ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小匠ダム

2023-05-27 18:07:54 | 和歌山県
2023年4月23日 小匠ダム

小匠(こだくみ)ダムは和歌山県東牟婁郡那智勝浦町小匠の二級河川太田川水系小匠川にある農地防災目的の重力式コンクリートダムです。
那智勝浦町を貫流する太田川は中下流域沿いに農地が広がっていますが、日本屈指の多雨地帯ということもあり、農地の洪水被害が頻発していました。
そこで和歌山県は農林省(現農水省)の補助を受け防災ダム事業に着手し、1959年(昭和34年)に竣工したのが小匠ダムです。
完成後は那智勝浦町が管理を受託し、太田川および小匠川流域の農地を洪水被害から守ります。

小匠ダムは普段は貯水池に水を溜めない流水型防災ダム、いわゆる穴あきダムですが、堤体を道路が貫通し洪水時には道路ゲートで道路を塞ぐ珍しい構造から、ダム愛好家の間ではよく知られた存在です。
ただ、近年の改修にあわせて堤頂部を通る道路が開通したことで、道路ゲートは閉じたままとなり、ダム堤体を貫通する道路を通行することはできなくなりました。

小匠集落から川沿いの林道を約2キロほどでダムに到着します。
ダム右岸に放流管が2門あり、平時は流入水はここからそのまま放流されます。
2門あるゲートはともに2段構成で上部は自由越流頂、下部はスライドゲートを備えています。
右手の水路は灌漑用水路で林道沿いを小匠集落まで流下します。


ゲートをズームアップ。


常用洪水吐となる放流管
手前の放流管には魚道があります。


こちらは灌漑用放流設備
この水が1枚目写真の灌漑用水路へ流下します。
訪問時は田植え前ということで、灌漑補給が行われていました。


こちらが堤体を貫通する道路
上流側にゲートがあり、洪水時以外は車での通行も可能でした。
現在は左岸に新しい道路が開通したので、ゲートは閉じたまま。


下流面
堤頂部からスロープが続き、簡易ながら天端高欄にも装飾が入っています。


天端には巻き上げ機が並びますが、立ち入り禁止。


上流に回り込みます。
こちらは道路ゲート、その形状からギロチンゲートと呼ばれています。
車で通り抜けてみたいという気持ちはありますが、そもそもうちのBMWでは車幅が広く通れない。


貯水池に下りてみます。
普段は貯水しない流水型防災ダムならではのアングル。
下流からはわかりませんでしたが、右岸の放流管にもゲートがついています。


接近してみます。
左から道路ゲート、灌漑用取水ゲート、上部が自由越流頂・下部がスライドゲートの非常用洪水吐2門、常用洪水吐となる放流管2門。
流入量等で操作規則が決まってるんでしょうが、それにしても洪水時のゲート操作が複雑そう。



1646 小匠ダム(1980)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町小匠
太田川水系小匠川


35.9メートル
137メートル
7490千㎥/7490千㎥
那智勝浦町
1959年

七川ダム

2023-05-25 18:04:16 | 和歌山県
2023年4月23日 七川ダム 

七川ダムは和歌山県東牟婁郡古座川町の二級河川古座川本流にある和歌山県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
1953年(昭和28年)の7・18水害(紀州大水害)により和歌山県各河川で甚大な洪水被害が発生し、県は各河川の治水対策に乗り出します。
年間降水量3500ミリと日本屈指の多雨地帯である古座川では同年ダム建設を軸とする古座川総合開発事業が着手され、1956年(昭和31年)に和歌山県最初の補助ダムとして七川ダムが竣工しました。
七川ダムは洪水時に最大毎秒1080立米をカットすることで古座川の洪水調節を行うほか、関西電力佐田発電所《2005年(平成17年)に県企業局から関西電力に移管》での最大出力7200キロワットのダム水路式発電を目的としています。 
さらに2019年(令和2年)には『常用洪水吐きに国内最古の高圧スルースゲートを設置した多目的重力式コンクリートダムで、戦後のダム史上極めて価値ある土木遺産』として和歌山県のダムとしては初の土木学会選奨土木遺産に選ばれました。 

古座川沿いに国道371号線を北上し、七川ダムの標識に従って西に折れると左岸ダムサイトに到着します。
被覆されたゲートハウスを載せたピアと、襟がなく堤頂部から続くスロープが特徴的。


天端は立ち入り禁止
普段はお願いすれば入らせてくれるということでしたが、訪問時はクレストゲートの塗装工事中で断念。
お目当てのスルースゲートを目にできませんでした。
御影石を積んだ親柱がいかにも昭和20年代設計らしい作り。


