く~にゃん雑記帳

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<小倉祇園太鼓> 競演大会に約80団体出場、威勢よく〝暴れ打ち〟

2015年07月23日 | 祭り

【福岡県指定の無形民俗文化財、4年後は400周年の節目】

 福岡県の無形民俗文化財「小倉祇園太鼓」が17~19日、小倉城内の広場や目抜き通りを舞台に繰り広げられた。映画『無法松の一生』(稲垣浩監督、主演三船敏郎・高峰秀子)でも知られる小倉祇園は、全国的にも珍しい太鼓の両面打ちが大きな特徴。「太鼓祇園」とも称される。祭りの期間中、小倉のまちには威勢のいい太鼓の音が夜遅くまで鳴り響いた。

 小倉祇園は小倉城を築城した細川忠興が元和3年(1617年)、無病息災と城下町の繁栄を願って京都から祇園社(現在の八坂神社)を招請し、その翌年から始めた祇園祭が起源といわれる。2019年には400周年を迎える。江戸時代にはご神幸に趣向を凝らした山車や踊り屋台、人形引き車、笠鉾、踊り子などが繰り出す豪華なものだったという。

 

 今の形式となったのは明治以降。山車に太鼓を据え付け、調子を取るジャンガラ(摺り鉦)も加わってまちを流すようになった。両面打ちといっても、太鼓の表と裏では革の張り具合が異なり、音の高さも打法も違う。「小倉名物 太鼓の祇園 太鼓打ち出せ 元気出せ あっやっさやれやれ」。バチを手にした若衆たちはこのお囃子歌に合わせて勇壮に太鼓を打ち鳴らす。

 

 18日には小倉城大手門前広場で3時間半にわたって「第68回小倉祇園太鼓競演大会」が開かれた。出場したのは各町内会単位の「大人組」(31チーム)と「少年組」(35チーム)、それに主要企業の有志などでつくる「一般」(17チーム)の合計83チーム(うち6チームは模範団体)。山車が観覧席の前に差し掛かると、見事なバチさばきに大きな拍手が送られていた。

 

 観覧席脇の本部席のすぐ裏側には審査結果の一覧表が貼り出されていた。チームごとに「服装態度」「太鼓技術」の点数とその合計点が次々に書き込まれていく。演技を終えた法被姿の人たちは表を覗き込んでは一喜一憂。ある男性は高い点数に満足したのか、Vサインをしながら表の前でカメラに収まっていた。翌日19日には小倉城東側の小文字通りで、山車約70台が参加して「第41回太鼓広場『廻(まわ)り祇園』」も繰り広げられた。

 

 

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