「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

7月1日(土)と2日(日)を休診とさせていただきます。

2023-06-30 22:25:12 | 日程、行事のお知らせ

 学術集会と地元の行事のため、申し訳ございません。

 どうか、よろしくお願い致します。

 

 

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入管法の問題について

2023-06-30 09:21:05 | 社会問題

 入管法の問題について、もっと知り、問題提起をしていく必要性を感じています。
 

******朝日新聞2023.6.30******
https://digital.asahi.com/articles/ASR6Y513GR6PPTIL016.html

高橋一さんのスピーチ全文

 こんばんは、初めまして。多くの方がご存じないかと思うんですが、思い出野郎Aチームというバンドをやってます。売れないミュージシャンの高橋一です。よろしくお願いします。

 きょう、このお話を頂いて、最初、僕のような人間よりも、もっと難民の当事者の方に多く語って頂いた方がいいんじゃないかと思って、悩んだんですけど。でも、もう一度思い直して。このいま起こってる、入管だったり、この国が抱えてる差別や暴力の問題の当事者って誰なんでしょうか? 当事者じゃない人っているんでしょうか?

 先ほど西山さん(西山温子弁護士)も言ってましたが、この問題を起こしてるのはなにも、宇宙からやってきた謎の組織じゃないんです。我々が参加した選挙で選ばれた、俺たちの代理人であり代表である人間たちが進めている問題です。だから俺たちが止めなければいけない。そういう責任があると思って……。

 いま僕は37歳で、両親も日本人で、結婚して子どももいる。要するに超一般的な、特権性を持つマジョリティー男性なんですけど、こういう僕みたいな人間に責任があると思ってます。俺たちはこの問題を一刻も早く止める責任がある。

 ウィシュマさんをはじめ、入管で命を奪われてしまった人たちのニュースを見たときに、強い後悔に襲われました。なぜならどの方も、我々が救えた命だからです。

 あのとき、もっと仕事とか休んで、このデモに参加していたら。今日来て頂いたみなさんのように、もっと声を上げていたら。SNSでもっと発言していたら。一番動員があったライブのステージでもっとこのことを訴えていたら。ここに今、ウィシュマさんや、亡くなってしまった方々が立って、僕なんかよりももっと、我々が聞かなければいけない言葉を届けてくれていたんじゃないんでしょうか?

 我々が救えた命を、僕は、見捨ててしまったと思っています。そしてこの後悔はもう、一生消えることはないでしょう。だけど、だからこそ、もういい加減こういった問題を我々で止める必要があると思います。

 残念ながらこの国では、ただ生活しているだけでは、国家ぐるみのレイシズムと暴力の片棒を担がされる。

 みなさんのように、こうやって実際行動に移してこの問題と闘うのか。差別と暴力の奴隷になるのか。その二択しかないんじゃないでしょうか?

 そして後者を選べば、我々は仮初めのの平和な、穏やかな人生を歩めるかもしれない。だけどそんなものに何の価値があるんでしょうか? 何の罪もない隣人の苦しみを差し置いて、幸福になれる道などあるのでしょうか?

 先ほど皆さんも話していましたが、必ずこの問題は我々が止められるものだと思っています。

 僕の娘はいま7カ月なんですけど、僕には、娘がもっと育ったときに、人種や国境に関係なく、様々な人たちと、もっと自由で平等な社会で、豊かな人生を送っている、そういう娘の姿が……ありありと思い浮かべることができます。

 必ずこの問題は終わらせることができる。そして、この問題を終わらせるのは、他でもなく我々です。

 僕も全然売れないミュージシャンではありますが、まだステージやCDなど、そういった機会を与えて頂いているので、自分のやれるところで闘いたいと思います。

 みなさんもそれぞれ自分の場所で、諦めずに闘いましょう。ありがとうございました。

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本日6/29、中央区都市整備公社の評議員会の場で、同公社の中央区のまちづくりへの貢献に期待するいくつかの点を評議員の一人として申し述べました。

