ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

小室圭氏が米ニューヨーク州の司法試験にまさかの不合格

2021-10-31 10:52:28 | 皇室
 小室圭氏は米ニューヨーク州の司法試験に不合格という結果になりました。
 ニューヨーク州法務委員会は10月29日、公式HPに「2021年7月司法試験結果」と題したリストを掲載しました。日本時間29日午後10時半現在、合格者リストの「K」の欄に、小室氏の名前が見当たらないとのことで、私も調べてみました。確かに小室氏の名前 "KOMURO, KEI" はありません。アルファベット順以外に別枠のページは見当たりません。記載漏れか、特別扱いか、確認が急がれました。
 小室氏は成績優秀と伝えられてきました。フォーダム大学ロースクールに入学時に、約200人の留学生のうち1人しか受けられない学費全額免除のマーティン奨学金(650万円、返済不要)を受け、2年目以降も成績優秀で同奨学金を受けたとのことです。また、今月、米ニューヨーク州の弁護士会が主催したビジネス法部門の学生論文コンペで優勝。ケント・ギルバート弁護士や清原博弁護士らが内容を絶賛しました。
 昨年7月に受けた司法試験は「米国の弁護士会が優秀と認めたロースクール(註 フォーダム大学含む)の卒業生のうち初めての受験者の合格率は87%」「ロースクール3年、普通の勉強をしっかりやっていれば受からせますよという試験内容」(清原博弁護士)とのことですので、にわかに信じがたい結果でした。
 特別奨学金の授与や学生論文コンペ優勝より、はるかに容易な司法試験に不合格とはーー「猿も木から落ちる」か。
 私は、主要メディアは、小室氏本人に合否について報告を求めるべきだと指摘しました。小室氏は試験の主催者から直接、合否の結果を通知されているはずだからです。
 今回のニューヨーク州の司法試験は、7月にオンライン形式で行われ、受験者数は9,227人で、全体の合格率は63%、初めて受験した人の合格率は78%だったとのことです。主催者が発表している合格者総数と名前が発表されている人数には6人の差があると分かり、注目が高まりました。
 受験しなかったのではないかという疑いも上がりました。でもそれでは、「プリンセス・マコ」との結婚後の生活の見通しが全くたたない。弁護士資格を取って、高給を得て、華麗なニューヨーク新婚生活という将来図だったはずです。

 小室圭氏の不合格が確認されたのは、30日午後、NHKが全国放送で伝えたことによります。
 NHKは、小室氏が日本で勤務していた弁護士事務所の所長で、留学なども支援してきた弁護士の奧野善彦氏に取材し、奥野氏が明らかにしたものです。
 奧野氏によると、30日午前、小室氏と電話で話した際に、小室氏が「今回の試験の結果は不合格でした。大変申し訳ございません」「来年2月の試験に再びチャレンジします。努力を積み重ねていきます」と話したということです。
 小室氏が勤務する法律事務所のクラスでは、司法試験に合格すれば年収2200万円程度で、不合格だと助手としてしか働けず600万円程度とのことです。30歳で600万円の収入は、日本では高給ですが、物価の高いニューヨークで、元皇族の妻のためにセキュリティのしっかりした物件に住むには当面、相当苦しい家計になるでしょう。しかも借金の返済もしていかなければなりません。

 29日の合否発表より前、26日に結婚して記者会見。一方的な説明と質疑拒否に国民の多数が怒りを表明。その後に、まさかの司法試験不合格。稀代の野心家・圭氏が、自信過剰によって招いた失敗です。大恥をかきました。無様なこと、この上ない結果です。この挫折は、小室夫妻の茨の道の始まりだと思います。経済的、社会的、精神的な苦難の道です。
 父親・祖父母が3人連続自殺という家系的に強い自殺の因子を持つ夫と、複雑性PTSDという心の病を患っている妻が、この苦難を乗り越えられるかどうか。しかも、令和随一の天下の悪女、佳代氏という母親がおり、母子関係・嫁姑問題が絡むのだから、実に深刻です。
 小室夫妻の歩む茨の道は、同時に秋篠宮家にとっての茨の道ともなるでしょう。さらに皇室全体にとっても、また政府にとっても大きな問題となるでしょう。最大の課題は、皇室への国民の信頼の回復です。

◆有識者の意見

評論家・八幡和郎氏
 「奨学金獲得も含めて、小室氏の留学には不可解なことが多いのは事実であって、皇室利用も含めてきちんとした説明をしないかぎり、眞子氏が誹謗中傷と断定したのは根拠に乏しい誹謗中傷である可能性が否定できないのは残念なことだ」
 「秋篠宮殿下が試験落ちてもいいと言う前提で送り出されたのなら何をか、いわんやだが、合格を前提にと言うことであれば、試験の結果聞いてからにしなかったのは、両殿下、小室夫妻、宮内庁、政府その他、まったく愚劣ではないだろうか。特に宮内庁長官の責任だ」

作家・宇山卓栄氏
 「87%合格する試験に落ちる小室圭氏が論文1位や1人しか貰えない奨学金を貰うとか、まったく矛盾しています」
 「不合格が問題なのではなく、夫妻の世間をナメ切った性根そのものが問題。
 夫妻が不合格を見越して、結婚を急ぎ、既成事実化をはかったとする見解がありますが、そんな先読みのできるタマならば、これまでの、一連のバカげた対応にはなりません。
 甘えた希望的見通しで、物事をゴリ押ししようとする稚拙な性根が今回も見事に露呈したというだけのこと。まだ、試験の結果が出てもいないのに、マンハッタンの一等地マンションに居住すると豪語する性根が恥ずかしいと皆が言っているんです」

関連掲示
・本稿を「補説5」とする拙稿「眞子様のご結婚強行は皇室への信頼を損なう」を下記に掲示しています。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion05e.htm