昭和三十一年三月竣工の銘板
和歌山県最初の補助ダムとして竣工しました。


土木学会選奨土木遺産のプレート。


左岸の繋留設備と巡視船。


ユニークなのがこの野猿風の籠
建設当初はダムで捕捉した流木や塵芥を除去するという視点はなく、河川法の改正で流木・塵芥の放流が禁止されたのに合わせて設置されたとのこと。


ダムで捕捉した流木・塵芥はこの焼却場で処理されます。


ダム下への立ち入りは禁止されていますが、管理人さんにお願いすれば許可がもらえます。
こちらは監査廊入り口。


見上げると管理棟群
手前は旧管理棟で窓ガラスは割れ廃墟の様相



ダム下、洪水吐脇から
非常用洪水吐としてクレストローラーゲート2門、常用洪水吐としてオリフィス高圧スルースゲートを装備。
このスルースゲートを評価して選奨土木遺産に選ばれました。


右岸ゲートは塗装工事中で張りぼて。
ピア上には被覆したゲートハウスが載ります。

洪水吐に下りてみました。
この位置からダムを見上げるのは稀。
竣工から70年近い年月が経ち、導流部や洪水吐擁壁のコンクリートは傷みが目立ちます。


減勢工のシュート部分
こんなショットも七川ダムならでは。


お目当てのスルースゲートを見ることは叶いませんでしたが、ビンテージダムを真下から愛でることができたのでまあ満足。
古座川下流の道の駅そばには日本最大級の一枚岩である『古座川の一枚岩』があります。
約1500万~1400万の熊野カルデラ形成の際に生成された流紋岩質凝灰岩の一枚岩で、地質マニアならこちらも必見。

(追記)
七川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
1643 七川ダム(1979) 
和歌山県東牟婁郡古座川町佐田
古座川水系古座川
FP
58.5メートル
154メートル
30800千㎥/25400千㎥
和歌山県県土整備部
1956年
◎治水協定が締結されたダム 

殿山ダム(合川ダム)

2021-09-24 17:34:42 | 和歌山県
2021年9月20日 殿山ダム(合川ダム)
 
殿山ダムは和歌山県田辺市合川の二級河川日置川本流上流部にある関西電力(株)が管理する発電目的のアーチ式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編令で誕生した関西電力は戦後の電力不足に対処するため各所で積極的な電源開発を進めます。
1957年(昭和32年)に完成した殿山ダムもその一つで、ここで取水された水は殿山発電所に導水され最大1万5000キロワットのダム水路式発電を行っています。
地元ではダム建設地点の地名から合川(ごうかわ)ダムと呼ばれています。
日本初のドーム型アーチダムとされていますが、ダムは立ち入り禁止のため下流に設けられた展望台から遠望するのみです。
 
合川ダム展望台より
ダムは日置川と支流の将軍川の合流点直下の深い谷にあります。
 
ズームアップ。
 
さらにズームアップ
クレスト、オリフィスともにゲートは6門ずつ。
クレストはドロップゲートで、一般的なゲートと異なり水門を下げることで開放されます。
オリフィスはローラーゲートですが中2門だけ形状が異なります。
 
合川ダム展望台
1990年(平成2年)に作られたウッドデッキの展望台です。
ここでお昼をいただいたのでちょっと散らかっています。
 
地元では合川ダムの呼び名が一般的で、国土地理院地形図や道路マップも合川ダムと記載されています。
 
殿山ダム概要図。
 
展望台から東に1キロほど進むとダムへの降り口に関電の管理施設があるのですが、この日は時間制限の通行規制があったため断念しました。
 
追記
殿山ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

1644 殿山ダム(合川ダム)(1694)
和歌山県田辺市合川
日置川水系日置川
64.5メートル
128.7メートル
25446千㎥/13795千㎥
関西電力(株)
1957年
◎治水協定が締結されたダム

島ノ瀬ダム

2021-09-24 17:01:25 | 和歌山県
2021年9月20日 島ノ瀬ダム
 
島ノ瀬ダムは和歌山県日高郡みなべ町東神野川の二級河川南部川本流にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
農水省による国営南紀用水農業水利事業の灌漑用水源として1991年(平成3年)に竣工し、運用開始後は南紀用水土地改良区が管理を受託しています。
みなべ町・田辺市の樹園地及び水田合わせて約1800ヘクタールの農地に灌漑用水及び防除用水を供給しており、南高梅で知られ生産高日本一を誇る梅栽培を支えています。
また2012年(平成24年)には利水放流を活用した島ノ瀬ダム小水力発電所(最大140キロワット)が稼働しました。
ダムおよびダム湖周辺には800本の桜が植えられ周辺随一の桜の名所となっており、春の開花シーズンにはダム湖にこいのぼりが渡され多くの花見客の目を楽しませています。
 