2023-06-29 17:06:33 | 街づくり

 中央区都市整備公社の評議員会に出席。

 令和4年度の同公社の決算報告の承認の議案でした。

 以下、確認をしたうえで、決算を承認致しました。

 また、会の後でも、地元の皆様との意見交換もできましたこと、たいへん有意義でした。

1,まちづくりの調査事業に関連して

(1)築地市場跡地再開発への方向性を出すことの支援

回答:会議体に出席して、意見を述べていく

小坂要望:築地魚河岸入店者の意見集約はしていき、今後区が作成する築地市場跡地再開発事業者との間で結ぶ協定案に反映をしていってください。

(2)晴海のまちづくりへの調査

回答:晴海のまちづくりの調査は行っていない。区の方で行っていくであろう。

小坂要望:ぜひ、何らかの支援を、公社のほうでもお願いします。


2,築地魚河岸

(1)空き店舗、8区画への対応

回答:1社応募があった。厳格に面接など行い魚河岸での営業の可否を判断していく。
 人材不足が、業者の方でもあり、ここまで出店できないのであろう。

他評議員からの同趣旨の質問での回答:

小坂要望:広く広報し、豊洲市場の仲卸業者の出店者を探していってください。


(2)食育への取組み

回答:NPOの方で、キッチンスタジオを利用し実施したり、小学校の社会科の見学がなされている。

小坂要望:どんどん企画を広げていってください。


3、再開発居住継続支援

 月島地域の再開発で、居住継続支援の実績は?

回答:区が制度周知など行い、公社は、手続きをするのみ。

小坂要望:制度周知を。

4,マンション管理支援、

 中央区も『マンション管理適正化推進計画』を令和5年5月に策定した。
 本区では、すでに、管理不全の可能性のあるマンションが129棟ある。
 公社はどのように関わっていくか。

回答:同計画では、二本柱がある。
 優良なマンションへの管理計画認定支援。住宅課が行っていく。
 管理不全のマンションへの指導。区が主体ではあるが、区と共に来年6月より管理不全マンションへの指導を行っていく。

小坂要望:管理計画認定制度の支援、特に、管理計画認定を行う「マンション管理センター」の機能を公社でももてないかご検討を。

以上




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日程をお知らせいたします。よろしくお願い致します。

2023-06-27 11:48:21 | 日程、行事のお知らせ

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学習指導要領ももう一歩、進めるときが、来ているのではないでしょうか。小学校3,4年『保健』から記載:自分らしさが作られる要素、「体の性」「心の性」「好きになる性」「表現したい性」の四つの要素

2023-06-27 09:38:40 | 教育

 教科書採択がなされ来年4月から採用となる多くの教科書のうちでは、性の多様性の記述が新たに加えられています。

 例えば、

●保健 大日本図書 3、4年:
「生まれたときの体の性と、今、自分が思っている性がちがうこともあります。また、気になったり、好きになったりする相手が異性の場合もあれば、同性の場合もあって、『好き』の形もさまざまです」と説明。
 さまざまな性を表す言葉の一つとして、「LGBT」を紹介した。

●保健 東京書籍 3、4年:「性と自分らしさ」
「異性が気になる」➨「ほかの人が気になる」
「異性と話したいけれど、はずかしい」➨「異性や好きな人と話したいけれど、はずかしい」
という表現に変えた。
 気になったり好きになったりするのは異性とは限らないという観点からだ。
 「性と自分らしさ」というコーナーを新設。「体の性」「心の性」「好きになる性」「表現したい性」の四つの要素から自分らしさが作られていると説明。

 一方、学習指導要領では、「思春期になると、異性への関心が芽生える」などと記載されている。同性を好きになることや、生まれた時にあてがわれた性と自認する性とが違うトランスジェンダーを含めた「性の多様性」についての記述はありません
 文科省では、教科書会社の判断で入れることはできるというスタンスですが、ならば、学習指導要領も改定が可能なのであって、もう一歩、進めるときが、来ているのではないでしょうか。

