三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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死者の証言

2017年01月23日 | 海南島史研究
 日本政府・日本軍・日本企業によって海南島で殺害された犠牲者は、話しをすることはできない。
 海南島で殺害された人のうち名前が記録されている人は少ない。
 海南島で日本政府・日本軍・日本企業は、6年半の占領期に数十万の人びとを殺害したと考えられるが、いまなお、犠牲者の人数が明らかにされていない。
 村落で虐殺された村人の名は記録されていることがあるが、中国本土、ホンコン、朝鮮から連行され、鉄鉱石採掘、港湾建設、鉄道建設、飛行場建設、軍事施設建設などの現場で働かされ命を失わされた人の名はほとんど記録されておらず、遺体も粗末にあつかわれた。
 死者は、話しはできないが、遺骨となって証言している。
 しかし、2014年から15年にかけて、東方市八所港の近くに埋められている犠牲者の遺骨の上に、大きなリゾートマンションが建設された。その敷地に相当する場所に建てられていた「日軍侵瓊八所死難労工紀念碑」は、2015年5月にわたしたちが行ったときには、破壊されており、その残骸が土ぼこりに覆われていた。
                                   佐藤正人
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