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日本の心21~仮名の発明に見る日本文明の特質

2021-10-30 09:08:29 | 日本精神
 今日私たちは、漢字と仮名と英文字とが混ざった文章を、ごく自然に使っています。実は、この日本語の在り方の中に、日本文明の特質が集約されているのです。
 わが国では、いつごろから文字が使われるようになったのでしょうか。最初はもちろん漢字の受け入れから始まりました。紀元後1世紀の半ばのものである「漢委奴国王」の金印が北九州で出土しています。ですから、このころには、シナ文明の文字文化を受容していたのでしょう。大和朝廷の時代には、相当広く文字が使われ、5世紀半ばには、部分的とはいえ、訓仮名の使用が始まっていたと見られています。
 訓仮名とは、漢文をその語順のままシナ語の発音で読むのでなく、日本語の語順に読み替えてしまい、単語によっては大和言葉に移し替えながら、和訓で読むわけです。この訓読という方法は、外国語を受け入れながら、それを自国の言葉の規制下に置こうとするものです。訓読によって、わが国は、外国語より自国語が下位になる二重言語(バイリンガル)国家に変貌するのを防ぐことができました。そして、漢字を通じてシナの高度な文明を導入しながらも、大和言葉に込められた日本文化の主体性を失わずに済んだのです。むしろ外国語を自国語の中に取り込んでしまうことによって、日本語そのものをさらに豊かにできたのです。ですから、訓読はそれ自体、素晴らしい発明でした。実に主体的な方法によって、漢字の習得・使用が勧められたのです。
 その後、日本人は漢字を使いこなし、8世紀には『古事記』『日本書紀』という日本文明を代表する文献を生み出しました。記紀は漢文で表記されていましたが、やがて日本人は漢字から表音文字を取り出して、音を表わす道具にします。9世紀初めには、『万葉集』の編纂が始まります。『万葉集』では、漢字を表音文字として使う真仮名(いわゆる万葉仮名)が駆使されています。さらに、日本人は、漢字をもとに、独自の文字を作ってしまいます。9世紀には、片仮名・平仮名が発明・使用されました。これは画期的なことでした。日本人は、独自の文字を手にしたのです。
 9世紀末、寛平6年(894)に遣唐使が廃止されました。7世紀の遣隋使以来、積極的にシナ文明を摂取する文化活動は、ここに区切りを迎えました。遣唐使廃止の前年に出た『新撰万葉集』上巻は、漢字のみで表記されていました。ところが、その約10年後の延喜5年(905)には、平仮名を使った『古今和歌集』の勅撰が始まりました。『古今集』は、わが国初の勅撰和歌集であり、醍醐天皇の勅命によって収集・編纂が行われました。そして、ここでは、漢字に混じって仮名が使われています。いわゆる漢字かな混じり文の登場です。仮名を作っても、漢字の使用を止めるのではなく、漢字と仮名を両方とも使うのです。このことによって、日本語(大和言葉)を漢字と仮名で自由に表記できるようになりました。
 言語学者の鈴木孝夫氏は、次のように評価しています。
 「日本語の仮名のように、借用した文字を、すべて痕跡を止めないほど改変して、自分の音韻体系に合致した新たな文字を作り出した例は少ないのみならず、元の素材である文字をも、そのまま用い続けるという二重構造は他に例を見ない」
 これは日本文明の創造力と包容力をよく示す事実です。
 拓殖大学客員教授の高森明勅氏は、以下のように書いています。
 「仮名の創造は日本文明の独特な発展に大きな貢献をしている。そのなかでも大切なのは、大和言葉(和語)の保存だ。‥‥日本人のながい精神生活からうまれ、生長してきた和語には、たんなる意味や概念におきかえることのできない情感がひそんでいる。仮名はそれを守り、伝える力をもった」
 仮名は、日本文明がシナ文明から自立するための土台となったともいえます。
 作家の山本七平氏は、「日本文化とは、何か。それは一言で言えば、『かな文化』であり、この創出がなければ日本は存在しなかった」とまで言っています。
 優れた比較文化学者でもある渡部昇一氏は、次のように述べています。
 「漢文・漢詩という外来のシナ文化が浸透し、それが完全に日本の文化として消化した時、『漢字混じりかな書き』という表記法が確立されていくのです」「しかも、漢字は、漢読みである音(おん)と和読みである訓(くん)が全く分けられて使われるのではなく、渾然として、つまり音訓自在に読まれていくのです。そういう芸当が抵抗なく日常で行われるようになっていくのです。表音文字と表意文字を混ぜるということからして奇異なのに、同じ漢字を何様にも読むというのですから、これは妙なる共存と呼ぶしかありません」
 渡部氏の「妙なる共存」とは、言いえて妙な表現です。日本は、仏教等の外来の宗教が入ってくると、固有の宗教である神道と共存・融合させました。また、近代になって、西洋文化が入ってきても、日本文化・東洋文化と共存・融合させています。いずれも日本独自のものを基盤あるいは容器として、外来のものを採り入れ、調和させてしまうのです。こうした日本文明の調和の力を最もよく表わしているのが、日本語における文字と表記ということができましょう。

参考資料
・鈴木孝夫著『閉ざされた言語・日本語の世界』(新潮社)
・高森明勅著『歴史から見た日本文明』(展転社)
・山本七平著『日本人とは何か。』(PHP研究所)
・渡部昇一著『人生観・歴史観を高める事典』(PHP研究所)

 次回に続く。

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衆院選予測5~投開票日直前、文春は自民の過半数割れを予想

2021-10-29 10:18:41 | 時事
 私は、10月14日掲示した拙稿「衆院選予測1~自民党は単独過半数を維持か割るか」で、週刊文春 10月21日号の予想記事を紹介しました。
 この予測記事は、政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と同誌編集部が情報分析を行ったもの。
 議席数の予想は、自民党は現有の276議席から32議席減の244議席。単独過半数(465議席中の233議席)は辛うじて上回るというもの。
 ただし、久保田氏は「4年前の選挙では激戦区が70程度でしたが、今回は120と一気に増えました。復党問題への対応や閣僚の失言など一歩間違えば、激戦区はひっくり返る。そうなると単独過半数割れも現実味を帯びてきます」とも予想しました。
 公明党は、現有29議席から4議席増やして33議席。自公の与党で、合計277議席と予想。仮に自民が単独過半数割れになっても、自公では過半数を維持できるという予想です。
 立憲民主党については、現有の110議席から5議席増やして115議席。自民が減らす分、共産が12⇒17、維新が10⇒26、国民が8⇒12などと野党が増加との予想でした。