*******朝日新聞2023.6.27*********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15672174.html








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こども家庭庁の審議状況。各部会をそれぞれ、フォローして参ります。取り入れるべきところは、早速、区政に活かして行きましょう。

2023-06-27 09:05:01 | 子育て・子育ち

 こども家庭庁の審議状況。

 各部会をそれぞれ、フォローして参ります。

 取り入れるべきところは、早々に区政に活かして行きましょう。

********こども家庭庁********
https://www.cfa.go.jp/councils/meetings/

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現在の浜町公園の樹木の概況

2023-06-27 05:30:15 | 街づくり

🔴樹木移植の説明文




🟠工事エリア再掲


🟢第一期エリア、第二期エリア





 

 







🟢第三期エリア







 

 









🔵施工業者












 

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月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業に伴う 「解体工事」及び「建築工事」に関する要望書

2023-06-26 04:13:44 | 月島三丁目南地区第一種市街地再開発問題

 6月26日に開催された第285回愛する月島を守る会で意見交換された月島三丁目南地区再開発組合への要望書を共有いたします。
 翌27日に同再開発組合へ提出されました。

****************************

月島三丁目南地区市街地再開発組合 御中

月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業に伴う「解体工事」及び「建築工事」に関する要望書

 「月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業(以下、本件事業)に伴う既存建物除去整地工事」実施にあたり、工事車両による交通事故等を未然に防ぎ、かつ、住環境の安全・平穏を維持するために以下の事項を厳守することを、月島三丁目南地区市街地再開発組合(以下、貴再開発組合)に要望します。
 よろしくご対応の程、お願い申し上げます。

                                      記

1,月島第一小学校及び月島第二小学校のスクールゾーン近くや通学路の安全について
 工事車両は、月島第一小学校及び月島第二小学校のスクールゾーン近くや通学路を通ることが予定されている。
・工事車両の通行は、午前9時からとすること。
・晴海通りから勝どき交番を左折し西仲橋を渡る西仲通りは工事車両動線としては使用しないこと。
・工事車両は、保育園・幼稚園含めた子ども達の登下校、高齢者・障がい者・妊産婦等の送迎や歩行に細心の注意を払い通行をすること。
・歩行環境の安全性に問題があるときは、誘導員の補充を速やかに行うこと。
・工事車両は、月島地域の近隣に駐停車をして待機することのないようにすること。また、駐停車時を含め車両の所属が分かるように提示すること。
・早急に、工事車両の通行時間及び通行ルートを近隣への広報・掲示を行うこと。

2,月島三丁目北地区再開発工事との「交通調整会議」の常設について
 工事期間が重なることとなる月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業と工事車両に関する「交通調整会議」を常設し、過度な通行量とならないように、総通行量を常時調節すること。

3,「アスベスト調査」とその対策の広報について
 計画地内の「アスベスト調査」は、現在一部しか完了していない状況である。調査完了後、その結果の広報及び結果を踏まえた解体工事説明会を再度実施すること。

4,工事苦情対応の窓口の一本化について
 苦情対応の窓口は、発注者である貴再開発組合(東京都中央区月島三丁目24番5号NRビル402  電話03-3533-3342)に一本化すること(たらい回しをしないこと)とともに、その旨を住民にわかるように広報と掲示をすること。
 苦情には迅速に対応すること。対応した内容は、その都度掲示すること。

5,地域コミュニティの維持と防災について
 工事に伴い住民が計画地から引っ越しをするが、地域の行事・祭事の継続など含めたコミュニティーの維持及び災害の備えができるように最大限の努力をすること。
 例えば、町会からのお知らせを移転されている住民や店舗に届けるようにして、月島四之部西町会の活動の継続を支援すること。時には、貴再開発組合が音頭をとって、地区内住民のつながりを保つイベントなどを積極的に実施すること。月島第一小学校防災拠点運営委員会の情報を漏れなく届け、地域防災力の維持向上に寄与すること。
 本年は、住吉神社大祭の年でもあり、立ち退きでばらばらになった住民が神輿を契機に集まり交流を深めることができるように、休憩所などの場を設けること。工事のために住民がいなくなっており、代わりに水を準備し、神輿巡業を支援すること。

