男女関係がこじれて仲直りせず絶縁した女が被る甚大な不利益について論じる。男女関係って?日本将棋連盟(男)とLPSA(女)の関係ですよ。(笑)
3月6日の週刊将棋(マイナビ発行)を見ると、なんとLPSAの反論記事が載ったと聞きました。マイナビ女子オープンの対局を放棄したLPSAの記事がよく載りましたね。週刊将棋の反論記事の話を聞くと連盟やマイナビにケンカを売るような内容だったそうです。
これまでも何度も両団体の和解のために問題考察の記事や提案記事を執筆しましたが、LPSAの態度を見て勝手にしたらいいと匙を投げてしまいました。これまで私や北尾を含めて多くの人がやられたらやり返すという愚かな対応はやめるようにLPSAに助言してきましたが、LPSAはどうもそういう態度をやめるつもりがなく、あくまで強硬姿勢のようです。
LPSAの態度を見ていると、完全に被害者面で、連盟やマイナビが一方的に救済してこれまでの不利益を補填したり、嫌がらせを謝罪するのが当然だというようにLPSAが考えていると思います。
確かに、連盟は米長前会長時代にLPSAに対して嫌がらせをしていたかもしれません。しかし、今回の谷川の良い譲歩案(渡部の特例扱い、謝罪すれば協議次第でLPSA基準を認める)や「友好的な関係を築く」という申し出を、自分たちが内容を理解できなかったのが原因だったくせに酷い非難文でやり返したり、週刊将棋でさらに連盟やマイナビにケンカを売っているようでは、絶対に連盟やスポンサーとうまくいかないでしょう。せっかく連盟から仲直りのチャンスをもらえたのに、なぜそれをケンカを売って排除してしまったのでしょうか。
LPSAにとって連盟に加害者の側面があったとしても、完全に被害者面で、自分たちにとって都合のいいとこだけ受け入れて、後は相手を否定排除しかしない強硬姿勢をLPSAはとっています。これだったら、相手が加害者かどうか関係なく、誰でも非常に怒るし、和解できるわけがないでしょう。否定排除する側だって相手の怒りから不利益を被りますよ。
こういうことはそんなに難しい話ではなく、客観的に考えようとすればわかると思います。前に執筆したように、なぜかLPSAはそういう思考ができない。いったいなぜなのでしょうか。
LPSAの現在の考え方から、連盟とLPSAはもう絶縁するしかなく、互いに別の道を歩むしかないと思います。LPSAは日レス杯等の少ない独自棋戦やレッスン、ワインサロンでおじさん相手に女を売って金を稼ぐといったことをするしかないでしょう。やっていけるかどうか知りませんが、対局以外の仕事の割合が大変多くなりそうです。LPSAも言うように棋士にとって対局は命なんでしょうし、ワインサロンのような仕事ばかりで満足でしょうか・・・。とても不利益のような気がします。構成員や新人から見れば、扱いはきつくてもまだ連盟の方が待遇がいいような気がします。LPSAの待遇が悪すぎてどんどん人が抜けていったりして・・・。
そういえば、昔「赤毛のアン」(原作 ルーシー・モード・モンゴメリ)で似たような話を読んだことがあります。これは本当に男女問題ですが。
マリラ「ジョン・ブライスはなかなかいい青年だった。あの人と私はそりゃ仲が良かったよ。世間では私の恋人だなんていってたよ。」
アン「あら、マリラ。それからどうしたの?どうして2人は・・・?」
マリラ「私達はケンカしたんだよ。むこうが謝ってきたときに、ツンツンして怒ってみせたんだよ。ともかく思い知らしてやろうと思って。あの人は二度と私のところに帰ってこなかった。ブライス家の人はみなとても人に頭を下げるのが苦手だからね。
