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京都市営地下鉄の北山駅の出口をでると、京都府立植物園の「北山門」チケット売場で、入場料200円という安さが嬉しい。



京都府立植物園は、1917年に着工し、1924年1月1日に「大典記念京都植物園」として開園しているので今年で83年の歴史を誇る日本最古の植物園である。

戦後は、連合軍に12年間も接収され多くの樹木が伐採されたらしいが、1961年4月、再整備されて京都府立植物園として公開されている。

北山門の中の噴水



再開後の1970年に「日本の森」、1981年、「洋風庭園」1992年 「観覧温室」「植物園会館」「北山門」が完成している。

北山門から園内に入ると、左側の庭園に大人の背と同じくらいある見たことも無い巨大な花があった。



この花は、カナリア諸島原産の3年草「エキウム・ウィルドプレッティー(別名:宝石の塔)」といい、1982年国内で初めてここで開花に成功したという。

洋風庭園にある多数の株



カナリア諸島は、地理的にアフリカ大陸から隔絶された島で、ヨーロッパ大陸全土やアフリカ北端を覆った氷河の影響を受けなかったため、固有の生物種が多く、環境保全上非常に重要な地域とされている。



エキウム・ウィルドプレッティーの平均的な個体(1,6m)は、1本あたり1万6千個の花をつけるというから豪華である。



近くには葱坊主のようなアリウム・ギガンチュームという中央アジア原産の珍しい花も咲いていたが、これからさらに開花するのであろうか。



北山門から西に広がる半木(なからぎ)の森の中を散歩して池に出ると、巨大な鯉が何匹も餌を貰おうと集まっていた。



大小四つの池に囲まれた半木の森は、流れ木の森ともいわれ、下鴨の地に残された山城盆地の植生を知ることのできる園内唯一の自然林という。



浅い池の水際には黄菖蒲の花が咲いていたが、「菖蒲」は水際に、「かきつばた」は水中に、「あやめ」は乾燥した土地に生えるという。


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