6,工事期間中のにぎわいの創出
 工事区画の囲い看板には、幼稚園・保育園、小中学校などの周辺の子育て・教育施設や高齢者・障がい者施設などに通う子ども達の作品をプリントしたものを掲示する等して、にぎわいを創出すること。
 区画内で営業をしていた事業所・店舗の移転先を記載したマップの掲示も行うこと。

7,近隣住民及び周辺マンション管理組合等との間での工事協定書締結について
 解体工事及び建築工事に関して近隣住民及び周辺マンション管理組合等から協定書締結の依頼を受けた際は、速やかに応じること。

8,説明会での回答のまとめの配布について
 昨年11月開催された「既存建物除去整地工事(解体工事)説明会」及び本年5月に開催された「中央区中高層建築物の建築計画の事前公開等に関する指導要綱に基づく建築工事説明会」で出された意見とそれに対する回答のまとめを、説明会参加者全員と希望する住民に配布すること。
 現在、本年5月19日開催分の資料のみ配布された状態のままです。

以上


令和5年6月27日


愛する月島を守る会
東京都中央区月島3-30-4飯島ビル1F
Tel03-5547-1191 Fax03-5547-1166

参考:スクールゾーン及び通学路・マップ

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6月26日月曜日の朝の佃のご挨拶は、いつもの場所ではなく、赤色箇所に立ってみます。

2023-06-25 10:19:41 | 街づくり

●見守り結果:2023.6.26(月)午前8時前後、曇り
 赤色部分は、車の通行を見ませんでした。歩行者の通行パラパラ。
 どちらかというと、スクールゾーン内にある時速20km制限の細い一方通行区道で、小学生、中学生、通勤者ら歩行者が行く中、30分で10台強の車が通過。車も速度を落として走ってはいるが、区道の狭さが気になります。
 佃大通りの横断歩道なしの横断も気になるところでした。
 
**********************

 子ども達の登下校の通学路の安全確認につきまして、佃において、赤色の部分が危険とのお声をいただきました。

 6月26日月曜日の朝の佃のご挨拶は、いつもの場所ではなく、赤色箇所に立ってみます。

 ご意見ありがとうございました。

 区内どこでも、登下校の危険箇所を、私も見に行きたいと思っています。

 教えていただけましたら幸いです。

●宛先

メール:kosakakazuki@gmail.com

ツイッター:http://twitter.com/kosakakazuki




関連ブログ:

中央区内小学校へ通われているご父兄の皆様へ、スクールゾーンのまずは安全性を高めることが可能と考えます。その規制のご確認をお願いします。



**********お声をいただいた佃の通学路の危険個所********************

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小児科医としての使命とも考える、子どもの意見表明を徹底的に支援するための方策について(社会的養護を必要とする子ども達の意見表明権)

2023-06-25 03:53:56 | 小児医療

第1、アドボケイト(意見表明支援員)が何ができるか。

1、まずは、子どもの権利を中心とした社会を、児童福祉法改正・こども基本法制定を機に子どもの意見表明ができる仕組み作り(第9参照)をしっかりと作っていくことが求められます。

2、また、子ども自身にも子どもの権利がどういうものであるか(第6参照)、意見表明権とはどういうことかを知ってもらうことが重要で、子ども達に関わる大人が機会を作り、子ども達に伝えていくことが求められています。

3、最後に、実際に子どもが意見を言える場作りが重要です。子どもが口を開く場、ぽろっと話せる場を作る必要があります。子ども会議、意見箱、交換日記、FGC設置などもまた有効です。
 まず、子どもの意見をどのような姿勢で聴いていくべきか、第2で述べます。