ダム下から
放流設備は農業用コンクリートダムらしくクレスト自由越流頂3門と利水放流設備の組み合わせ。
訪問時は直前に通過した台風の影響で水位が上がり、転波越流中。
 
右手の設備はは2012年(平成24年)に完成した島ノ瀬ダム小水力発電所。
利水放流を利用して最大140キロワットの発電を行っています。
 
右岸から。
 
右岸中段の監査廊入り口
ここには東屋が設けられ絶好の展望ポイントとなっているほか、堤頂へのフーチング階段も開放されています。
 
天端は車両通行可能
対岸に管理事務所があります。
 
天端からの眺め
導流壁は美しい曲線を描いています。
また減勢工沿いには桜が植えられ春は花見客でにぎわいます。
 
左岸から
愛媛県の佐古ダムを連想させる導流壁の曲線。
 
上流面。
 
管理事務所と凝ったデザインの公衆トイレ。
建設時期がバブル真っ盛りですので、さもありなん。
 
ダム湖上流から。
総貯水容量307万立米と本州の農業用ダムとしてはかなりのスケール。
紀州の梅を支えています。
 
管理事務所と斜樋。
 
追記
島ノ瀬ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

1650 島ノ瀬ダム(1693)
和歌山県日高郡みなべ町東神野川
南部川水系南部川
44.5メートル
131.5メートル
3070千㎥/2480千㎥
南紀用水土地改良区
1991年
◎治水協定が締結されたダム

切目川ダム

2021-09-24 15:07:08 | 和歌山県
2021年9月20日 切目川ダム
 
切目川ダムは和歌山県日高郡印南町高串の二級河川切目川本流にある和歌山県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、切目川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水(既得灌漑用水)への補給、印南町への上水道用水の供給を目的として2014年(平成26年)に竣工しました。
 
ダム下から
クレスト自由越流頂7門、自然調節式オリフィス2門を備えたゲートレスダム。
 
高い位置から見たダム全景。
 
左岸から
いかつい堤趾導流壁が目を引きます。
 
天端は車両通行可能。
 
天端から
オリフィスゲートの上には三角のデフレクター
減勢工には副ダムが2基並びます。
 
左岸の利水放流設備から河川維持放流が行われています。
 
ダム湖は総貯水容量は396万立米。
 
右岸から。
 
上流面
対岸には管理事務所がありますが、職員は巡回のみで常駐はありません。
 
上流から遠望。
 
追記
切目川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

3131 切目川ダム(1692)
和歌山県日高郡印南町高串
切目川水系切目川
FNW
44.5メートル
127メートル
3960千㎥/3410千㎥
和歌山県県土整備部
2014年
◎治水協定が締結されたダム

椿山ダム

2021-09-24 12:18:34 | 和歌山県
2021年9月20日 椿山ダム
 
椿山ダムは和歌山県日高郡日高川町初湯川の二級河川日高川本流にある和歌山県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
1953年(昭和28年)の7・18水害(紀州大水害)により和歌山県各河川では甚大な洪水被害が発生し、県は各河川の治水対策に乗り出します。
日高川では1966年(昭和41年)から多目的ダム建設事業が着手され、1988年(平成元年)に竣工したのが椿山ダムです。
椿山ダムは建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、日高川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水(既得灌漑用水)への補給、関西電力美山発電所《2005年(平成17年)に県企業局から関西電力に移管》での最大出力1万1400キロワットのダム式水力発電を目的としています。
総貯水容量4900万立米は和歌山県最大のダム湖を擁し、湖面は美山漕艇場としてカヌー競技に利用されるほか、湖畔には温泉施設や各種レクリエーション施設が整備されダム湖百選に選ばれています。
またクレストゲート6門、コンジットゲート5門という特異なゲート配置になっており下流からの奇抜な眺めも相まって日本100ダムにも選定されています。
 
下流から
クレストラジアルゲート6門、コンジット高圧ラジアルゲート5門という特徴的なゲート配置
デフレクターを兼ねる5本の扶壁はモアイ像の鼻のようにも見えます。
向って右手は関西電力美山発電所。
 
左岸から。
 
上流面
多彩なゲートを映して上流面も賑やか。ラジアルゲートの間にコンジット予備ゲートが並びます。
選択取水設備のスクリーンは目の細かいメッシュ。
対岸高台にはクレーン台座が残ります。
 
