世界変動展望

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石橋幸緒、現役引退、LPSA退会!

2014-01-28 22:23:25 | 囲碁・将棋

石橋幸緒四段 現役引退とLPSA退会のお知らせ

平素より、日本女子プロ将棋協会(以下LPSAと表記)に
ご理解とご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。


 この度、当協会所属の石橋幸緒四段(現代表理事)より、女流棋士引退届と退会届が
提出されたことを受け、当協会理事会は受理しました。
よって石橋四段は来る2014年1月31日付をもって現役女流棋士を引退とし、
来る2014年2月25日に執り行われる平成25年度定時総会での理事任期満了をもって
LPSAを退会することとなりましたので、下記の通りご報告させていただきます。

                記

・石橋 幸緒 女流四段 (LPSA棋士番号 10番)

<現役年数> 1993年10月~2014年1月(現役勤続年数20年)

<成績> 今期 9局 3勝6敗(0.333)
通算 女流公式戦 558局 359勝 199敗(0.643)
    男性プロ公式戦 43局 11勝 32敗(0.256)

<タイトル履歴>
女流王位戦 第18-19期(07-08年度)
女流王将戦 第21期(99年度)

<棋戦優勝>
レディースオープントーナメント 優勝3回 第13、16、19回(99、02、05年)
鹿島杯女流将棋トーナメント 優勝2回 第7、10回(02、05年)

<LPSA公認棋戦成績>
天河戦 天河位1期 第2期(09年度)
日レスインビテーションカップ女流棋士トーナメント 優勝1回 第3回(09年)

<賞>
第27回将棋大賞最優秀女流棋士賞(99年度)
第30回将棋大賞女流棋士賞(02年度)
第13回将棋ペンクラブ大賞「生きてこそ光り輝く」(PHP研究所)(00年度)

・石橋幸緒四段のコメント
 「このたび突然の発表となりまして、私事でのお騒がせを失礼いたします。
 今月末をもって女流プロ棋士の現役生活を引退します。
 もともと自分の中で現役生活は35歳までを目処に考えておりましたので、予定より若干早めのところ、
まだいい思い出が残っていて将棋を嫌いにならないうちに自ら幕を引くことと致しました。
 1月26日に対局させていただいた第56回1dayトーナメント「アカデミックカップ」は女流棋士として最後の対局となりました。
偶然にも自分の引退の時期と同棋戦の開催が重なり、全国各地大学の先生方から当協会への熱いご支援の中で指させていただけた事は誠に光栄に存じます。
 20年間の現役生活で一番印象に残っていることは第18期女流王位を獲得できたことです。
また、一番悔しい思い出は小さい頃から目指して来た女流名人位戦で、挑戦者にすら一度もなれなかったことです。
 これまで多くの皆様に教えていただき、支えていただいて楽しみながら女流棋士道を歩み進めて来ることができて、
何よりも有難いことでした。この場を借りて心より感謝と御礼申し上げます。
 今後は一アマチュア愛棋家として、将棋に親しんでいきたいと思います。
 協会役員としては、まだひと月足らず役員任期が残っておりますので、最後までやるべきことを粛々と務めてまいります。
 これから先、女流プロ棋士を目指す人にとって、女流棋界が健全に発展し、正しい道筋が示されることを祈念しております。
 皆様、ありがとうございました。」
                                        2014年1月28日     石橋 幸緒

*なお、当協会は2月25日の定時総会にて新しい役員を選出し、これからも女流棋界の発展と
女性や子どもたちへの将棋普及に努めてまいります。
これまで開催してまいりました各イベントや大会等は、新役員と所属会員が力を合わせ、例年通り実施していく予定です。
皆様にはご心配をおかけいたしますが、今後とも当協会の事業にご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

写し

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石橋幸緒が現役引退、LPSA退会。対局放棄事件など強硬運営にLPSA内部でも反対者が多かったのだろうか。

かつては『私たちは、このような不条理極まりない数々の連盟の愚行には屈しません。女性十数名の弱小団体ではありますが、男女二百数十名を擁する連盟におもねることは致しません。先進国と言われる法治国家の公益法人として、正しく真っすぐに進んで参ります。  当協会は、不当な差別・みせしめ的行為を即刻止めるよう連盟に断固抗議します[1]』と言っていた。これはLPSAの公式文章だが当時の代表理事が石橋だったことを考えると彼女の意思が反映されていたのだろう。

強気の石橋だったが、私は強硬運営に反対していたLPSA関係者は多かったと思う。LPSA独自の女流棋士認定基準を否定されたからといって連盟どころかスポンサーまで非難して対局放棄したのはやりすぎだったし、違法に契約解除したのはまずかった。対局放棄を謝罪しても週刊誌で連盟批判をしたために絶縁状を叩きつけられ、経営危機を強くした。しかも対局放棄後の連盟との話し合いでも石橋は相手の言うことや状況を全く理解しておらず、組織のトップとして致命的だったし、多くの将棋ファンを敵にまわした最近退会した中井広恵との話し合いも平行線で溝を深めたようだ

このような組織のトップとしての能力や資質が完全に欠如し、組織を危機に晒した人物を組織だけでなく将棋界から排除しなければならないと思った関係者は少なくなかったに違いない。四面楚歌状態の石橋は将棋ファンや周りからの圧力に屈し追い詰められて投了したのだろう。

中井、石橋が退会したことでLPSAは強豪女流棋士の看板もいなくなった。後は崩壊の一途をたどるだけだ。今年中に消滅するかもしれない。

参考
[1]"日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について" LPSA 2013.4.8
[2]本ブログの以下の記事も参考になる。

日本将棋連盟、LPSAと絶縁!- 連盟がLPSAへの対応を公開
LPSA及び石橋の対局放棄に対する青野照市の怒り
LPSA、対局放棄に関しようやくマイナビに謝罪!
男女関係がこじれて仲直りせず絶縁した女が被る甚大な不利益について - 連盟とLPSA
対局放棄事件に対するマイナビの対応と連盟とLPSAへの提案
LPSAや石橋は状況を客観的に理解しているか? - 連盟処分記者会見に対するLPSAの対応
LPSAの契約解除に対する法的考察 - LPSA石橋対局放棄事件
将棋連盟、LPSAとの新規契約を一切しない等の処分を発表 - LPSA対局放棄事件
将棋連盟、LPSAの問題点 - 両団体の幸福と将棋界の発展を願って←背景説明。人気記事。
NHK杯戦司会は矢内理絵子が異例の続投!将棋連盟とNHKとの交渉に難点があったのか?
LPSAの経営の苦しさ、将棋連盟との軋轢、経営破たんについて



1 コメント

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皮肉ですね (duke )
2014-07-08 20:25:20
石橋さんが最後に上げた文章拝見しました。渡部さん、研修会行きを検討していたようですね。前に進めそうにないと判断したのでしょう。
結局、連盟が特例で渡部さんを認めたわけです。昨年夏の週刊誌の記事で渡部さんの立場が危うくなったのですが、結局、連盟が渡部さんを守ったように、私の目には見えます。
何とも皮肉に感じました。
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