ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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「待ったなし! 憲法改正の国会論議」全国大会の報告

2018-12-07 14:26:20 | 憲法
 憲法改正をめざす国民運動を展開している「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、12月5日都内の砂防会館で、「待ったなし! 憲法改正の国会論議」と題して全国大会を開催しました。私は一賛同者として参加しました。

 「国民の会」は平成26年に憲法改正賛同者拡大運動を開始し、本年1月に目標の1,000万人署名を達成しました。この度の集会では、署名1,005万人、国会議員署名408名、地方議会決議36都府県議会と報告され、衆参国会議員110名、同代理123名、全国からの賛同者約1,100名が参集しました。



 同会の共同代表を務める櫻井よしこ氏は、基調提言で「憲法改正の発議を国会議員にお願いする時期は過ぎた。お願いする立場から要請する立場に移り、国民投票を一日も早く実現したい。今日の大会は、その第一歩としたい」と訴えました。
 自民党、公明党、日本維新の会、希望の党、未来日本の代表が挨拶し、憲法改正に向けての各党の考え方や取り組みを述べました。各党は、憲法改正に向けてさまざまな改正・新設の項目を揚げましたが、最大の焦点である9条について、改正を具体的に訴えたのは、自民党と希望の党のみでした。維新の会は、9条に関する議論を進めることを明らかにするに留まりました。
 これに対し、民間団体や地方議会の代表者から、憲法改正・国民投票の実現を求める熱いメッセージが発せられました。

 満場一致で採択された声明文は、「今後、衆参憲法審査会での憲法論議の充実と超党派による合意形成、さらに早期の国会発議と国民投票実現をめざし、次のことに取り組む」として、下記の二項目を掲げました。

一、各党が、政局を離れて憲法審査会での審議を促進し、改正原案作成に向けた合意形成に努めるよう要望する。
一、全国の選挙区に、国民投票に向けた啓発活動の推進拠点を設立し、憲法改正の国民的論議を地方から醸成する。

 まずは、第一項の通り、憲法審査会がまともな議論の場として機能し、国家の根本問題がまともに議論されるようにならねばなりません。次に、第二項について補足すると、全国289ある衆議院小選挙区のすべてに国民投票の連絡会議を設立するというもので、既に202が開設されており、年内に全区での達成が目指されています。

 現在、国会では、具体的な改正案を作成したり、積極的に議論に臨もうとする政党がある一方、野党のうち6党は憲法審査会の開催自体に反対しています。こうした国会の現状は国民の現状の表れであり、戦後日本人の多数が自己本来の日本精神を失って、精神的に分裂状態に陥っていることの反映です。
 今後、日本精神の復興が進めば、国民の意識が変わり、国会議員の議論も変わるでしょう。これから、どこまで国民及び国会議員の意識を高められるか。それによって憲法改正の成否が決まり、また改正内容も変わってくると思います。私たち日本を愛する日本人は、最善の努力をすべき時にあります。頑張りましょう。