左岸ダム下の関西電力美山発電所。
当所は和歌山県企業局による公営発電所として稼働いましたが、2005年(平成17年)に関西電力に移管されました。
 
ダム湖は『椿山ダム湖』
見た目は大きくありませんが上流まで細長く続き総貯水容量4900万立米は県下のダム湖最大。
上流には美山漕艇場があるほか、湖畔には美山温泉や日本一長い藤棚、やまびこスポットなどがありダム湖百選に選ばれています。
 
ダムサイトのダム湖百選の銘版。
 
右岸にある艇庫
艇庫はありますがインクラインが見当たりません。
右手の青いクレーンで昇降させるようです。
 
天端は車両通行可能
多彩なゲートを映して下流側6棟、上流側5棟のゲートハウスが並びます。
 
右岸から下流面。
 
右岸から上流面
予備ゲートに木が生えています。
 
堤体右岸上流側にあるドア、監査廊入り口です。
 
上流もクレストラジアルゲート6門とコンジット予備ゲート5が並び華やか。
 
追記
椿山ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

1649 椿山ダム(1691)
和歌山県日高郡日高川町初湯川
日高川水系日高川
FNP
56.5メートル
236メートル
49000千㎥/39500千㎥
和歌山県県土整備部
1988年
◎治水協定が締結されたダム 

尾曾谷ダム

2020-10-08 03:18:31 | 和歌山県
2020年9月27日 尾曾谷ダム
 
尾曾谷ダムは和歌山県日高郡日高川町高津尾の日高川水系高津尾川にある関西電力の発電用アースフィルダムです。
全国屈指の多雨地帯である紀伊半島では、その豊富な水量を生かして戦前から各河川で電源開発が進められてきました。
尾曾谷ダムもそんな発電施設の一つで1918年(大正7年)に和歌山水力電気(株)により高津尾発電所の調整池として建設されました。
日高川が大きく蛇行する地形を利用し上流の上田原取水堰堤で取水された水は約2キロ超のトンネル導水路で尾曾谷ダムに貯留され、ここで水量調節を行った後直下の高津尾発電所に送られ最大5800キロワットの水路式水力発電を行っていました。
その後、高津尾発電所の所有は京阪電鉄⇒合同電気⇒東邦電力と変遷し1939年(昭和14年)に日本発送電傘下の関西配電により接収、戦後の電気事業再編成により関西電力(株)が事業継承しました。
1999年(平成11年)に高津尾発電所に隣接して新高津尾発電所が完成、最大出力が1万4500キロワットに増強される一方旧発電所は廃止、尾曾谷ダムの役割も調整池から上部貯水槽に変更となっています。
旧高津尾発電所建屋は大正時代の貴重な建築物としてAランクの近代土木遺産に選定されています。
 
尾曾谷ダム及び高津尾発電所は県道196号線沿いにあります。
日高川に架かる橋より
右が新高津尾発電所、左が廃止になった高津尾発電所
発電所の背後に尾曾谷ダムがあります。
 
1918年(大正7年)竣工の旧発電所建屋はAランクの近代土木遺産。
パラペットの上部に『和歌山水力』の社章が残っています。
 
発電所脇から尾曾谷ダムへ道が通じています。
ダム左岸から新高津尾発電所に伸びる水圧鉄管。
内径最大3.4メートル。
 
左岸から見た堤体
管理道路が斜行しています。
 
 こちらは右岸から見た堤体。
右岸にも水圧鉄管がありますが、これは余水吐導流部になります。
水圧鉄管の洪水吐導流部は珍しい。
 
天端から
直下に発電所、さらにその奥に日高川が見えます。
道路沿いに桜が植えられ花見スポットになっています。
 
上流面と取水口。
石積みがありますが、竣工当時のものだそうです。
すでに100歳以上の代物。
 
右岸の余水吐はダム穴風。
越流した水は5枚目写真の鉄管を流下し日高川に放流されます。
 
総貯水容量3万6000立米
もともとは調整池として建設されましたが、今は上部槽となっています。
右手の水路は流筏路として作られたそうです。
対岸に見える樋門は、新高津尾発電所稼働に合わせて新たに開削された導水路吐口です。
 
上流から。
発電機が回っており、流入した水が渦を巻いて取水口に流れ込んでゆきます。
ちょうどのこの写真の足元に新導水路吐口があります。
 
取水堰からの導水路吐口。
写真では分かりづらいですが樋門は石積で扁額付きです。
右手は流筏路の分水ゲート。
 
全国でも10基程度しかない発電目的のアースフィルダムです。
発電施設にも関わらず、ダム周辺は広く開放されのんびり過ごすには絶好のスポット。
大正7年竣工の旧発電所建屋が奇麗に残っているのもうれしいところです。
 
