心の旋律(弦楽器四重奏版)
心の旋律はTARI TARIの中で採用された合唱曲。それの弦楽器四重奏版。作中では声優が女声二部だったと思う。声優さんの混声三部版もあり前に紹介。そちらの方が下手な合唱団よりずっと上手い。TARI TARIはコーラスのアニメーション。P.A.WORKSの初期作品。心の旋律は坂井和奏の母坂井まひると同期で教頭の高倉直子が高校時代に作曲した曲とされ、確か古いノートに書かれていたのを宮本来夏達が演奏。なかなかいい曲だと思う。女子キャラクターの強調が嫌だ。曲を聴くだけなら関係ないのだが。
TARI TARIは最後に学校がなくなってしまう。花咲くいろはは喜翆荘が廃業、白い砂のアクアトープはがまがま水族館が廃業。P.A.WORKSのアニメは大事な場所がなくなってしまうという展開が多い。女子キャラクターの強調も共通。大事な場所がなくなってしまう悲しさというのは・・・まあつらいんでしょうね。巨人の星では大リーグボール2号が敗れた後に思い出の長屋に行こうとしたら、それがスーパーマーケットの新築のために取り壊され、「俺には思い出の場所さえない。巨人の星はあるがスーパーマーケット上空の星にすぎん。」とかいって酷くショックを受けていた。巨人の星が「スーパーマーケット上空の星にすぎん」という表現がひどく低級なものに思えて笑えた。例えば汚染された放射能廃棄地帯の上空にも巨人の星はあるわけで、そう表現されなかっただけましかもしれない。
1970年頃はスポーツ根性ものが流行で、P.A.WORKSが作った可愛い女子キャラクターの強調とは真逆の血と汗の根性もの、男の世界が描かれた。巨人の星は主人公の飛雄馬が非常に強く最大の敵である父親を乗り越えるまでの話。父子の物語といってもよい。こういうのは現在では全く流行らないのであるが、私は面白いと思います。
現在は空前のラブコメブーム、週刊少年マガジンの約半分がラブコメで、カッコウの許嫁や彼女、お借りします、などの人気作が連載。毎クール何かしらのラブコメ作品が放送。かぐや様は告らせたい、五等分の花嫁、阿波連さんははかれないなど連載が終了した人気のラブコメ作品の人気は高い。異世界や転生ものなど近年の流行は1970年代の流行とは全然違うものだ。
巨人の星みたいな漫画はもう売れないのか?
TARI TARIは合唱を扱った珍しいアニメ。和奏の高校は母のまひると高倉直子の時代に全国優勝。伝統があるが合唱部は閉鎖され声楽の専門コースがあったと思う。来夏が合唱部をまた創設。全国大会に優勝する高校の合唱部は多くの大学の合唱団よりずっと上手い事が多い。大学の合唱団など大会に出ず、そんなに練習していない者も多い。たぶん途中でやめていく人も含めれば真面目にやっていない人の方が多数かもしれない。ゲームなどと同じでガチ勢とマイペース勢だと後者がずっと多くなる。全国大会に優勝する高校の合唱団は指導者も優れ、大学の学生指揮者などよりずっと技能が高い。高校の優勝校の方がずっと多くの練習をしている人の割合が高いため、並みの大学の合唱団よりずっと上手いのは当たり前かもしれない。
だいたいどの大学の合唱団も定期演奏会を実施。それを大目標にしている団体も多い。ガチ勢の指揮者やパートリーダーなどは学業に否定的な価値観を持ち、芸術大学に行った方がいいんじゃないの?という感じでコーラスにのめり込むような学生生活を送っている人も多い。定期演奏会で「演奏中涙が出そうになった。」などとまるで青春を謳歌しきったかのように演奏会後の飲み会で語るパートリーダーは演奏後の録音や観客の実態をどう考えているのか理解できないと思うこともある。
高音では声がかすれ気味、ハモリも悪い、歌ってるだけでリズムが少しずれるなど・・・数え上げたらきりがないないのだが、売り物になるような出来でない。観客は多いがほとんどOBやOGが厚意で来てくれてるだけ。全く評価されていないのが実態だ。合唱のように大人数でやっているものは一部のやつだけガチでやってもだめで、大部分がそんなに練習していなければ売り物にならないような出来になるに決まっている。そもそも指揮者のレベルが低く指導力も実力もない。実力より人の好き嫌いなんかで指揮者を選んでいるという原因も大きい。ただ仲良しグループが自己満足でコーラスごっこしているだけの団体。
スラムダンクより
パートリーダーが定期演奏会後の飲み会で「演奏中に涙が出そうになった」などというのを見て、スラムダンクの話を思い出した。誰からも評価されず、売り物にならない音楽を演奏して「演奏中に涙が出そうになった」って何なんでしょうか?やるだけやれば大健闘といって自己満足してる先輩はバスケを真面目にやらなかったから、そんな事いっているのでしょう。趣味でやるならそれでもいい。しかし、赤城みたいなガチ勢がダブルスコアの大敗なら大健闘なんて絶対に言わないでしょう。でも現実の合唱団だとガチ勢で誰からも評価されず、売り物にならない下手くそな音楽を演奏して「演奏中に涙が出そうになった」なんていうパートリーダーもいるんですね。自己満足というよりただのアホだ。趣味でやってるなら真面目にやらず、いい加減な取り組みで自己満足すればいいが、赤城みたいにガチでやりたいなら周りもガチでないと報われない。現に漫画ではそうだった。
スラムダンクより
だから思うわけですよ。ガチ勢の指揮者やパートリーダーなどは学業に否定的な価値観を持ち、ひたすら合唱にのめり込む生活、そんなに合唱やりたいなら大学やめて芸術大学に行った方がいいんじゃないの?と。そういえば某指揮者は学生時代に学業に否定的な価値観を持ち、ひたすら合唱にのめり込む生活で、就職のために仕方なくマスターに進学したなどと言っている一方で、なぜか東大、京大をリスペクト、できれば進学したかったみたいな感じ。「私は勉強できます、褒めてください。」みたいな感じの奴はそういう考えなのかもしれないが、学業に否定的な価値観を持ってるなら東大、京大なんて進学したいんでしょうか?ひたすら勉強やったような人が進学し、日本を代表する研究機関。音楽や美術に否定的な価値観を持ってるのに東京芸大をリスペクトして進学したいといっているようなもので、これもわけわかりませんね。