ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

松永溜池

2016-12-28 15:23:19 | 広島県
2016年12月24日 松永溜池
 
松永溜池は広島県福山市にある灌漑用ロックフィルダムで広島県の事業で1968年(昭和43年)に建設され、現在は福山市土地改良区が管理を行っています。
 
県道47号を北上し郵便局前交差点を右折、『本郷憩いの森ゴルフクラブ』の標識に従って左折すると松永溜池に到着します。
松永溜池最大の特徴は天端がゴルフの練習場になっていることです。
松永溜池に限らず福山周辺の溜池のいくつかはゴルフ練習場になっており、管理者の貴重な収入源になっているようです。
 
下流面
草が伸びぱっと見ロックフィルとはわかりません。
 
上流面
こちらも草が伸びていますが、ロックフィルは確認できます。
 
堤体への入口
『本郷憩いの森ゴルフクラブ』
この写真だけ見ればこの奥が溜池だとはだれもわからないでしょう。
 
天端。
 
天端はゴルフの練習場。
奥のネットが洪水吐です。
 
右岸の斜樋。
 
貯水池には距離表示が設置されています。
 
下流面
草が生えてわかりづらいですがロックフィルです。
 
溜池としてみればアースダムのようなロックフィルダム程度のものですが、天端がゴルフの練習場という側面が松永溜池を異色のダムとしています。
 
1972 松永溜池(0751)
広島県福山市本郷町
本庄川水系土井川
 
25メートル
126メートル
福山市土地改良区
1968年

光林寺池

2016-12-28 10:38:55 | 広島県
2016年12月24日 光林寺池
 
広島県福山市の沼隈半島中央部には堤高15メートル以上のダムが3基並んでいますが一番北にあるのが光林寺池です。
光林寺池はもともとあった溜池を1951年(昭和26年)に増築、さらに1999年(平成11年)(改修記念碑では平成12年)に県の事業で改修され堤高が15メートルを超えダムとなりました。
現在は受益者で構成される水利組合が管理を行っています。
また2005年(平成17年)には光林寺池で夢枕獏原作、阿部寛主演の2007年東映配給映画『大帝の剣』のロケ撮影が行われたそうです。
 
県道72号線から熊野ダムへ向かう市道に入り農協前で左折し集落を抜けると光林寺池に到着します。
左岸に3基の記念碑が並んでいます。
 
まず目につくのが赤い丸屋根の取水塔。
窓の上には旭日が描かれています。
今は左岸に斜樋があるので取水塔ではなく取水塔跡というのが正確でしょう。
 
左岸の洪水吐。
 
左岸の斜樋。
 
上流面はコンクリートで補強されています。
 
天端は未舗装ですが車道になっています。
道路は対岸から林道となって向かいの山につながっているようです。
 
池の下流には受益者となる甲谷や門西集落が広がります。
 
右岸から上流面。
 
池の貯水容量は43万3000立米と溜池としてやや大きい方です。
 
昨年10月の栃木県の小網ダムからスタートしたダム巡りは光林寺池で750基となりました。
マイルストーンがマイナーなダムになるのはよくあることですが、光林寺池は溜池とはいえ映画のロケ地になったり特徴的な取水塔があったりとこれはこれでよかったんだと思います。
 
1950 光林寺池(0750)
広島県福山市熊野町
芦田川水系論田川
 
19.9メートル
155メートル
光林寺池水利組合
1999年

熊野ダム

2016-12-27 23:18:44 | 広島県
2016年12月24日 熊野ダム
 
広島県福山市の沼隈半島中央部には堤高15メートル以上のダムが3基並んでいますが3基の真ん中に位置するのが熊野ダムです。
熊野ダムは1925年(大正14年)に福山市によって建設された上水道の供給及び灌漑目的のアースダムで、現在は福山市上下水道部が管理を行っています。
 
県道72号線から久師川に沿って市道を東に進むと正面に熊野ダムの堤体が見えてきます。
堤体右岸の路肩に車を止めてダムを見学します。
下流面はきれいに刈り払われ送水管が堤体を横断しています。
 