でも、私はずっと悪い事をしたと思っていたよ。許してあげるせっかくのチャンスを逃がしてしまうべきではなかったと今でも思うことがあってね。」
アン「マリラにも若いときのロマンスがあったのね。」
マリラ「今の私を見ただけでは思いもかけないだろうがね。でも、人のことは外見だけじゃ決められないよ。みんな私とジョンのことは忘れてしまったし。私だってそうさ。でも、この間ギルバートを見かけたとき、ふと昔のことを思い出したのさ。悪い気はしなかったね。」
被害者意識の女は、男を否定排除して絶縁し、不利益を被っていくんですね。なぜ仲直りしないのでしょうか。アンとギルバート・ブライス、マリラとジョンほど些細な問題([1])ではないでしょうが、連盟とLPSAは和解できないほど酷い状態ではないと思います。和解できないのはLPSAの考え方に問題があるだけだと思います。裁判にまで発展させる必要は全くなく、この問題を裁判でしか解決できないなら、連盟やLPSAの考え方に問題があるだけでしょう。
仲直りの大切さというのは、"赤毛のアン"を見るよりも"雪のたから"(パトリシア・M・セントジョン)を読んだ方がわかるのかもしれませんね。
画像1 アンネットの弟ダニーを誤って谷底に落としてしまうルシエン - 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」
画像2 アンネットにひどく恨まれるルシエン - 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」
ルシエンはアンネットの弟ダニーを谷底に落としてしまって一生歩けない大怪我を負わせてしまう。これは大罪です。当然アンネットに酷く恨まれてしまいました。
画像 3~6 ルシエンへの恨みから、和解のために一生懸命作ったルシエンの木彫りの馬をわざと壊すアンネット - 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」
アンネットは恨みから画像3~6のような暴挙に・・・。
画像7~11 ルシエンを憎む気持ち、ひどい仕打ちをした気持ちから苦しみ、夢でうなされ、たまらず目を覚ますアンネット - 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」
相手を悪く思って、否定排除やつらい仕打ちを続けると結局こういう目にあいます。
画像12~14 ルシエンに助けられ和解するアンネット - 世界名作劇場 「アルプス物語 わたしのアンネット」
ルシエンをひどく憎み排除し、辛く接していたアンネットもさすがに負の関係に耐えられなくなってきて、自分の間違いに気付きルシエンを許しかかる。きっかけは雪の日に遭難したアンネットをルシエンが助けて和解。
「赦し合い、分け合い、助け合う時にこそ本当に幸せになれるのだということを2人はしみじみと感じたのでした。[16][17]」
というナレーションの言葉にキリスト教文学のこの作品の主題はすべて言い尽くされています。ひどいことをされたからといって、相手を憎み続けて排除するより、きちんと和解した方がよいということです。
こういう考えは現代の日本ではあまりとっている人がいませんね。
LPSAは連盟とそれほど酷い関係ではないだろうし、LPSAが考えを改めて和解するように努力すれば、すべての人にとってもっと幸福な関係になると思います。
LPSAはそんなに酷い問題を抱えていないでしょう?