 さて、週刊文春は、衆院選直前の「最終当落」予想を11月4日号に掲載しました(10月28日発売)
 今回の記事は、編集部が各党・各紙が取りまとめた選挙区別の情勢調査を入手し、さらに選対関係者への取材や独自の現地調査なども踏まえて予測したものとのこと。
 自民党・公明党の与党候補が当選確実なのは113選挙区のみ。残る176選挙区が激戦区となっていると分析。
 議席数の予想は、自民党は公示前の276議席から231議席で単独過半数(233議席)を割り込むというもの。10月21日号では、244議席で単独過半数を辛うじて上回るという予想でしたが、今回の記事は自民党の「失速」を指摘しています。「とりわけ、野党の一本化が加速した激戦区では苦しい戦いを強いられ、176選挙区のうち勝利するのはわずか52議席にとどまる」としています。
 公明党は、前回の予想と同じく、4議席増の33議席と予想。
 与党は、自民党231、公明党33で264議席との見方です。与党が過半数を維持ゆえ、政権交代は起こらない。しかし、政権内では、自民党が単独過半数を割り、公明党に配慮せざるを得ず、公明党の影響力が増すということになりそうです。
 対する野党は、立憲民主党が110議席から27議席増の137議席。前回の予想が115議席でしたから、さらに22議席増えるというもの。
 共産は12議席から2議席増の14議席で、前回予想の17議席までは伸びない。国民は8議席で変わらず、前回予想のような議席増はなし。維新は10議席から18議席増の28議席。前回予想の26議席より、さらに2議席増。
 いよいよ10月31日は投開票日。どのような結果になるか。いずれにせよ、日本の針路を大きく左右する重要な選挙になることは間違いありません。

関連掲示
・拙稿「衆院選予測1~自民党は単独過半数を維持か割るか」 2021.10.14
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/46a0fd16e330e431059effb772706bc2
・拙稿「衆院選予測2~自公で絶対安定多数を上回るという予測も」 2021.10.15
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/4428df7a1d90a39ddaff99848685f92c
・拙稿「衆院選予測3~『1対1』の小選挙区で帰趨が決まる」 2021.10.22
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/28bbce863696620c0e8de8f20905defc
・拙稿「衆院選予測4~朝日と産経が対照的な予想」 2021.10.27
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/ae987115dcdc9414565aef8eb9d134c5

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小室圭・眞子夫妻に国民が怒り、質疑拒否の記者会見

2021-10-28 10:29:07 | 皇室
 秋篠宮家の長女・眞子様と小室圭氏が10月26日に婚姻届けを役所に提出。その後、小室夫妻として記者会見。国民も世界も注目する記者会見が行われました。その前日、宮内庁は突然、質疑応答を取りやめると発表しました。
 発表によると、冒頭に2人が伝えたい事柄について述べた後、事前に提出された5問の質問に対する回答を、文書で記者の代表に渡して退席するとのことです。
 会見形式の変更の理由について、宮内庁は「眞子さまは事前にいただいた質問の中に、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないものが、含まれていることに強い衝撃を受けられた」「そのような質問がカメラが入り、多くの人に囲まれた会場で読み上げられ、それに対して口頭でお答えになることを想像するだけで、恐怖心がよみがえるという強い不安を感じられた」「以上のことから、口頭での質疑応答は、不可能であると思われた」と説明しました。
 質問の中に含まれている「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないもの」とは何かが注目されました。会見後、その質問と回答文書が新聞・雑誌の記事に載るでしょうが、皇族の一員という社会的に責任のある立場にある人間の対応とは言えません。また、小室圭氏の方も、母親の金銭問題を含む諸問題について、堂々と質問に受け答えし、少しでも国民の理解を得ようという意思がないように思われました。
 26日当日、小室圭氏・眞子氏夫妻の記者会見にて、最初に語りだした眞子氏は、強い口調で「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした」と述べ、小室家の金銭問題の対応も、米国留学についても「私がお願いしました」と説明しました。
 その後の態度を見ても、複雑性 PTSD という心の病を患っている女性とは、思えないほど、一種毅然としたものがありました。病名を公表したことで、それを理由に、国民の批判から身を守ろうとしているのかとも思えました。
 眞子氏・圭氏は用意した書面を読み上げると、事前質問への文書による回答を記者団に配布して、会見を済ませました。夫妻での会見後の小室圭氏単独の会見もありませんでした。

TBS「Nスタ」の報道を伝える記事より 2021.10.26付
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 「強い衝撃」は事前質問のひとつに小室さんの留学先の米フォーダム大について「公式サイト上でプリンセス・マコのフィアンセと紹介したことがありました。(中略)『婚約者』として特別な待遇を受けたのではないかと、疑念の声があがっています」と問うており、これに文書では「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います」とし、会見で口頭回答することを想像すると「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」と記載されていることが伝えられた。質問されたことに「誠に残念」としている。
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毎日新聞の記事より 2021.10.26付け
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 将来の期待や不安などについての質問には、眞子さんは「穏やかな気持ちで生活できることを期待しております」と答えた上で、「一番大きな不安を挙げるのであれば」として「私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗中傷がこれからも続くのではないかということ」と答えた。
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 米フォーダム大が公式サイト上でプリンセス・マコのフィアンセと紹介したことがあり、「婚約者」として特別な待遇を受けたのではないかという疑念に関する質問に対し、眞子氏は、回答文書に、会見で口頭回答することを想像すると「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」と記載しているとのこと。こういう疑念に関することで、「恐怖心が再燃し、心の傷がさらに広がりそう」という回答は、私には理解しがたいものです。事実でなければ、事実ではないと否定すればよいだけのことだからです。また、この質問は、そもそも圭氏が答えるべきものです。
 次に、「一番大きな不安」は「私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗中傷がこれからも続くのではないかということ」と回答したとのことですが、眞子氏、秋篠宮家と圭氏、圭氏の母親・佳代氏に関することを一括りにして、「誹謗中傷」ととらえているのは、小室家の数々の問題をほとんど理解していないことを示していると思います。
 眞子氏の人間的な未熟さを私は感じました。また眞子氏を楯にして、自ら答えようとしない圭氏の態度に、卑怯なものを私は感じました。
 小室夫妻には、日本皇室には今後、一切かかわらないようにしてほしいと思います。

◆有識者の意見

評論家・八幡和郎氏
 「そもそも、夫妻は、この結婚について国民の理解が得られていない点について、少しでも疑念を晴らすために記者会見を開いたはずなのに、その疑念そのものを『誹謗中傷』と決めつけ、質問することそのものを許せないと決めつけ、従って、不愉快だから質問には文書で配布することにしたというのであるから、相当に乱暴だ。
 こんな言い方が通用するなら、これから、政治家でも疑惑をもたれている事件の関係者でも、これにならった対応が許されることになって喜ぶ人も多そうだが、質問をみて気に食わないから拒否だというのは、最初から記者会見に応じないより、さらに、ありえない対応だ。
 しかも、誹謗中傷と決めつけたことも、まったく、ふざけた話であって、寄せられたのは普通の誰でも聞きたい質問で、これを誹謗中傷というのこそ誹謗中傷であって、傲岸不遜と言わざる得ない。
 元皇族が国民に対して安直にこういう言葉を使うべきでない。誹謗中傷とは、自分が気に入らない批判のことでなく、誰が見ても事実に基づかない嘘だと思うようなことに使う言葉であることを知るべきだ」