天端は車道。
 
上流面は谷積みされた石で補強されています。
 
大正14年の竣工当時の取水塔。
 
ダムの下流。
 
上流面
改修があったにせよ上流面の石積みもかなりの歴史を感じさせます。
 
左岸の洪水吐
この角部分の石積みも熊野ダムならではの作り。
 
越流部分が階段状になった洪水吐。
 
コンクリートの棒には溝があり、板をはめ込んで水止めするようになっています。
 
写真ではわかりづらいですが、洪水吐導流部はカスケードになっています。
 
ただのアースダムと思いきや、各所に大正14年竣工の歴史が隠れている熊野ダムです。
 
1924 熊野ダム(0749)
広島県福山市熊野町
芦田川水系久師川
AW
 
29.1メートル
189.7メートル
福山市
1925年

八日谷ダム

2016-12-27 19:43:27 | 広島県
2016年12月24日 八日谷ダム
 
広島県福山市の沼隈半島中央部には堤高15メートル以上のダムが3基並んでいますが一番南の沼隈町中山南にあるのが八日谷ダムです。
広島県の事業で1963年(昭和38年)(竣工記念碑では昭和41年)に建設された灌漑用ロックフィルダムで福山市土地改良区が管理を行っています。
 
八日谷ダムへは県道72号の天神山交差点を東に折れ市道を進むと到着しますが、訪問時はこの市道が橋の架け替え工事で通行止めのため東側から迂回してダムに向かいました。
ダム湖畔のスペースに車を止めて左岸から見学します。
左岸から上流面
 
左岸の洪水吐
逆光でわかりづらいですが薄く越流しています。
 
洪水吐導流部。
 
洪水吐越しの上流面。
 
天端は車両通行可
未舗装ですが右岸沿いにも道路が続いています。
 
ダム湖の貯水容量36万1000立米。
ちょうど日が昇ってきてもろ逆光になってしまいました。
 
堤体下流面
ロックフィルということですが見た目はアースです。
 
右岸から上流面。
 
右岸の斜樋。
 
ダムが西向きのため早朝の訪問時はちょうど逆光になってしまいました。
近場のダムならばこういった配慮も考えながらダム巡りができますが、遠征のときはなかなかそこまで配慮が利きません。
 
1967 八日谷ダム(0748)
ため池コード
広島県福山市沼隈町中山南
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
山南川水系横倉川
21メートル
74.6メートル
千㎥/千㎥
福山市土地改良区
1963年


大谷池

2016-12-27 14:46:07 | 広島県
2016年12月23日 大谷池
 
大谷池は広島県福山市加茂町の芦田川水系加茂川源流部にある灌漑用アースダムで水利組合により1931年(昭和6年)に建設されました。1990年(平成2年)に広島県のため池等整備事業で改修され、現在は受益者等で構成する大谷池運営委員会が管理を行っています。
 
四川ダムから加茂川に沿って市道を遡るとを大谷池に到着しますが、この市道は隘路の上に落石が多く運転には慎重を期しました。
堤体右岸に改修記念碑とモニュメントが設置されています。
 
堤体下流面。
 
天端は車道で中国自然歩道になっています。
 
上流面はコンクリートで補強。
 
溜池の貯水容量は89万1000立米。
 
左岸の斜樋。
 
対岸から右岸の洪水吐を遠望。
 
湾曲した洪水吐を傍で見たかったのですが樹林と薮に阻まれ叶いませんでした。
 
加茂川流域の貴重な灌漑用水源となっている大谷池ですが、旱魃時にはこの貯水容量だけでは足らず、2004年に下流に四川ダムが完成、憂いは断たれました。
 
1929 大谷池(0747)
ため池コード
広島県福山市加茂町百谷
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
芦田川水系加茂川
27.3メートル
103メートル
千㎥/千㎥
大谷池運営委員会
1990年

四川ダム

2016-12-27 13:55:08 | 広島県
2016年12月23日 四川ダム
 
四川ダムは広島県福山市加茂町の芦田川水系加茂川にある広島県土木建築局が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
加茂川流域では戦後に入って3度の大きな被害が発生し抜本的な洪水対策を求める声が高まりました。一方加茂川源流部には灌漑目的の大谷池がありましたが、その貯水容量は十分ではなく旱魃時には水不足が発生しました。
これらの課題に対処すべく2004年(平成16年)に完成したのが四川ダムで、加茂川の洪水調節と安定した河川流量の保持及び既得取水権への補給を目的としています。
 
加茂から県道21号を北上し、加茂町芦根で四川ダムの標識に従って左折すると四川ダムに到着します。
まずは下流から
クレストは自由越流式が4門、オリフィスから放流されています。
 
