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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

道の上での救命医療

2011-02-10 23:00:00 | 医療

もし、路上で心肺停止、意識消失のひとに遭遇したとしたら、医師としては何ができるか。

誰もがなすべき、救急車要請と心肺蘇生術とAED。

聴診器、ペンライト、舌圧子、点滴/薬剤を持ちえていない状況。

→簡易聴診器、ペンライト、秒針付きの腕時計は、医師は必携であるべきなのかもしれない。

 

心肺蘇生の現場に、多くのひとが集まってくる。

だれが、AEDをとりにいってくれたのか、いないのか。わからない。

また、なれた仕事場でも、とっさのときには、どこにAEDが配置されているかわからないものである。

→AED配置の場所の周知は、もっとあきるほどにしてもいいのかもしれない。

 

心肺蘇生に入る。時間が経過し、患者の病体が刻一刻と変わって行く。何分に何したか。そのときの反応は。

→周囲のひとに、第一発見者の状況のメモと時間経過のメモをとっていただくと、病院医師引き継ぎの重要な情報になる。

 

AEDが到着し、装着に入る。最近は、いろいろな機器が出ている。極力単純であってほしい。電極がプラスチックのカバーに入っていたりすると焦ってそのふたさえあけることができないものである。

→極力、単純な形のAED。また職場のひとは、一年に一度は心肺蘇生の訓練をし、AEDを触っておく。

 

また、倒れているひとには、もちろん、心肺停止で問診することができない。既往として何がある方なのか、知りたいのにわからない。

→心疾患、脳血管疾患など既往がある方は、その既往がわかるものが職場なら名札の裏などに入れておいていただくとありがたい。重要な個人情報であり、紛失などのことの対策もとりながら、全国一律の既往症データを所持する形ができないものか。

同時に、家族への緊急連絡先もあれば、連絡がつく。

 

 

そうこうして、救急隊が到着する。行き先が決定したなら、一秒無駄にすることなく運ぶことが最優先である。

救急隊到着で、手動の人工呼吸マスクや聴診器、酸素濃度計、点滴など医療ができるようになる。

この段階で一番したいことは、酸素化を早くして脳への障害を減らすこと。管を通しての(挿管しての)手動人工呼吸が一番有効である。

挿管の手技の普及が、救命の率をさらに高めてくれるものと考える。酸素投与自体も早くできればなおよい。

→ぜひとも、救急救命士への挿管の手技の普及を。

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/04/oa-soukan.htm

 

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