作家・宇山卓栄氏
 「小室眞子さん会見について
 一般人となられたので言わせて頂きます。こんな会見をするとは一国民として、実に恥ずかしい、情けない。
①眞子さんは、小室圭の行動を裏で指示をしたのは自分だと言いました。『黒幕は私』、それ皆わかってますから。にもかかわらず、『小室圭が勝手に行動した』という間違った情報が流れたことに違和感を抱いたとか、問題はそこじゃない。皇族が一般人の金銭トラブルに介入したという、皇室の中立性への著しい侵犯が明らかになってしまった。
②眞子さんは、自分たちのことを理解してくれた人には感謝感謝と繰り返し強調した反面、理解してくれなかった人を故意に外し、まるで国民を分断させるかのよう言い方に終始されました。
③傷付けられた皇室の尊厳や、国民の皇室への敬愛、そういった考慮などは微塵もなく、自己の言い訳にばかり終始しています。『温かい家庭』とか、そんな話と違うですわ、これ。
 何という非常識!おぞましい!
 小室圭の発言については論評に価しない」

精神科医・和田秀樹氏
 「(註 複雑性 PTSD) この病名については、秋篠宮家の側近部局トップの加地隆治皇嗣職大夫が眞子さまの病状について切り出し、精神科医で、公益財団法人『こころのバリアフリー研究会』理事長の秋山剛氏が会見に同席して『長期にわたり誹謗中傷を体験された結果、複雑性PTSDと診断される状態になっておられる』と述べた。
 「1991~94年にアメリカに留学して以来、この疾患に向き合ってきた私は、宮内庁のその後の説明を聞くにつけて、腰を抜かすほど驚いてしまった。なぜなら、複雑性PTSDとは虐待のような悲惨な体験を長期間受け続けた人に生じる心の病であり、治療も大変困難なものとされているからだ」
 「眞子さまの場合、もし、環境が変わり周囲の批判がなくなった結果、秋山医師が断言したように『健康の回復が速やかに進むとみられる』ならば、それは複雑性PTSDなどという心の重病でない。もちろん、私は直接診察したわけではないので100%そうだと言い切れないが、眞子さまに関してはおそらく適応障害(この疾患の詳細は、拙著『適応障害』宝島社新書を参照いただきたい)にあたるのではないかと思う」

関連掲示
・本稿を「補説4」とする拙稿「眞子様のご結婚強行は皇室への信頼を損なう」を下記に掲示しています。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion05e.htm

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 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
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衆院選予測4~朝日と産経が対照的な予想

2021-10-27 10:23:09 | 時事
 朝日新聞 2021.10.25付は、意外な予想を載せました。「自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い」「立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい」「小沢一郎氏や安住淳氏、野党の大物が思わぬ接戦」「枝野幸男氏と牧原秀樹氏が互角」んどと伝えました。

朝日新聞の記事より 2021.10.25
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 31日投開票の衆院選(定数465)について、朝日新聞社は23、24日、全国約38万人の有権者を対象に電話とインターネットによる調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて、選挙戦中盤の情勢を探った。現時点では、①自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い②立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい――などの情勢になっている。・・・
 調査時点で投票態度を明らかにしていない人が、選挙区は4割、比例区は3割おり、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。・・・
 自民は、選挙区では公示前の210議席に届かないものの、161の選挙区で優位に立ち、190議席に迫る勢いをみせている。比例区は堅調で、公示前の66議席を上回り、70議席をうかがう。
 自民は、政権を奪還した2012年の衆院選以降、国会を安定的に運営できる絶対安定多数(261議席)を確保してきた。接戦となっている74の選挙区の勝敗次第では、今回もこれを獲得できる。・・・
 立憲は、選挙区では公示前の48議席を上回る公算が大きい。競り合っている65の選挙区が、議席を上積みできるかどうかの焦点。枝野幸男代表(埼玉5区)も自民前職と接戦となっている。一方、比例区は勢いに欠け、公示前の61議席を10議席以上、下回りそうだ。・・・
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 朝日と対照的なのは、産気新聞の予想。産経新聞社は、FNNと合同で行った衆院選情勢調査(10月23、24両日実施)に取材を加味し、31日の投開票に向けた終盤情勢を報道しました。 2021.10.25付けの記事は、次のように分析しています。

自民党: 単独で過半数(233議席)を維持しそうで、連立を組む公明党とあわせれば過半数はほぼ確実な情勢。
 全289選挙区のうち130前後で優位に戦いを進めているが、約2割の60程度の選挙区で立民などと接戦になっている。競り負けが増えれば単独過半数を維持できない可能性があり、情勢は予断を許さない。全体では公示前から30議席以上は減らしそうだ。
 接戦は都市部で多く、閣僚経験者の苦戦も目立つ。東京都では前回、自公が25選挙区中20を制したが、今回は16で野党側が優位か、接戦となっている。

公明党: 選挙区の前職9人全員の当選が目標だが、危うくなっており、比例とあわせて公示前(29議席)の維持が焦点となりそうだ。

左派野党: 立民、共産党などが候補者を一本化した213選挙区のうち、約半数でリードするか、接戦に持ち込んでおり、共闘の成果が出ているとみられる。

立憲民主党: 公示前(110議席)を大きく上回り、140議席台をうかがう。

共産党: 公示前の12議席から20議席近くまで伸ばす可能性がある。

日本維新の会: 公示前(11議席)から躍進し30議席に達する勢いをみせている。

●比較

産経の予想
 自民(公示前276)
  下限218、上限246
 立憲(公示前110)
  下限126、上限151
朝日の予想
 自民(公示前276)
  下限251、上限279
 立憲(公示前109)
  下限 94、上限120

 自民の予想で産経の上限246より、朝日の下限251が上回る。立憲の予想で産経の下限126より、朝日の上限120が下回る。
 えらく対照的ですね。特に朝日の記事は、客観的な予測なのか、有権者への影響を狙った政治的な意図によるものか疑われます。

●接戦・苦戦を伝えられる自民党の候補者

◆閣僚、首相補佐官、党役員
・山際大志郎・経済再生担当相 神奈川18区 苦戦中。
・若宮健嗣・万博担当相 東京5区 立憲候補にやや劣勢。
・西銘恒三郎・復興相 沖縄4区 立憲の新人、金城徹氏と大接戦。
・首相補佐官に抜擢された村井英樹氏 埼玉1区 立憲候補と横一線。
・遠藤利明・選挙対策委員長 山形1区 立憲の原田和広氏とデッドヒートを展開。

