く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈大乗院庭園文化館〉 落合勲さんの「二十四節気書画展」

2024年05月11日 | 美術

【季節の草花に温かい“こころの文字”を添えて】

 奈良市高畑町の名勝大乗院庭園文化館で「二十四節気書画展」が開かれている。書道家⋅画家の落合勲さんが季節の草花を描いて言葉を添えた書画が壁面一直線にずらりと並ぶ。

  

 落合さんは1940年、三重県四日市市生まれ。喫茶店を営む傍ら、書画に没頭し、感謝の気持ちを込めた書を“こころの文字”と呼んで各地で個展を開いてきた。

  

 詩人清水英雄さんとの出会いが転機となった。清水さんの著作『ありがとう歳時記』『ありがとう二十四節氣』で草花の絵を担当。『ありがとうカレンダー』でも長年、清水さんとコラボを組んできた。

  

 落合さんの作品を前に頭に浮かぶのが先日4月28日に亡くなった星野富弘さんのこと。筆を口にくわえて、心に染みる草花の詩画をたくさん残してくれた。落合さんの作品も優しさや温かさが画面に溢れている。

  

 ❲春分❳ではハルノノゲシの絵に力強い筆致で「さあ野性のバトル開戦」。❲穀雨❳ではカタクリの花に「この足でこの眼でであえたよろこびと みなさんのお励しに感謝」と添えられている。

  

 ❲立夏❳にはシャガに「空もこころも晴れておくれ」、❲夏至❳ではギボウシに「雨を楽しむ」。「湯氣の中に愛がある」と添えられた❲冬至❳の作品も印象に残った。書画展は5月12日が最終日。下の写真は文化館2階からの眺望(庭園奥の建物は奈良ホテル)


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