1639 尾曾谷ダム (1568)
和歌山県日高郡日高川町高津尾
日高川水系高津尾川
26.5メートル
85.5メートル
36千㎥/32千㎥
関西電力(株)
1918年

広川ダム

2020-10-07 14:40:47 | 和歌山県
2020年9月27日 広川ダム
 
広川ダムは和歌山県有田郡広川町下津木の広川水系広川上流部にある和歌山県県土整備部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
1953年(昭和28年)の7・18水害(紀州大水害)により和歌山県各河川で甚大な洪水被害が発生し、県は各河川の治水対策に乗り出します。
広川ダムは建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助治水ダムで、広川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給を目的として1974年(昭和49年)に竣工しました。
和歌山県営ダムとしては唯一の治水専用ダムです。
 
広川町下津木の県道26号線から『ほたるの湯』の標識に従って東に折れ、広川沿いを進むと広川ダムに到着します。
ダム手前の分岐を右手に採り落石だらけの悪路を進むとダム下に着きますが、木とフェンスで邪魔をされダム全体を見ることはできません。
ダム下の木は桜なので落葉すればもう少し見通しが良くなるかもしれません。
 
なんとかゲートだけズームアップ。
写真には収められませんでしたが左岸には常用洪水吐としてホロージェットバブルがあります。
 
ダムサイトへ向かいますが、ダムを下流から見れる場所はありません。
上流から
2門のラジアルゲートの右手には利水放流用の取水設備、左手には常用洪水吐であるホロージェットバルブの取水ゲートがあります。
 
右岸の管理事務所
このアングルで見ると銀河帝国艦隊の艦船のようです。
 
上流面
治水ダムということで、堤体の高さに比べて常時満水位はかなり低くなっています。
 
ぱっと見、立禁かと思いましたがよく見ると車両通行止め。
徒歩はOKです。
 
天端から
ダム直下で川はS字に蛇行しています。
右手から河川維持放流が行われ、手前の建屋がホロージェットバブルになります。
 
ダム湖は総貯水容量350万立米。
全長19キロ弱、流域面積52平方キロの川の治水ダムなのでこんなものなんでしょう。
 
取水設備建屋は昭和前半の面影を彷彿とさせる半円形。
 
左岸から下流面
対岸の建物が写真4枚目の管理事務所になります。
 
1648 広川ダム(1567) 
和歌山県有田郡広川町下津木
広川水系広川
FN
53.5メートル
166メートル
3500千㎥/3200千㎥
和歌山県県土整備部
1974年 

大正池

2020-10-07 14:33:27 | 和歌山県
2020年9月27日 大正池
 
大正池は和歌山県有田郡広川町下津木の有田川水系猿川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では所在地は広川町前田となっていますが、これは下津木の誤りです。
ダム便覧によれば広土地改良区の事業で1939年(昭和14年)に竣工とありますが、戦前に土地改良区はありませんので前身となる耕地整理組合の団体営事業によって建設されたと思われます。
ダム便覧には全国で9基の『大正池』が登録されていますが、その多くが大正時代の着手もしくは築造が『大正池』の名前の由来になっています。
当池についても便覧の竣工は1939年ですが、建設着手が対象で完成まで時間がかかったのか?1939年はあくまでも改修でもともと当地には大正時代を起源とする池があったか?
竣工記念碑や改修記念碑等は見当たらないため詳細は不明です。
現在は広・南広土地改良区が管理を行っています。
 
広川町前田の県道21号線前田バス停から東に折れ、猿川沿いの隘路を進むとどん詰まりに大正池があります。
ダム下から
堤体は三段になっており、右岸側にダム下に下りる道路がつけられています。
 
右岸の余水吐導流部。
 
右岸から余水吐越しに
上流面はコンクリートで護岸されています。
天端に軽トラが止まっていますが、無人で山林作業か釣り師のものと思われます。
 
余水吐導流部。
 
右岸の横越流式余水吐
越流部が上流側で湾曲しています。
 
左岸に斜樋があります。シャフトが4本、右手は古い斜樋のあとです。
 
ダム下の様子
整地されており、改修工事の際の建機や資材置き場になっていたのかもしれません。
猿川右岸の南向き斜面は和歌山らしくミカン畑が続きます。
 
総貯水容量23万1000立米と谷池としてはほどほどの規模です。
 
天端は車両通行可能ですが、斜樋の先は悪路の為普通の車では走れません。
 
斜樋のスピンドル。
 
広川流域はさほど溜池は多くなく、支流の沢沿いに谷池が5~6基点在する程度です。もともと農耕地が広くない上に広川の水を灌漑用に利用できたため溜池は必要なかったのでしょう。
 