手前は取水設備。
 
天端は徒歩のみ通行可能、右手はエレベーター棟。
 
ダム湖(城山湖)は貯水容量165万立米。
 
減勢工
右手は利水放流設備建屋。
 
左岸から下流面。
 
右岸高台にはプラント跡を利用した展望台があります。
 
展望台から俯瞰。
 
ダム湖上流から
中央にオリフィスゲートが見えます。
 
(追記)
四川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
1999 四川ダム(0746)
広島県福山市加茂町北山
芦田川水系加茂川
FN
59.9メートル
251メートル
広島県
2004年
◎治水協定が締結されたダム

三反田池

2016-12-27 12:46:45 | 広島県
2016年12月23日 三反田池
 
三反田池は広島県福山市神辺町にある灌漑用アースダムで1975年(昭和50年)に広島県の事業で建設されました。
 
国道486号の大宮橋東詰交差点を北に折れ福山カントリークラブの手前を右折すると深品クリーンセンターの手前に三反田池が現れます。
下流面
気候が温暖なせいかススキがたなびきまだ秋の装いです。
 
左岸の洪水吐。
 
釣り人が一人、釣り禁止の看板はないのでOKなんでしょう。
話を伺うとバスが釣れるそうです。
 
 
上流面
石積みで補強されています。
 
天端はススキが茂っています。
 
貯水容量は11万7000立米
中央に水質保全のための循環設備があります。
 
斜樋と循環設備の機械室。
 
下流の眺め
煙突はクリーンセンター
直下は産廃処理業者の敷地になっています。
 
3554 三反田池(0745)
ため池コード
広島県福山市神辺町上御領
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
芦田川水系清水川
 
15メートル
107メートル
千㎥/千㎥
管理者未確認
1975年

天神山池

2016-12-27 11:52:21 | 岡山県
2016年12月23日 天神山池
 
天神山池は岡山県井原市芳井町にある灌漑用アースダムで1915年(大正4年)に竣工しました。2001年(平成9年)に県のため池等整備事業で改修され現在は西吉井水利組合が管理を行っています。
 
吉井集落から市道を西進すると天神山池へ到着します。
道路から堤体を俯瞰。
 
左岸の斜樋。
 
左岸の洪水吐と上流面。
 
反対側からの洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
溜池の貯水容量は20万立米。
 
天端には車両が入れますが、左岸で行き止まり。
ベンチの代わりに改修前の樋で使われたコンクリートが並んでいます。
 
下流面。
 
 
堤体基部はコンクリートです。
 
周辺の溜池に比べ規模が大きく、整備もきちんとなされていました。 
 
3512 天神山池(0744)
ため池コード
岡山県井原市芳井町天神山
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系当麻川
25.5メートル
90メートル
千㎥/千㎥
西吉井水利組合
1915年

大正池

2016-12-27 11:00:38 | 岡山県
2016年12月23日 大正池
 
大正池は岡山県井原市芳井町にある灌漑用アースダムで、1915年(大正4年)に竣工し現在は受益者で構成される水利組合が管理を行っています。
 
吉井集落から天神山へ向かう途中に大正池があります。
道路端に竣工記念碑と祠があり、碑には明治45年1月起工、大正4年6月竣工とあります。
 
右岸の洪水吐。
 
天端にはトタン板が立てられ立入禁止を示しています。
 
洪水吐導流部。
 
溜池直下には民家が一軒。
 
貯水容量は2万6000立米。
 
上流面はコンクリートで補強されています。
手前の階段わきに斜樋があります。
 
3514 大正池(0743)
ため池コード
岡山県井原市芳井町吉井
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小田川
19メートル
68メートル
千㎥/千㎥
水利組合
1915年

泉谷池

2016-12-27 10:11:50 | 岡山県
2016年12月23日 泉谷池
 
岡山県井原市芳井町吉井地区の東には堤高15メートル以上のアースダムが4基並んでおり一番北にあるのが泉谷池です。
ダム便覧によれば泉谷池は1915年(大正4年)の竣工となっており、受益者による水利組合が管理を行っています。
 
国道313号線の芳井支所前から市道を西に折れ光栄寺を過ぎると右手に溜池の堰堤が見えてきます。
泉谷池の堰堤。
 
溜池直下のお宅の許可を得て溜池へと上がります。
洪水吐からの導流部が民家の裏手を流れています。
 
下流面。
 
導流部と吉井集落。
 
洪水吐。
奥に竣工記念碑がありましたが野バラが茂り断念。
 
天端も草ぼうぼう。
 
貯水量は4万1000立米。
 
斜樋。
 
溜池のそばには5体の石仏があります。
 
吉井集落の民家のすぐ上にある溜池です。
溜池直下のお宅は屋号が『泉屋』で溜池のある泉谷という地名からこの屋号になったそうです。
この谷では溜池ができる以前から泉がわき、集落の貴重な水源だっという逸話などを聞くことができました。
 