◆閣僚経験者
・金田勝年・元法相 秋田2区 立憲の緑川貴士氏と一騎打ちで、両氏の支持率の差は0.5ポイント未満の僅差。
・柴山昌彦・元文科相 埼玉8区 野党系無所属の小野塚勝俊氏と差が4ポイント程度しかない。
・桜田義孝・元五輪担当相 千葉8区 立憲の新人・本庄知史氏に10ポイント以上の大差をつけられている。
・林幹雄・元経済産業相 千葉10区 二階俊博前幹事長の最側近とされるが、立憲の谷田川元氏にリードを許している。
・石原伸晃・元環境相&元幹事長 東京8区 立憲の吉田晴美氏と横一線の戦い。
・塩谷立・元文部科学相 静岡8区 立憲の源馬謙太郎氏としのぎを削る。
・平井卓也・前デジタル相 香川1区 立憲候補に後れを取る。
・原田義昭和・元環境相 福岡5区 苦戦中。
・山本幸三・地方創生相 福岡10区 立憲候補と互角の戦い。
・北村誠吾・元地方創生相 長崎4区 立憲候補に後れを取る。
・衛藤征士郎・元防衛庁長官 大分2区 立憲の吉川元氏を追っている。

◆その他
・船橋利実氏 北海道1区 立憲候補に劣勢。
・高木宏壽氏 北海道3区 立憲候補にやや劣勢。
・黄川田仁志氏 埼玉3区 立憲候補にやや劣勢。
・義家弘介氏 神奈川16区 立憲候補にやや劣勢。
・山田美樹氏 東京1区 立憲の海江田万里氏にやや劣勢。
・越智隆雄氏 東京6区 立憲候補にやや劣勢。
・長島昭久氏 東京18区 立憲の菅直人氏にやや劣勢。
・松本洋平氏 東京19区 立憲候補にやや劣勢。
・小田原潔氏 東京21区 立憲候補にやや劣勢。
・小倉将信氏 東京23区 立憲候補にやや劣勢。
・高鳥修一氏 新潟6区 高市早苗氏を総裁選で支持。苦戦中。
・大西宏幸氏 大阪1区 維新候補にやや劣勢。
・長尾敬氏 大阪14区 維新候補に劣勢。
・杉田水脈氏 中国ブロック比例単独 比例の順位低く、非常に不利。
・武井俊輔氏 宮崎1区 苦戦中。
  
 以下随時掲載。

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 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
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皇位継承9~臣籍からの皇籍復帰、傍系・遠戚からの皇位継承の事例

2021-10-26 08:58:47 | 皇室
◆第一 旧皇族の復帰(続き)

#臣籍からの皇籍復帰の例
 過去に、臣籍におりた者が皇族に戻ったケースは、数多くある。

(1)天皇に即位された例
 ①第59代宇多天皇
 ②第60代醍醐天皇
(2)皇子女・皇兄弟が復帰した例は多数
(3)皇孫が復帰した例
 ①惟康親王(第88代後嵯峨天皇皇孫)
 ②久良親王(第89代後深草天皇皇孫)
(4)皇孫以下が復帰した例
 ①和気王(第40代天武天皇曾孫)
 ②忠房親王(第84代順徳天皇曾孫)
(5)親王から臣籍降下した後、皇籍復帰し、再び臣籍降下した例
 ①澁谷(清棲)家教氏(伏見宮邦家親王の子。明治20年皇籍復帰、伯爵)

 中でも現下で注目すべきは、(4)②の忠房親王である。父も臣籍であり、「臣下の子」として皇籍に復帰し、後宇多天皇の猶子に入り親王となった。今日、旧皇族の復帰を検討するにおいて、先例となるだろう。

#傍系・遠戚からの皇位継承の事例
 皇統断絶の危機の際、男系の傍系から皇位に就いた例が、3例あるとされる。
そのうち、第26代の継体天皇は、先代の武烈天皇とは10親等の隔たりがあった。直系に男子がいないため、越前に住んでいたのを探し出され、即位を求められた。傍系ではあるが、応神天皇の5世の孫であるとともに、母方は垂仁天皇の子孫である。大連の大伴金村の願いをいれて、第24代仁賢天皇の娘で先帝の妹である手白香(てしらか)皇女を皇后とした。こうして傍系と直系との血を近づける工夫がされた。
 また、第119代光格天皇は、先代の後桃園天皇と7親等の隔りがあった。新井白石の進言によって創設された閑院宮家(註9)に、6男として生まれた。後桃園天皇が崩御した際、後桃園天皇の猶子となって8歳で世継ぎになった。先代の後桃園天皇の皇女を皇后にした。継体天皇の例にならったものだろう。傍系出身であるがゆえに自覚を持って学問に励み、仁政を心がけ、立派な天皇であろうと努力した。光格天皇は今上天皇の直系の祖先である。
 また、傍系ではないが遠縁から皇位を継承した例も2例あるとされる。第49代光仁天皇は、先代と8親等の隔たりがあった。南北朝合一の時に後亀山天皇から神器を受けた第100代後小松天皇は、先代と11親等の隔たりがあった。最も離れた遠縁の例だろう。
 皇族においても、宮家が途絶えそうになると他の皇族から養子を取って、互いの存続を図り、皇位継承者が必要な時に継承者を出せるように努めた。

#皇位の安定的継承に宮家は何家必要か
 皇位を安定的に継承していくために、宮家は何家必要か。江戸時代には、天皇家と世襲宮家が4家あった。その例に基づくと最低4家と考えられる。ただし、これに出生率の問題が考慮されねばならない。人口の維持には、合計特殊出生率が2.08必要だが、わが国では近年出生率が顕著に低下しており、1.20台から1.30台となっている。出生率が最も低かったのは平成17年(2005年)の1.26であり、昨年(令和2年、2020年)は1.34で、5年連続で前の年を下回った。この傾向を皇室に当てはめると、宮家が4家あっても、合わせて4人の男子が生まれることは期待できず、男子4人の誕生を確保するには、7家は必要となる。またその7家も、次の世代には半減し、先細りになる恐れがある。このことを考慮すると、現代において、旧皇族の男系男子の皇籍復帰は、7人以上、できれば10人以上が望ましい。大東亜戦争の敗戦直後、皇族は14宮家67方がいらした。その数に近い数となる。元に戻すことが、安定的な皇位継承を可能にする道だともいえる。