1638 大正池(1566)
ため池コード 303620103
和歌山県有田郡広川町下津木
広川水系猿川
18.6メートル
92.5メートル
231千㎥/232千㎥
広・南広土地改良区
1939年

二川ダム

2020-10-06 13:16:08 | 和歌山県
2020年9月27日 二川ダム
 
二川ダムは和歌山県有田郡有田川町二川の有田川本流中流部にある和歌山県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
1953年(昭和28年)の7・18水害(紀州大水害)により和歌山県各河川で甚大な洪水被害が発生し、県は各河川の治水対策に乗り出します。
流域面積が和歌山県全体の1割を占める有田川では1959年(昭和34年)に有田川中流部への治水ダム建設事業が着手され1966年(昭和41年)に二川ダムが竣工しました。
二川ダムは建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、有田川の洪水調節、関西電力岩倉発電所《2005年(平成17年)に県企業局から関西電力に移管》での最大出力1万1000キロワットのダム水路式発電を目的としています。
なお、河川法改正により河川維持放流が義務付けられたことにより1998年(平成10年)に新たに河川維持放流用設備が増設されました。
さらに2016年(平成28年)には河川維持放流を利用した小水力発電所である有田川町営二川小水力発電所が新設され、最大199キロワットの小水力発電を行っています。
 
二川ダムは国道480号線沿いにあり、下流に架かる日物川橋からダムを遠望できます。
クレスト2門、オリフィス2門のラジアルゲートを装備していますが、ゲートの並びが特徴的です。
 
左岸クレストゲート(写真上段右手のゲート)にはフラッシュボードがついています。
現在はダムで捕捉した流木やゴミの下流への流下は禁止されており、フラッシュボードを使う機会はありません。
 
ダム右岸下流側に展望公園がありますが、訪問時は草が繁茂しとても立ち入れる状態ではありませんでした。
こちらはダム右岸のダム諸元碑。
 
上流面
ゲート手前の設備が1998年(平成10年)に追加された河川維持放流用の取水設備。
 
ちょっとわかりづらいですが右岸にインクラインと浮き桟橋があります。
 
上流から遠望。
 
天端から
右手奥が2016年(平成28年)に新設された有田川町営二川小水力発電所。
手前の建屋は旧来の放流設備。
 
ダム湖は総貯水容量3010万立米と県ダムとしてはそこそこ大きなサイズ。
左手は関西電力岩倉発電所の取水ゲート。昭和30年代初頭の代物ということでかなり大掛かりなゲートです。
 
天端は歩行者のみ通行可能
ゲート部分が上流側にクランクしています。
 
下流面
左奥に管理事務所が見えます。
 
堤体は脆弱地盤があるため左岸のみ僅かに湾曲しています。
 
追記(追記)
二川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
1647 二川ダム(1565)
和歌山県有田郡有田川町二川
有田川水系有田川
FP
67.4メートル
222.8メートル
30100千㎥/19200千㎥
和歌山県県土整備部
1966年
◎治水協定が締結されたダム

山田ダム

2020-10-06 03:05:03 | 和歌山県
2020年9月27日 山田ダム
 
山田ダムは和歌山県海草郡紀美野町長谷、右岸和歌山県紀の川市貴志川町高尾の紀の川水系貴志川右支流野田原川中流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
ダム便覧では所在地が紀の川市貴志川町高尾になっていますがこれは山田ダムの右岸です。通常ダムの所在地はダム左岸を基準とするため便覧は誤りであり、正しくは和歌山県海草郡紀美野町長谷となります。
 
1952年(昭和27年)に農林省(現農水省)が事業主体となる『十津川・紀の川総合開発事業』が策定され、のちに『吉野熊野特定地域総合開発計画』に発展、この中核事業として『国営十津川・紀の川土地改良事業』が着手されました。
同事業は奈良盆地および紀の川流域の紀伊平野における灌漑施設の整備充実を目的とし、奈良盆地への灌漑及び上水道用水源として津風呂ダム大迫ダム、新宮川水系から紀の川水系への流域変更目的で猿谷ダム、和歌山県内での灌漑用水源として山田ダムの建設が決定しました。
山田ダムは1950年(昭和30年)に着工、4ダムのうち最も早い1957年(昭和32年)に竣工し、運用開始後は受益農家で組織される山田ダム土地改良区が受託管理を行い、貴志川流域の農地651ヘクタールに灌漑用水の供給を行っています。
 