3515 泉谷池(0742)
ため池コード
岡山県井原市芳井町吉井
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小田川
15.2メートル
108メートル
千㎥/千㎥
水利組合
1915年

明治ダム

2016-12-27 00:19:26 | 岡山県
2016年12月23日 明治ダム
 
明治ダムは岡山県井原市芳井町にある灌漑用重力式コンクリートダムで、岡山県の畑地帯総合土地改良事業により1993年(平成5年)に建設され明治土地改良区が管理を行っています。
 
芳井町の中心部から県道9号を北上し、梅木で右に折れ梅木川沿いの隘路を東進すると明治ダムに到着します。
ダムの左岸に駐車スペースがありここに車を止めて見学します。
左岸上流側から
赤い屋根の取水設備と右岸の明治ダムの銘板が目立ちます。
 
取水設備をズームアップ
ぱっと見『明治ガム』に見えたのは私だけじゃないかも?
 
天端は車両通行可能
天端両端の『こんぼうくん』と『みどりちゃん』はご当地キャラ?
 
左岸から下流面
クレストは自由越流式1門、揚水機場はちょっとクラシックなデザイン。
 
減勢工。
 
取水設備。
 
右岸の管理事務所。
 
ダム湖
貯水容量は47万立米と溜池並みのサイズ。
 
右岸から。
 
堤体直下まで行くことができます。
 
予想よりも立派な明治ダム、赤い屋根の取水設備と右岸の『明治ダム』の銘板が特徴です。
明大出身の私にとっては親近感溢れるダムでした。
 
追記
明治ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により、豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに2万9000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1903 明治ダム(0741)
岡山県井原市芳井町池谷
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系横尾谷川
 
33.4メートル
100.6メートル
千㎥/千㎥
明治土地改良区
1993年
◎治水協定が締結されたダム

大竹ダム

2016-12-26 19:05:18 | 岡山県
2016年12月23日 大竹ダム
 
大竹ダムは岡山県高梁市川上町の高橋川水系成羽川右支流領家川上流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
農水省の補助を受けた岡山県の一般かんがい排水事業の中核施設として1974年(昭和49年)に事業着手され、1980年(昭和55年)に竣工しました。同事業は1984年(昭和59年)に完了し当ダムは受益農地2000ヘクタールに灌漑用水の補給を行っています。
ダムは運用開始後は高梁市が受託管理を行っています。
 
高梁市川上町中心部から領家川に沿って県道を南西に進み、本谷地区西に折れると大竹ダムに到着します。
ダムの左岸に駐車スペースがありここに車を止めて見学します。
左岸上流から、手前は取水設備。
 
天端は車道
ゲート部分が高くなっています。
 
左岸下流側。
 
減勢工。
 
総貯水容量は36万立米と普通の溜池サイズ。
右手は浮き桟橋です。
 
右岸から。
 
右岸上流から遠望。
 
堤体直下に下りることができました
放流設備は自由越流式1門と農水省の補助事業のダムとしてはよくあるタイプ。
前夜の雨を受けて薄く越流しています。
 
左岸上流にある揚水機場関連施設。
 
追記
大竹ダム洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに1万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1893 大竹ダム(0740)
岡山県高梁市川上町上大竹
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系本谷川
 
26.9メートル
96.8メートル
千㎥/千㎥
高梁市
1980年
◎治水協定が締結されたダム

第2星田ダム

2016-12-26 17:40:44 | 岡山県
2016年12月23日 第2星田ダム
 
第2星田ダムは左岸岡山県小田郡矢掛町と右岸井原市美星町の境界の高梁川水系小田川支流星田川にある灌漑用重力式コンクリートダムです。
もともと小田川下流域の矢掛町の灌漑用水源としては当ダム上流2キロ地点に1950年(昭和25年)竣工の星田池がありました。
ところが井原市美星町の丘陵地帯で県による畑作開発事業が実施され星田池はその灌漑用水源に転用されることとなりました。
その代替水源として1970年(昭和45年)より事業着手され1983年(昭和58年)に竣工したのが星田第2ダムで、運用開始後は矢掛町が受託管理を行っています。
なおダム便覧では住所は井原市美星町となっていますが、これは間違いで左岸は小田郡矢掛町宇内、右岸が井原市美星町となります。
 
ダムの左岸を備中西武広域農道、通称『星の里街道』が通っており、星の里街道から星田川に沿って西進すると第2星田ダムが見えてきます。
クレストは自由越流式洪水吐が3門、前夜の雨のせいで越流していました。
 
 
ダム右岸に展望台があり側面から堤体を見ることができます。
 
減勢工。
 
天端は立入禁止。
 
取水設備
手前のクレーンは流木やゴミの排出用でしょうか?
 
