でここで取水された水は約11キロの導水路で高山市久々野町にある久々野発電所に送られ最大3万4800キロワットのダム水路式発電を行います。

中部電力ではダム名はダムの立地場所ではなく送水先の発電所名を付けることが多く、ダム名と立地場所が一致しないケースが多々あります。
当ダムも立地は高山市朝日町ですが、ダム名は数キロ下流の久々野になっておりダム名と立地場所が不一致の好例です。
 
高山から国道361号を東進、竜宮橋手前で左手の飛騨川沿いの道に入るとすぐに久々野ダムに到着します。
グリーンのラジアルゲートが2門。
 
 
減勢工。
 
 
天端は立ち入り禁止。
もろ逆光でフレアが出ました。
 
久々野発電所への取水口。
 
上流面と取水口
明暗差が大きく露出が難しいアングルとなりました。
 
ダム湖にある不思議な構造物?
 
上流から。

(追記)
久々野ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1097 久々野ダム(0642)
岐阜県高山市朝日町浅井
木曽川水系飛騨川
26.7メートル
72.2155.7メートル
1247千㎥/395千㎥
中部電力(株)
1962年
◎治水協定が締結されたダム


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