ダム右岸を県道129号線が走っており、ダムサイトには地元コミュニティーバスの『山田ダム』バス停があります。
 
残念ながら下流からの展望ポイントはありません。
こちらは上流からの眺め
クレストには3門のラジアルゲート、その右手に取水ゲートがあります。
 
ゲートと取水設備をズームアップ
1957年(昭和32年)竣工ということで、ゲート操作室、取水設備操作室ともに大がかりなものとなっています。
 
天端は車両通行可能。
ここから見ても巨大な取水設備操作室。
 
右岸に艇庫とインクラインがあります。
背後のトラス橋は県道129号、手前のコンクリート構造物はケーブルクレーン台座と思われます。
しかし立ち入り禁止エリアで平気で釣りをする釣り師。さすが関西、モラルというものがないんでしょうか?
 
ダム湖は総貯水容量340万立米。
一般には山田貯水池と呼ばれています。
 
天端ゲート部分は昭和20~30年代のダムらしく前面にクランクしています。
 
天端から
上から見る限り直線状の導流壁
右手は取水設備からの用水路。
 
アングルを変えて。
 
左岸から上流面。
天端高欄は白く塗装されています。
 
左岸の竣工記念碑。
奈良県から和歌山県にかけての紀の川南岸は三波川変成帯が露頭しており、竣工記念碑も緑色片岩製。
 
農業用ダムでありながら昭和20~30年代のダムということで立派なラジアルゲートを装備しています。
ただ下流からの展望ポイントがないのが惜しい所。
 
(追記)
山田ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1645 山田ダム(1564) 
左岸 和歌山県海草郡紀美野町長谷
右岸 和歌山県紀の川市貴志川町高尾
紀の川水系野田原川
34メートル
139.4メートル
3400千㎥/3370千㎥
山田ダム土地改良区
1957年
◎治水協定が締結されたダム

岩出頭首工(岩出統合井堰)

2020-10-01 16:14:05 | 和歌山県
2020年9月26日 岩出頭首工(岩出統合井堰)
 
岩出頭首工(岩出統合井堰)は和歌山県岩出市清水の一級河川紀の川本流にある灌漑目的の可動堰です。
江戸時代より紀の川は流域の貴重な水源として多数の灌漑用取水堰(井堰)が設けられ、岩出周辺でも4つの井堰が設置されていました。
1952年(昭和27年)より農林省(現農水省)の十津川・紀の川土地改良事業が着手され、紀の川流域の井堰の統合が計画俎上に上がりました。
しかし、翌1953年(昭和28年)7月の紀州大水害、9月の台風13号により井堰がことごとく破損・流出という事態となり、急遽農林省による国営災害復興事業が採択され、流域に11基あった井堰は4基の頭首工に統合されることになりました。
岩出頭首工もこのうちの一つで1957年(昭和32年)に竣工、左右両岸の取水口より紀の川下流域約2000ヘクタールの農地に灌漑用水の供給を行っています。
管理は紀の川土地改良区連合が受託し、実際の管理は受益団体である六箇井土地改良区、紀の川左岸土地改良区が行っています。
なお岩出頭首工は河川法上のダムの要件は満たしていませんが、紀の川水系最大規模の頭首工ということでダム便覧には参考掲載で登録されています。
 
京奈和道岩出根来インターから県道63号を南下、紀の川にかかる岩出橋を渡って左折し東に進むと岩出頭首工左岸に到着します。
 
ピアのアーチ状鉄骨トラスが特徴的。
昭和20年代後半着工、昭和32年竣工ですが、この時期は発電用ダムなどでも鉄骨トラスのピアが多用されています。
 
堰堤中央に洪水吐4門、その左右に土砂吐各1門が並んでいます。
また写真では分かり辛いですが、左右両岸に魚道が設置されています。
訪問時は前日のまとまった雨で水位が上昇、中央の洪水吐2門と左右の土砂吐が開放されていました。
 
頭首工のすぐ下流にはJR和歌山線紀ノ川橋梁が架かっています。
 
JR和歌山線紀ノ川橋梁
1930年(昭和5年)に架橋されたワーレントラス・ガーダー橋
橋脚基部は1900年(明治33年)の初代紀ノ川橋梁のものです。
本当は頭首工と紀ノ川橋梁を一緒に撮りたかったのですが、超広角レンズを持ち合わせていなかったのであきらめました。
 
天端は立ち入り禁止。
 
左岸の水利使用標識。
 
上流から
手前に紀の川左岸土地改良区向けの取水ゲートがあります。
 
頭首工のトラスとJRのワーレントラスを重ねて撮ってみました。
 
右岸の取水ゲート
こちらは六箇井土地改良区向けのゲート。

S005 岩出頭首工(岩出統合井堰)(1558) 
和歌山県岩出市清水
紀の川水系紀の川
MB
2.9メートル
258.2メートル
ーーーー/ーーーー
紀の川土地改良区連合
1957年