左岸に浮き桟橋が見えます。
 
星の里街道から俯瞰。
 
竣工記念碑。
 
星田第2ダムと命名されていますが、上流にある星田池が美星町星田地区への灌漑用水の水源になっているのに対して、こちらは星田川下流の矢掛町の灌漑を目的としています。
 
追記
第2星田ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに12万4000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1900 第2星田ダム(0739)
左岸 岡山県小田郡矢掛町宇内
右岸 岡山県井原市美星町
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小田川
 
42.6メートル
108.0メートル
千㎥/千㎥
矢掛町
1983年
◎治水協定が締結されたダム

星田池

2016-12-26 16:33:55 | 岡山県
2016年12月23日 星田池
 
星田池は岡山県井原市美星町星田の高橋川水系小田川左支流星田川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では星田池土地改良区の事業により1950年(昭和25年)に竣工となっていますが、現地竣工記念碑および改修記念碑を読み解くと少し事情が異なってきます。
小田川下流の矢掛町の水田向け灌漑用水源として戦時中の1942年(昭和17年)に耕地整理組合の事業によって着工され、戦後1951年(昭和26年)に竣工しました。
1975年(昭和45年)より美星町の丘陵地帯を畑作開発する県の畑地帯土地改良事業が着手され、星田池はこれら畑地向け水源に転用されるべく新たに揚水機場や大規模な農業用水路などが整備されました。
この事業は1990年(平成2年)に竣工し、現在は受益者で組織される星田池土地改良区が受託管理を行っています。
その補填として小田川流域向け灌漑用水源として星田川下流2キロ地点に1983年(昭和58年)に星田第2ダムが建設されました。
 
井原市街から県道166号を北上すれば星田池に到着します。
池周辺は整備され、湖岸にはベンチが設置されています。
 
右岸の洪水吐
トンネル式導流部になっています。
 
天端は県道166号でそこそこ交通量があります。
 
上流面は草で覆われていますがコンクリートで護岸されています。
 
取水設備。
 
堤体から下流を見下ろすと
噴水のように見えるのは放流設備でたぶんこれが河川維持放流になるんだと思います。
 
洪水吐からのトンネル式導流部吐口。
 
洪水吐からの流路。
 
放流設備の噴水と揚水機場。
 
噴水と堤体下流面
左手は洪水吐からの流路。
 
池周辺は公園として整備され、噴水のような放流設備もそれに合わせたものだと思います。
ただせっかくの公園も遊歩道は草で覆われやや荒れている印象を受けました。
桜の木が多く花見のころは人出があるんでしょうか?
 
追記
星田池は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに10万1000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1865 星田池(0738)
ため池コード
岡山県井原市美星町星田
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小田川
 
27.2メートル
140.3メートル
千㎥/千㎥
井原市
1950年
◎治水協定が締結されたダム

青野ダム

2016-12-26 15:28:48 | 岡山県
2016年12月23日 青野ダム
 
青野ダムは岡山県井原市青野町にある灌漑用アースダムで1969年(昭和44年)に岡山県の事業で建設され、青野土地改良区が受託管理を行っています。
 
井原市街から県道291号を北上、苅屋原バス停手前を左折すると青野ダムに到着します。
まずは下流から
向かって右手は洪水吐導流部、トンネルは取水設備からの吐口です。
 
取水された水はこの機場で受益地へ送水されます。
 
堤体下流面
きれいに刈り払われています。
 
上流面はコンクリートで補強されています。
 
フローティングタイプの取水設備。
 
左岸の洪水吐。
 
天端は車道。
 
ダム湖には中島があり祠が鎮座しています。
 
下流側。
 
1882 青野ダム(0737)
ため池コード
岡山県井原市青野町
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系小田川
20メートル
92メートル
千㎥/千㎥
青野土地改良区
1969年