近所の干潟に行くと、チュウシャクシギとユリカモメの間に、見馴れないシギチがいました。
どうやらチドリの仲間のダイゼン(体長29cm)のようです。
この鳥の肉が美味であったため、平安時代の宮中での食事を担当する役所(大膳職)で、食材としてしばしば利用されたことからダイゼンシギと呼ばれていたそうです。・・・シロチドリ(右)との大きさ比べ
その後、ダイゼンはシギではなくチドリの仲間ということが判ったため、シギの名称を割愛し、ダイゼンと呼ぶようになったと考えられています。・・・ユリカモメとの大きさ比べ
平安時代には、京都や関西に、いっぱい渡来してきていたのでしょう。・・・ダイゼンの飛行姿
飛行中のダイゼンを横から見ると、翼の付け根(腋)に黒い部分があり、これがダイゼンの特徴となります。
はっきりと黒い腋羽を写すことに成功。チドリ科の仲間で姿が良く似たムナグロ(体長24cm)がいますが、ムナグロの腋羽は黒くありません。
これは幼鳥のようですが、成鳥の夏羽は、顔から腹部にかけて黒くなることが知られています。・・・足指3本がチドリの仲間である証拠
近くまで来てくれたので、黒茶色の虹彩まで写っていました。