く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ミズカンナ(水カンナ)> 葉がカンナに似た大型水生植物

2017年08月17日 | 花の四季

【米南東部原産、円錐状花序に白い苞と紫色の花】

 クズウコン科ミズカンナ属(タリア属)の水生宿根草。米国南東部の池沼周辺の湿地に自生する。日本には昭和初期に観賞と水質改善を目的に導入されたという。花茎は2m前後にも達し、7~9月頃、長さ10~20cmほどの円錐花序に、白い粉をかぶったような苞(ほう)の間から紫色の花をのぞかせる。


 

 根際から生える根出葉は長い葉柄を持ち、その先に長さが30~50cmにもなるカンナに似た大きな葉が付ける。和名ミズカンナも水辺に生え草姿がカンナに似ることから。英名も「ウオーター・カンナ」。ただカンナはカンナ科カンナ属で全く無縁。学名は「タリア・デアルバータ」。属名のタリアはドイツの医師・植物学者名に由来するという。種小名デアルバータは「白くなった」「漂白された」を意味する。苞や花茎、葉の裏など株全体が白色を帯びることからの命名だろう。

 クズウコン科の植物は熱帯~亜熱帯に多いが、ミズカンナは比較的耐寒性があることから、寒さが厳しい寒冷地を除き世界各地の湖沼や公園内の水辺などに植栽されている。ミズカンナは花に昆虫が近寄って頭を花に入れるやいなや、花柱が飛び出して昆虫を押さえつけ花粉を付ける。クズウコン科にはこんなユニークな花柱運動をする植物が多いそうだ。


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