新池

2020-10-01 14:27:54 | 和歌山県
2020年9月26日 新池
 
新池は和歌山県岩出市東坂本の紀の川水系山田川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では1872年(明治4年)に小田井水利組合の事業により竣工と記され、現在は受益者で組織される新池水利組が管理を行っています。
池の敷地はフェンスに覆われ厳重に立ち入りが制限されており、撮影スポットも少なく手掛かりの少ない溜池です。
ダム便覧では堤高16メートル、堤頂長95メートルとなっていますが、和歌山県のため池データベースでは堤高12.3メートル、堤頂長188メートルになっています。
実際に地図の縮尺と照らし合わせてみると堤頂長はデータベースのほうが正しいように思われます。
仮に堤高が12.3メートルならば新池はダムの要件を満たさなくなります。
 
岩出市の植物公園緑花センターを下ると左手に新池が現れます。
池の直下には太陽光パネルが並んでいます。
 
下流面中ほどにコンクリート構造物があります。
かつての底樋吐口でしょうか?
 
真横から見た下流面。
 
上流面はコンクリートで護岸されています。
対岸にお寺があります。寺まで行けば天端に上がれたかも?
 
堤体中央に斜樋。
 
右岸洪水吐。
 
アングルを変えて
奥に越流部が見えるので横越流式で間違いないでしょう。
 
現在の管理者は『新池水利組』。
 
帰宅後確認したところ、ダム下から堤体に上がれることがわかりました。
またダム下には由来碑があるようで池の来歴についても詳細がわかるかもしれません。
 
1634 新池(1557) 
ため池コード 302090047
和歌山県岩出市東坂本
紀の川水系山田川
12.3メートル(ダム基準未達)
188メートル
98千㎥/98千㎥
新池水利組合
1872年

桜池

2020-10-01 00:42:57 | 和歌山県
2020年9月26日 桜池
 
桜池は左岸が和歌山県紀の川市北長田、右岸が同市北志野の紀の川水系松井川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
桜池の歴史は古く、徳川御三家紀州藩祖である徳川頼宜の命により1653年(慶安5年)に築造されたとされています。
1966年(昭和41年)に県営事業により大規模な改修工事が竣工し、ダム便覧ではこれを竣工年度としています。
また総貯水容量56万6000立米は灌漑用溜池としては和歌山県最大規模です。
改修記念碑では桜池土地改良区の管理となっていますが、現在は土地改良区の統合により紀の川用水土地改良区が管理を行っています。
また、桜池は有料の管理釣り場となっており、県下有数のバス釣りスポットとして人気があり訪問時も多数の釣り師が竿を立てていました。
 
京奈和自動車道紀の川インターチェンジから紀ノ川広域農道を東に向かうと左手に桜池の堤体が見えてきます。
和歌山県らしく堤体下にはみかんや栗などの果樹園が広がります。
 
下流面を管理道路が斜行しています。
堤体は稲刈り後に草刈りが行われるようで、今はまだ草が伸び放題。
 
左岸の取水設備からの底樋樋門。
 
右岸にある立派な改修記念碑。
立ち入り禁止のフェンスの内側なので解読に苦労しました。
 
上流面と対岸の斜樋。
上流面はコンクリートで護岸されています。
管理釣り場ということで、入場料を払えば溜池内に立ち入りるようです。
 
もう少し引いて撮ります。
手前が洪水吐になります。
 
アングルを変えて
溝のように見えるコンクリートが洪水吐越流部になります。
総貯水容量は56万6000立米と溜池としてはやや大きめと言ったところですが、和歌山県下では一番大きな溜池です。
 
こちらは洪水吐導流部
堤体とは違う方向に流下してゆきます。
 
右岸上流から
右手は釣り場事務所
管理釣り場ということで多くのボートが置かれています。
 
写真撮影のため、中への立ち入りをお願いしましたが釣り入場料1500円払えとのことでやめました。
 
コロナによる不要不急の外出自粛の影響もあり、遅ればせながら9月にして今年最初の初訪ダムとなりました。
そして気がつけば、故郷の隣県でありながら和歌山県初ダムでもあります。
 
1629 桜池(1556) 
ため池コード 
左岸 和歌山県紀の川市北長田
右岸 和歌山県紀の川市北志野
紀の川水系松井川
16メートル
320メートル
566千㎥/540千㎥
紀の川用水土地改良区
1966年