(9) 閑院宮は、世襲親王家の一つ。江戸時代中期、徳川幕府の第6代将軍家宣に仕えた新井白石は、継体天皇の例を研究し、当時の世襲親王家の三宮家だけでは皇位継承が危うくなる時が来ると懸念し、新たな宮家の創設を進言して創設された。創設の70年後に、後桃園天皇が崩御した際、内親王しか子がなく、傍系の閑院宮家から男系男子の光格天皇が皇位を継承した。以後、その子孫が皇位を継承して今日に至っている。

 次回に続く。

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皇位継承8~旧皇族復帰反対論への反論

2021-10-24 09:08:03 | 皇室
◆第一 旧皇族の復帰(続き)

#復帰反対論への反論
 昭和22年に臣籍降下した旧皇族について、伏見宮の系統で約600年前に皇統から分かれている、40数親等離れている、70年以上前に皇籍離脱して一般社会で生活してきたので皇籍復帰を国民は受け入れられないなどの反対意見がある。だが、これら旧皇族は戦前には、皇族だった。また、戦後も現皇室典範のもとで数か月間、皇族だった。その事実を軽視してはならない。
 この反対論については、そもそも皇籍離脱した傍系の宮家はどういう必要によって設けられた存在だったかを理解しているかどうかが重要点である。
 旧皇族の宮家は、皇族に男系男子の皇位継承者が誰もいないという状況になったとき、天皇になる方を出していただくために創設され、維持されてきた世襲親王家(註6)だった。小説家の司馬遼太郎氏は、それらの宮家を「血のスペア」と言い、ジャーナリストの大宅壮一氏は「血のリレーの伴走者」と呼んだ。
 伏見宮の系統が皇統から分かれたのは約600年前だが、その間、皇族・宮家と天皇直系の間で婚姻関係を結ぶことで血の近さを保ってきた。とりわけ旧皇族のうち竹田宮・北白川宮・朝香宮・東久邇宮の4宮家は、明治天皇の4人の内親王が嫁いでいる。つまり、明治天皇の血筋を引いている。約600年前に分かれているとか、40数親等離れているという遠さの強調は、この事実によって覆される。中でも東久邇家の東久邇盛厚(もりひろ)氏は明治天皇の孫であり、母君が明治天皇の4人の内親王の一人である。妻君の成子(しげこ)氏は昭和天皇の長女(元照宮内親王)で今上天皇陛下の伯母、上皇陛下の姉である。
 また、旧宮家は、皇室とは「菊栄親睦会」という皇室のご親族が集まる会があって交流を続けているという。元皇族ということから現在まで社会的にさまざまな名誉職を担ってきている。


(6) 世襲親王家は、南北朝時代から当代の天皇との血統の遠近に関わらず、代々親王宣下(註7)を受けることで親王の身位を保持し続けた宮家をいう。伏見宮家・有栖川宮家・桂宮家の三宮家に限られていたが、江戸時代に閑院宮家が創設され、四宮家となった。
 世襲親王家は、男系の血筋を直系と合わせて合計5本、次世代に継承し、それぞれに男系の男子が途絶えた時には、皇位および宮号の継承者を互いに融通し合った。それによって、万世一系の皇統の安定的継承に寄与した。
世襲親王家出身の天皇には、下記の例がある。

①第102代後花園天皇(伏見宮系)。今上天皇に連なる。
②第111代後西天皇(有栖川宮系)。
③第119代光格天皇(閑院宮系)。以後、直系で仁孝天皇―孝明天皇―明治天皇―大正天皇―昭和天皇―上皇明仁様―今上天皇徳仁様と続く。

 明治維新後、旧皇室典範によって永世皇族制が採用され、世襲親王家の制度は廃止された。

(7) 親王宣下は、皇族の子女に親王および内親王(註8)の地位を与えることをいう。
 明治時代以前は、天皇の子女であっても親王宣下を受けない限り、親王および内親王を名乗ることはできなかった。逆に、世襲親王家の当主など天皇の孫以下の世代に相当する皇族であっても、親王宣下を受けて親王および内親王となる例があった。
 現行の皇室典範では、第6条に天皇の嫡出の男子(皇子)、および天皇の嫡男系嫡出の男子(嫡出子である皇子から生まれた嫡出子の皇孫)である皇族を親王というと定めている。また女性の親王号を内親王という。このように皇族は生まれながらにして地位が決まっているので、親王宣下という制度はなくなっている。

(8) 親王・内親王、王・女王について概要を記す。
 現在、親王は、秋篠宮文仁様(皇嗣殿下)、同悠仁様、常陸宮正仁様の3人である。
 故三笠宮寛仁様、その弟・故高円宮憲仁様は、大正天皇の孫として親王だった。親王の妻は親王妃という。
 令和3年10月26日、秋篠宮家の長女・眞子様が皇籍を離脱するため、内親王は、天皇家の愛子様、秋篠宮家の次女・佳子様の合わせて2人となる。
 現行の皇室典範は、第6条に三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王(じょおう)とすると定めている。王・女王は、歴代天皇の曾孫の代以降にあたる。三親等以遠の皇族である。ただし、天皇の兄弟は特例として三親等以遠でも親王、天皇の姉妹は同じく内親王となる。黒田清子様は、内親王だった。
 敗戦後の旧皇族の臣籍降下以降、王は存在しない。
 現在、女王は三笠宮彬子(あきこ)様、同瑶子(ようこ)様、高円宮承子(つぐこ)様の3人。みな大正天皇の曾孫である。
 仮に旧皇族の男系男子孫を皇籍に復帰する場合、歴代天皇の曾孫の代以降、三親等以遠であるから、称号は王となる。親王宣下の制度はなくなっているので、親王にはならない。王にも皇位を継承する資格があることを現行の皇室典範は、第7条に定めている。すなわち「王が皇位を継承したときは、その兄弟姉妹たる王及び女王は、特にこれを親王及び内親王とする」とある。