第2、アドボケイトが子どもの意見を聞く場合に大切なこと

 支援の際は、子ども達が、声を上げるのが難しい状況にある。言ったことで自分がどのように評価されるかの不安、言ったことでの影響、言ったとしても何も変わらない、変わらなかったことによる無気力などが要因となる。
 しかし、感情や思考が抑圧された経験は、自分の人生なのに自分で決められないということであり、これからの人生でも孤立感・孤独感を抱き、助けてが言えないままとなるであろう。
 アドボケイトが生じる葛藤が、子ども主導と子どもの最善の利益で考えられる方策との間で生じる。それでもやはり、子ども主導という軸は、アドボケイトは失ってはならない。
 子どもと「ともに」アドボカシーを進めるには、例えば、学校教育などの場で子どもの権利を伝えることがきっかけとなるであろう。

 あらゆる子どもに通じる傾聴のありかたを以下、10のポイントを述べる。

1、安全をつくること  
 まずは、安全をつくること。笑顔で聞いてあげて、安心感を与えてあげる。気持ちを和らげてあげる。

2、目を見て聴く  
 聞いてもらえたという実感を与えられるように努力する。そのことは、本人にしかわからないとしても。目を見て話すことも重要。

3、さえぎらないこと  
 一つ一つ丁寧に、時間をかけて聴く。時間をかける中では、子どもが言ったことが、考えが変わることもあるかもしれないので、それが変わったとしても大丈夫であることも伝えてあげる。さえぎらずにに最後まで聴き切る。最後まで聞いてもらったと言えるように聴く。

4、言葉だけでなく、声、表情を受け止める  
 本人が言ったことばをそのまま受け取るのではなく、声、表情なども入れ、総合的に判断する必要がある。恥ずかしくて言えていないこともある。

5、言いたくないことは言わなくて良い、言ったことも撤回できる  
 言いたくないことは言わなくてよいこと、途中でやめてもよい、言ったことを撤回してもよいことを伝える。言いたくないことや表情が固くなることなどもあり、その場合は、体が固くなって苦しそうにみえるよなどナレーションを入れて対応する。間を大切にしながら聴く。その子の発したマイナスの感情もとても重要で、待つことも大事。

6、遊びの場なども活用  
 遊びをしながら、ぽろっということも非常に重要な意味を持つことがある。心の傷の体験などもごっこ遊びででることもある。

7、大人としてではなく対等な立場で聴く、専門性の帽子を脱ぐ  
 大人の経験や専門性はまず横に置いておいて、アドバイスは途中でせず、聴き切る。誘導はしない。思い込みで聴く側も判断しない。アドバイスを求めているかなども判断してから、行う。