「大概の問題はコーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決するものだ。あとはそれを実行できるかどうかだ。」
動画 ガンダムX テクスの名言集- 該当部分は11分20秒頃から
という言葉を考えてくださいよ。(笑)
LPSAが和解するように努力すれば、我々は温かい目で見守りますから(笑)
画像15 温かい目 - ドラえもん のび太の恐竜 2006 より
思えば、社会環境やイデオロギーが全然違う時代とはいえ、例えば徳川家康は織田信長に正室築山殿と嫡男信康を死に追いやられても信長と仲良くやっていこうとしていたし、現にうまくやっていた。こんなひどい仕打ちをされ、内心平常でいられなかっただろうが、それでもうまくやっていたのだ。こんな例はこの時代は珍しくない。社会環境やイデオロギーが違うという要因は大きいがそれでも同じ人間がやったことだから、現代の人間でもできないはずはない。現代でも住友銀行とトヨタ自動車、スクウェアーとエニックスのようにお互い大損害を被った憎むべき相手でも共にうまくやっている。大概の男女問題や連盟とLPSAの問題は家康と信長の問題や住友銀行とトヨタ自動車の問題等に比べればずいぶん小さい事だ。
男女問題がこじれてうまくやっていけないのは、関係が破綻して相手を信用できなかったり、相手を嫌だ思ってしまうことが原因ではなく、当事者がうまくやっていこうとする気がなく、うまくやっていく努力をしないからである。そういうことをやらないから不利益を被るのだ。破綻した関係やその原因にいつまでも拘っていると悪いことしかうまれていない。それは辛いことだろう。
男女関係がこじれても、女は男を否定排除せず、きちんと仲直りした方が絶対にいいでしょう!(笑)
連盟とLPSAに関しては私はもう諦めたので私は何の関係もないが、こういう問題を抱えている読者の方にはぜひ実行してほしいと思う。とはいいつつもきちんと客観的に相手の考えを理解して行動できないとだめですね。まずは話をするというのが大切だと思いますよ。連盟とLPSAも、そういう問題を抱えている人たちも。
画像16 アンとギルバートの仲直り - 世界名作劇場 「赤毛のアン」 より
参考
[1]ギルバート・ブライスは14歳の時に教室でアンの赤い髪を引っ張って「にんじん」と言ってからかい、アンの逆鱗に触れ、石盤で頭を叩かれた。以降5年間2人は絶縁していた。些細な問題だ。
画像1,2 アンにいたずらして石盤で頭を叩かれるギルバート - [1] 世界名作劇場 「赤毛のアン」 より
マリラとジョンのケンカの内容は触れられていませんが、作中で"マリラ-ジョン"が仲直りしなかったことでマリラが長い間後悔することになった描写は明らかにアンにギルバートと仲直りするようにほのめかす内容だから、"マリラ-ジョン"のケンカも"アン-ギルバート"と同じように些細なものだったのだったのでしょう。
貴ブログ将棋関係は数年前に何度も読みました。その後遠ざかっていましたが、LPSAの公式会見後、Google牽引で「LPSA問題」と入れると最初の方に、2013.2.05付け記事が表示され再び読むようになりました。またその後の関連記事も何度も読んでいます。貴ブログからは大変学ぶところが多く、感心し感謝しています。
tころで某る将棋ファンのブログにLPSA会見の件コメントを入れましたところ、根拠を示すようにリクエストされました。
私としては、貴ブ ログの2/5記事なども、差支えなければ紹介したいのですが、記事の取り扱い関して注意事項を読み、許可を頂かなくてはならないことが分かりました。今はメールも受け付けていないみたいですね。
貴ブログの記事をアドレスを含めて一部紹介してもよろしいでしょうか。もしダメな場合は、ブログ名だけだらOKでしょうか?もし必要でしたら、私が書きたい内容と投稿先を、お知らせしてOKを頂いてからでも大丈夫です。ではよろしくお願いします。
WEB駒音の「「LPSAの見解」その後(5)」の38,39です。
http://mario.m9.coreserver.jp/komabbs1/main.cgi?mode=thr&no=54169#RES
先ず①はLPSAの独立時からの歴史から書かれてあり、過去の経緯をしらない私
には引用も多く、教科書のようなブログである。また両団体(女流棋士)の幸福
と将棋界の発展というサブタイトルが示すように中立的な立場のブログである。
内容は、文化庁行政指導関連、mtmt緊急声明、マグロ大会、北尾まどか、藤
田麻衣子のLPSA脱退、どうぶつしょうぎ事件、第4回日レス杯事件、藤森親子事
件、LPSA独自認定女流棋士の連盟主催棋戦出場不認可、NHK女流棋士不出演、そ
の他(盗聴・盗撮疑惑吹聴)、と多岐にわたり説明・見解は事実に即して論理的
に述べられている。LPSAのマイナビ女子オープン対局放棄の記者会見
(2013.1.29)ビデオも貼ってある。
また、39では要点を抜粋しました。