 次回に続く。

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日本の心20~伊勢神宮の生命力、記紀・万葉からの一貫性

2021-10-23 10:18:29 | 日本精神
 日本文明は、シナ文明から自立した文明として発展しました。その自立性を考える上で重要なものに、伊勢神宮・『古事記』・『日本書紀』・『万葉集』があります。伊勢神宮は、7世紀後半に、現在のような規模の社殿が作られたようです。以来、今日まで日本文明の中核である神道の中心的な場所となっています。
 伊勢神宮の歴史は古く、垂仁天皇の24年(紀元前4年)に、皇女・倭姫命が各地を巡幸したすえ、現在の五十鈴川の川上を大宮地としたと伝えられます。そして天武天皇の宿願によって、第1回の遷宮は持統天皇4年(690)に行われました。建築様式は、シナ文明のそれとはまったく異なるものであり、日本文明の独自性を明確に表しています。社殿の建立後、20年に1度、式年遷宮が行われ、正殿をはじめとする建物全てが新造され、神宝・道具類も新調されてきました。戦国時代には中断した時期もありますが、今日まで1300年にわたって続けられてきます。
 ヨーロッパ文明の「親文明」であるギリシャ=ローマ文明には、アテネのパルテノン神殿があります。これは優れた遺産ではあるものの、古代の廃墟に過ぎません。伊勢神宮の場合は、今日もそれを守り、参拝する人々が居る、生きた礼拝場所です。しかも、建物は20年ごとに新しく再生されているわけであり、世界に比類ない持続力・生命力を持っています。伊勢神宮は、日本文明の自立性を体現する、生きたモニュメントといえるでしょう。 
 わが国では、8世紀に古事記・日本書紀が編纂され、国家・民族の原典が出来上がります。これらは民族の神話・伝承を集大成したものであり、日本人自身の祖先の物語でもあります。そこには、天之御中主之命、天照大神、神武天皇や三種の神器が登場します。
ヨーロッパ文明には、ギリシャ=ローマ神話がありますが、これは自分たちとは別の民族の神話です。祖先が伝えたゲルマン神話や北欧神話もありますが、それより圧倒的な存在となっているのが、キリスト教の聖書です。しかし、聖書は、ユダヤ民族の聖典であり、アブラハムとその子孫の歴史は、ゲルマン民族とは異なる民族の記録です。ヨーロッパ文明は、自らの祖先から伝来した古典を持っていないのです。
 これに対し、日本文明は、民族の源であり、拠り所であるところの古典を持っています。その編纂をしたのが、8世紀でした。
 また、9世紀には『万葉集』の編纂が始まりました。『万葉集』には、5世紀頃から8世紀にかけて詠まれた歌が多数収録されています。詠み人は天皇や貴族から庶民にまで及んでおり、わが国では古くから歌を詠む文化が育まれていたことがわかります。ヨーロッパでは、欧州統一の英雄、9世紀のカール大帝(シャルルマーニュ)すら、王となるまで読み書きができなかったといいますから、日本の文化の高さがわかります。驚くべき早さで、自立性・独創性を発揮したのです。しかも、千数百年も前に祖先が詠んだ歌を、21世紀の私たちが、自分の言葉として味わい、追体験できるのです。ヨーロッパ文明には、これに類するものを見出すことができません。まことに貴重な生きた遺産です。 
 さて、聖徳太子とほぼ同時代に、ヨーロッパに重大な影響を与える人物が中東に出現しました。マホメット(ムハンマド571頃―632)です。マホメットはユダヤ教・キリスト教を学び、独自の宗教を創唱しました。イスラーム教です。マホメットは、西暦622年にメディナに聖遷し、630年にメッカを征服しました。イスラーム教の教勢は全アラビアに広がり、8世紀には一個の文明として発展しました。イスラーム教的アラビア文明は、紀元前1200年頃のフェニキア文明以来、中東で発展してきたシリア文明を同化し、また東ローマ帝国におけるビザンティン文明を通じて、ギリシャ=ローマ文明を摂取しました。
 アラビア文明が興隆すると、かつてはローマの海だった地中海はイスラームの海になりました。8世紀のことです。その結果、陸地に封じ込められたヨーロッパは、土地を唯一の富の源泉とする新しい経済秩序すなわち封建制を生み出すことになりました。封建制は8世紀末から9世紀の初め、カール大帝の時に形成されました。
 カール大帝は西ローマ帝国の理念を復興し、カトリック世界を統一しました。ここに新しいヨーロッパ文明が誕生したといえます。ギリシャ=ローマ文明とキリスト教とゲルマン民族の精神というヨーロッパ文明の三要素が融合することになったからです。とりわけキリスト教つまりローマ=カトリック教会というギリシャ=ローマ文明の遺産が、ヨーロッパ文明の精神的中核となりました。カール大帝は教育・文化の発展に尽力し、カロリング・ルネサンスと呼ばれる文化再生運動を起こします。しかし、これはまだラテン語の純化によって聖職者の教養を高めるという部分的なものにとどまっていました。同時代のイスラーム教的アラビア文明が、本格的にギリシャ=ローマ文明の思想や科学を継承・発展させていたのと比べると、当時のヨーロッパ文明は遥かに劣っていました。
 7世紀から9世紀の期間で比較すると、日本文明がシナ文明からの自立を明確に発揮しています。これに対し、ヨーロッパ文明はギリシャ=ローマ文明の再生を試みたのみで、まだ創造性を発揮できる段階に至っていなかったのです。

 次回に続く。

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新型コロナウイルス、油断せず、次への備えを

2021-10-22 11:12:50 | 時事
 ロイターの集計によると、10月21日新型コロナウイルスの感染者は世界全体で2億4198万人を超え、死者は512万5166人となりました。
 わが国では、第5波が収まり、時短営業の解除等が行われつつあります。欧米より遅れていたワクチン接種が急速に進んで来たことと、マスクの着用、三密の回避、時短営業等の衛生技術的な方策の実施の複合的な効果によるものと見られます。
 しかし、ワクチンの効果は限定的で、各国で2回接種した後に、3回目の接種が推奨されています。早くからワクチン接種を大々的に進め、わが国では出来ないロックダウンも断行して感染拡大を押さえ込んできたイギリスでは、感染の再拡大が目立ち、8月に2万~3万人台だった新規感染者数は徐々に増加傾向が強まり、10月中旬以降は4万人台が常態化。21日には5万人を超えました。
 わが国も油断できません。第6波の到来と新たな変異種の流行に備えなければなりません。
 ちなみに、ロシアでは、デルタ株よりも感染力が強いとみられる新型コロナウイルス変異株「AY.4.2」の感染が複数確認されたとのことです。
 政府当局の上級研究員カミル・カフィゾフは、この新たな変異種が広く流行することもあり得るとし、最終的にデルタ株に取って代わる可能性があるが、時間がかかる公算が大きいと述べた、とロイターの記事が伝えています。

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衆院選予測3~「1対1」の小選挙区で帰趨が決まる

2021-10-22 09:03:49 | 時事
 衆院選の時はいつもそうですが、今回も極端に違う予想が出ています。片や自民党が大きく議席を減らし、単独過半数割れもという予想があり、逆に自公で絶対安定多数、さらに維新を加えると憲法改正の発議に必要な3分の2を超えるという予想もあります。データに基づ予測なのか、政治的な信条による願望なのか。