8、子どもには力がある  
 子どもには、力があることを信じて聴く。その子なりの経験や考えがあり、敬意をもってきく。

9、トラウマインフォームドケアのスキル  
 トラウマインフォームドケアについても学びながら傾聴のスキルを上げていくことが重要。

10、学校連携  
 学校などの他機関との連携を行う。 

第3、一時保護所でのアドボケイトの大切なこと

 一時保護所がどのような場であるか、アドボケイトは、その活動に関わる一時保護所の状況を自らの目で把握する必要があります。
 また、他地域との比較も重要で、永留里美氏の本講座『一時保護所の子どもとアドボカシー』や慎泰俊氏著『ルポ児童相談所』もまた参考になります。
 もし、子どもの人権が著しく侵害されているような場合があったなら、システムアドボカシーとしてその改善を図る必要があります。  
 本講座藤林氏によると、子どもが突然連れてこられ、学校の友達にもなにも言えなかったということや、いったいいつまでいるのか説明がつかない、携帯もとりあげられ、手紙もすぐに届かない、自由に外に出れないなどが述べられていた。  
 もちろん、メリットもあります。たいていの子ができなかった、安心・安全が保障され、食事がきちんと提供され、きれいな環境で生活し、規則正しい生活を送れることとなります。  
 連れて来られるにあたり、運動会・体育祭などの行事を、子どもの安全も図りながら可能なものを実現させていくことも配慮はされるとのことであり、もちろん、当然されるべきことと同感です。  
 きっと子どもは、不安であり、孤独であり、悪くない本人が、自分が悪いから連れてこられたと自己肯定感を否定してしまう子どももいるはずである。心のケアが必要です。  
 接するアドボケイトは、きちんとその子に寄り添い、連続した心のケアを行なっていかねばなりません。  
 所属学校とつなげることも大事であり、担任の先生やスクール・ソーシャル・ワーカーと連携し、それら先生が一時保護所に来所できるようにしていきたちものです。できるのであれば、オンラインで学校の授業に参加できるように、GIGA構想下、実現していきたいと考えます。

 なお、講演の際に、一時保護書での子どもの手紙が、見られてしまうことが話題になった。刑事事件等での一時保護では、やむを得ない措置だが、それ以外は、手紙を通信の秘密が守られるべきである(憲法第21条第2項後段)。

第4、里親制度を活用する子どもへのアドボケイトで大切なこと

 当然ではあるが、里親制度をきちんと理解した上で、里親制度を利用する子どもの声を聞くこと。  
 特に里親では、第三者が増えるということをまずは、意識せねばならない。  
 本人にとっても、支援者がころころ変わるということがないように、入るならずっと関わることが大事である。  
 里親の場合は、山本氏が実践されているような「子どもスペシャル」という遊びの時間が重要である。そこで子どもが主体に過ごせ、他の子らと里親利用の子や里親の実子が愚痴を言えるし、情報交換ができる。  
 アドボケイトができる一番重要な役割は、そのような話し合いの場で、ファシリテーターを務めることであろうと現実的なプランとして考える。

第5、児童福祉移設を活用する子どもへのアドボケイトで大切なこと

 施設に入っている子への社会的なレッテルをどうするかは、この問題だけではなく、社会の根源的な問題、多数が少数を差別、偏見でみるということにあり、その脱却へは道が長い。  

第6、どのように第5を解決するか、権利教育から始まる
 そもそも、権利とは何か、日本では小学校6年生で、その言葉を学ぶらしい。  小学校3年生で扱う、ちがいのちがいという場面から、すなわちちがいがあってよい場合と、ちがいがあって悪い場合を理解するところから権利の概念が出てくる。  
 反対の意見があってもそれを尊重すること、また、意見を表明することができたということと、その表明したことが実現したことが違うということを分けて考えることがわかっていくことが重要である。  
 自分にも意見があって、それと対立する反対の意見もある。  
 意見と意見が対立し、両方が実現できないこともある。  だからこそ、対話して、解決がなされていく。  
 現在、文科省がやろうとする「主体的対話的深い学び」に、実は、権利を教えることと通じている。  


第7、障がいのある子へのアドボケイトで大切なこと
 障がいがある子へのアドボケイトのありかたは、ない子への対応と同じと考えてよい。  
 ただ、虐待のリスクは、ない子の4倍という統計もあり、一時保護所での入所の割合も高くなるであろうし、よりアドボケイトとして対応することも多くなる。  里親も、障がいのある子への特化した取り組みをされている方々もおられる。  権利をどう伝えるか、自分らしく幸せを感じることできることである。  
 白紙でその子を見ることがとても大切であると考えます。  
 また、脱施設は、障がい者施策全体で言えることであるが、日本が脱却せねばなりません。 


第8、休む権利
 支援に入る際に、自身の体調を感じておくことは、とても大切である。
 教師、職員でさえ、疲れることががある。  
 しんどい場合は、その場から離れる、一旦休憩し休むこと。そのことによって自分らしさが回復できる。  
 子どもにも、大事な、休む権利が保障されねばならない。