週刊朝日 2021.10.29日号の記事より
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 本誌は政治ジャーナリストの野上氏(註 忠興氏)と角谷浩一氏に、各政党の獲得議席数と全選挙区の当落予測を依頼した。
 その結果、自民は「37議席減」(野上氏)、「33議席減」(角谷氏)と、いずれも大きく議席を減らす予想となった。
 「コロナ禍で行われる今回の選挙は、集会が行えるかなど通常と条件がかなり異なる。それだけ、予想外の結果が出る可能性があります」(角谷氏)
 今後の情勢次第では40議席減、よもやの単独過半数(233議席)割れも視野に入る。・・・
 一方の野党は、立憲民主が議席を伸ばし、「27議席増」(野上、角谷両氏)となった。野党共闘のために多くの選挙区での独自候補の擁立を見送った共産は比例区で議席増が見込まれそうだ。日本維新の会は大阪を中心に自民と互角以上に戦い、議席を大きく増やしそうだ。・・・
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スポーツ報知 2021.10.18 付けの記事より
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 堅調な予測に定評のある選挙プランナーの三浦博史氏(70)は各党の情勢を徹底分析。政権与党の自公は305議席から293議席へと若干減らすとしたが、岸田文雄首相(64)が勝敗ラインと位置づけた過半数(233議席)を大幅に上回るとの見通しを示した。・・・
 各選挙区の情勢を詳しく分析した三浦氏が指摘する。
 「自民は18の小選挙区で落としますが、比例は69と若干上乗せします。また、連立を組む公明も小選挙区で1議席増、比例では2議席増の計23議席、自公では293議席になります。では、自民が減った分はどこに行くか。“革新”には入れない、“棄権”したくない層の受け皿として日本維新の会が上積みして15議席を増やし、25議席になるでしょう。“保守勢力”という観点から見れば、負けない選挙です」
 全ての衆院常任委員会で委員長ポストを独占し、全委員会で過半数の委員を与党が確保できる状態を「絶対安定多数」と呼ぶ。つまり、野党が反対しても法案の可決ができる。その議席数は「261」で、自公が「293」なら上回ることになる。そこに維新の25議席を加えると「318」。憲法改正の発議に必要な3分の2(310)を8議席上回る。岸田首相は憲法改正で必要な“3分の2”の議席確保について「選挙だけでは無理がある」と述べているが、議席数をより上積みすることで、改正に向けた動きが加速する可能性もある。・・・
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 さて、私が今回、最も注目するのは、自公と左派野党の「1対1」の戦いになった小選挙区の動向です。立民の源流の旧民主党が政権を取った平成21年(2009年)は、民主、共産、社民、国民新党が130余りの選挙区で候補者を一本化し、野党・無所属は得票率60%で議席の79%を得ました。今回は21年を超えるペースで、反自民勢力の競合回避が進んできました。その結果、野党間の調整により、自公候補と事実上の一騎打ちに持ち込んだ小選挙区は132。全体の半数に迫ります。かつてなかったことです。
 日刊ゲンダイの記事の分析によると、一騎打ちの選挙区で相手に10ポイント以上の差をつけ、当選が有力な候補は43人(自公37、立憲16)。一騎打ちの実現により、票差が縮まり、「自公vs立憲」候補が10ポイント差の範囲で競り合っているのは57選挙区に上ると見られます。

日刊ゲンダイ 2021.10.21 付け
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自公vs立憲で一騎打ち激戦「57選挙区」 政権選択の勝負はここで決まる!
公開日:2021/10/21 13:55 更新日:2021/10/21 14:30

 今回の総選挙で雌雄を決するのは与野党一騎打ちをどちらが制するのかだ。「自公vs立憲」の構図に持ち込んだ選挙区の情勢を調査すると、どちらが勝ってもおかしくない接戦区が大半を占める。31日の投票日までギリギリの攻防を繰り広げる激戦になりそうだ。
 野党間の調整が土壇場で進み、自公候補と事実上の一騎打ちに持ち込んだ小選挙区は132。全体の半数に迫る。うち、立憲と自公候補の直接対決は110選挙区。立憲が「一本化」候補と説明する野党系無所属の福島伸享氏(茨城1区)、小野塚勝俊氏(埼玉8区)、米山隆一氏(新潟5区)も含まれる。

野党共闘の威力でオセロゲームの可能性
 野党共闘の威力を見せつけているのが福島4区と千葉8区だ。
 福島4区は前回、希望、共産、社民と野党候補が乱立。希望の小熊慎司氏はわずか1200票差で自民・菅家一郎氏に敗れたが、今回は、立憲から出馬の小熊氏に一本化され、菅家氏とは10ポイント以上の差をつけて優位に立つ。自民の桜田義孝氏が3連勝中の千葉8区も、野党統一候補の立憲新人、本庄知史氏が桜田氏に現状では大差をつけている。
 一騎打ちの選挙区で相手に10ポイント以上の差をつけ、当選が有力な候補は43人(自公37、立憲16)。一騎打ちの実現により、票差が縮まり、「自公vs立憲」候補が10ポイント差の範囲で競り合っているのは57選挙区に上る。このうち、前回、野党候補が敗れた選挙区は39もあり、与野党逆転のオセロゲームの可能性も十分あり得る。
 例えば、小選挙区制導入以降、8回の選挙で自民が議席を独占してきた東京25区。前回は自民の井上信治氏がダブルスコアで圧勝したが、野党一本化で状況は一変。井上氏と立憲の島田幸成氏が横一線で並ぶ展開になっている。
 与野党一騎打ちとなった香川2区の玉木雄一郎氏(国民民主)は圧勝、沖縄1区も赤嶺政賢氏(共産)が当選圏だ。
 立憲が57選挙区を次々と制すれば、まさかの政権交代も夢ではなくなる。
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 記事は、最後に「立憲が57選挙区を次々と制すれば、まさかの政権交代も夢ではなくなる」と書いています。比例区の予想議席数を書いていないので、最後の一文はゲンダイらしいいい加減なまとめですが、「1対1」の小選挙区の結果が今回の選挙戦の帰趨を決めるのは確かです。
 小選挙区での「1対1」の対決では、大衆の政府与党への不満が野党への投票という行動に現れやすいです。特に無党派層・支持政党なしの有権者の心理がどう現れるかが重要です。
 左派野党の背後には、日本共産党と小沢一郎氏の謀略があります。日本を破壊しようとする謀略に負けてはなりません。

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 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
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 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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