第9、令和6年施行、改正児童福祉法、子どもの意見表明権に関する部分の施行する上での注意点

 子どもの権利条約批准、こども基本法施行、児童福祉法令和4年改正などにより、子ども達の声を聴いていくことが法律に織り込まれ、実施されることとなりました。  
 その中でも、最も重要な課題のひとつは、社会的養護を必要とする子ども達の声を聴いていくことであり、児童福祉法令和4年改正で位置づけられたところです。  ポイントは、「児童等の意見聴取の仕組みの整備」として述べられ、令和6年4月1日施行となります。  
 具体的には、「意見表明等支援事業」が始まります。   
 改正(新設)された条文で、子どもアドボカシー学会が出されている意見書なども参考に、その条文の問題点や課題を記載します。

1,新設 第6条の3 17項
①子どもの「意見又は意向の把握」だけではなく、そもそも「意見又は意向の形成及び表明の支援」をしていく必要があります。

②子どもの意見を聴くひとは、「児童の福祉に関し知識又は経験を有する者」であり、なおかつ、「児童の意見表明等の支援に関する専門的知識・技術を有する者」である必要があります。

③子どもの意見を聴くひとがすることは、「連絡の調整」が、本当にメインの位置づけでよいのか。「権利主張の支援とその実現」にこそ、重きをおいた「調整」が必要です。

2,新設 第33条の6の2
①子どもの声を聴くことが、着実に実施されるために、「児童の意見表明等の支援に関する専門的知識・技術を有する者」が人材として必要です。

3,新設 第34条の7の2
①都道府県が、本当に意見表明等支援事業を行ってよいかという根本的なところに問題があり、都道府県と“独立”した組織が、同事業を担えるようにしていく必要があると考えます。

4,新設 第33条の3の3
①「年齢、発達の状況その他の当該児童の事情に応じ」と条文で述べるところは、その年齢及び成熟度に従って“正当”に意見が重視されることでなければならず、低年齢であることや、未だ成熟途上にあるからという理由だけで、意見を軽んじたり、重視しなくてよいということは、意味していないことに注意しなくてはなりません。

<参考>

●法改正の該当箇所 https://www.mhlw.go.jp/content/000991032.pdf
●子どもの意見聴取等の仕組みの整備 https://www.mhlw.go.jp/content/000994205.pdf
●スケジュール https://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/

第10、子どもの意見表明権を実施し、防いでいくべき状態、ACEサバイバーを守ること

 小児期逆境体験(ACE、Adverse Childhood Experiences)が成人になって及ぼす影響が多大であり、それを防ぐことが小児科医の使命であると考えます。

 ACEとは、0歳から18歳までの子ども時代に経験するトラウマ(心の傷)となりうる出来事を指し、①身体的虐待、②心理的虐待、③性的虐待、④身体的ネグレクト、⑤心理的ネグレクト、⑥親との別離、⑦近親者間暴力、⑧家族のアルコール依存・薬物乱用、⑨家族の精神疾患・自殺、⑩家族の服役の10の質問項目で経験した数の合計が、ACEスコア(0~10)です。

 1980年代から米国で始まった研究で、ACEスコアと成人後の心身の疾患や問題行動に明らかな関連があり、スコアが4以上の人はゼロの人と比べ、がんになるリスクは1.9倍、脳卒中は2.4倍、アルコール依存は7.4倍、自殺未遂は12.2倍高いという結果が出ています。
 また、失業や貧困、社会的孤立や子育ての困難も高率に来たします。
 発症のメカニズムは、ストレス反応の変化、脳そのものの変化、遺伝子発現の抑制などと考えられます。
 小児期にACEによって受傷しながらも、その子どもが地域で信頼できる他者と関りをもつこと等で、その傷とうまく折り合いをつけて強く生きていくことが可能です。
 トラウマへのケアもなされます。ACEサバイバーが生きやすい社会そしてACEそのものを予防できる社会を考えて参りましょう。
 三谷はるよ著『ACEサバイバー』が入門書の一つとして参考になります。

以上



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小児期の逆境体験(Adverse Childhood Experences、略してACE(エース)或いはACEs(エーシーズ))への対応の重要性について、情報発信しました。

2023-06-24 08:50:43 | 小児虐待

 ACE(Adverse Childhood Experences)への対応の重要性について、情報発信しました。


 

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黎明橋公園の噴水工事がどうなるか、ご心配のお問い合わせがあったため、ご回答いたします。噴水周囲の地面のフラット化の工事です。

2023-06-23 20:42:30 | 街づくり

 黎明橋公園の噴水工事がどうなるか、ご心配のお問い合わせがあったため、ご回答いたします。

 噴水周囲の地面をフラットにしてバリアフリー化しています。

 噴水自体の大きさは、変わりません。

 段差をなくす工事です。

黎明橋公園:

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中央区内小学校へ通われているご父兄の皆様へ、スクールゾーンのまずは安全性を高めることが可能と考えます。その規制のご確認をお願いします。

2023-06-23 20:19:18 | 街づくり

 人形町交差点での区内小学生の下校中の重症交通事故を受け、交通安全の一層の強化が求められています。

 鍵のひとつがスクールゾーンです。

 スクールゾーンの規制を再度ご確認いただき、その規制を地域の方々が守っていただけることで、子ども達の登下校の安全性を強化できます。
 なお、まちの現状とスクールゾーンがマッチしていない箇所につきましては、スクールゾーン指定から初めていきましょう。

 よろしくご確認のほど、お願い申し上げます。

 現在の中央区内の通学路及びスクールゾーン図を添付致します。












 

●スクールゾーン説明

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できるのであれば、朝の子ども達の通学路に先生が立つということは、先生方の多忙が解消されるまでは、地域のひとで分担することができないだろうかと考えます。

2023-06-22 09:00:02 | 教育

 朝のご挨拶の際に、交差点を渡る子ども達にも目配りをしてきました。

 時々、学校の先生も、交差点に立たれることがあります。

 できるのであれば、朝の子ども達の通学路に先生が立つということは、先生方の多忙が解消されるまでは、地域のひとで分担することができないだろうかと考えます。
 
 先生方の多忙をなんとか解消していくこと、最も急いでなさねばならない課題のひとつと考えています。

 あわせて、子ども達を交通事故から守ること、そのために、危険個所を解消することもまた、最も急いでなさねばならない課題のひとつ。
 危険な交差点は、朝の通学時間に見に行きますので、引き続き、ご連絡お待ちいたします。

******先生方の多忙を解消させるためにご提案する具体的な戦略******

1,現場の先生がたにお伺いをしたいのですが、個人面談の際に、クラスの保護者全員と面談予定時間を調整する作業のご負担をなくせないだろうか。

2,できるのであれば、朝の子ども達の通学路に先生が立つということは、先生方の多忙が解消されるまでは、地域のひとで分担することができないだろうかと考えます。



******子どもの交通安全に向けて*******

1,2023年5月23日夕方、中央区内において、児童が交通事故。お気を付けください。交通の危険個所、ご報告下さい。

 ➨交通事故を受けて、2023年6月9日中央区議会環境建設委員会で質疑

2,月島三丁目南地区再開発の大型工事車両、月島第二小学校前交番左折のルートは、絶対に止めるべき。

3,ゾーン30の例

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/52/270501.pdf



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子ども家庭庁から、こども・子育てにやさしい社会づくりのためのニーズ調査 ご協力のお願い 〆切2023年7月31日(月)23時59分まで

2023-06-21 08:55:51 | シチズンシップ教育

子ども家庭庁によって、アンケートが実施されています。

是非、ご協力をお願いします。

たくさんの声を届けていきましょう。

https://www.cfa.go.jp/policies/9642a9de-d9cd-4a90-8e92-6652eabf7ce6/


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