リーヴァ・デル・ガルダという町はマルチェージネとならぶガルダ湖観光の中心です。ガルダ湖の北端にあり、人口約一万六千人。町は1919年までオーストリア・ハンガリーに属していて、第一次世界大戦後イタリアに属するようになったそうです。むかしの町の防御施設の大部分がまだ残っていて、見学できます。
町の中央広場 ・ 山の中腹の歴史的建造物
そのひとつが、港にあるロッカ・ディ・リーヴァ水城です。12世紀に建造され、14世紀に初めて記録に現れるそうです。この手の城の運命なのですが、度重なる戦争により色々な国の軍隊に占領されたり、掠奪されたり、焼き払われたりして来ました。こんにちの姿になったのは19世紀で、第一次大戦後にこの地方の基礎自治体の所有になったとのことです。城塞は水堀とガルダ湖によって周りを水に囲まれています。20世紀の後半に2回に分けて修復されて再開に至りました。現在は町の民族博物館になっています。
城の正面 ・ 城 と 水掘
城の向こうにガルダ湖 ・ 城と観光“列車“
ところで、ドイツ語でもイタリア語でも〈天皇〉を〈Tenno〉と書きます。
リーヴァ・デル・ガルダから北に30kmぐらい離れて〈Tenno〉という村があり、その先3kmのところに〈Lago di Tenno = 天皇の湖〉があるのです。日本人としては行かずばなりません。歩いて1周出来る、水の色が独特で美しい湖です。湖水浴客で賑わっています。
Tenno(天皇)村 ・ Tenno(天皇)の湖
その〈天皇の湖〉のほとりで弁当を食べました。妻が作った弁当です。おにぎりが2種類あり、梅おかかのおにぎりは海苔巻きで、塩こんぶのおにぎりはとろろ昆布巻きにしてあります。おかずは肉団子、人参、昆布巻き、ひじき、そしてホウレンソウの胡麻和え。トレッキングの後で妻が作った弁当を食べるのは最高です。(奥さん、ここ読んでね。)
弁当袋 ・ 弁当
そしてリーヴァ・デル・ガルダの町にもどって、カフェで午後のくつろぎのひと時です。私はジェラート2玉とパイナップルジュースにココナツのシロップを混ぜた飲み物、妻はジェラート1玉と野菜と果物のミックスジュースを注文しました。ところが驚いたことに、ポテトチップス、ミニピザ、オリーブ、カリカリのパンが出てきて、英国のアフタヌーン・ティーのようになってしまいました。カフェ側の間違いだと思って抗議しましたが、注文したジュースに付いているとのこと。勝手に付加価値をつけて高く売る作戦でしょう。でも、とくに高い値段でもなかったので、まぁいいか。
ジェラート と パイナップルジュース ・ ジェラート と ミックスジュース
イタリア風アフタヌーン・ティーの軽食
〔2018年8月〕〔2024年2月 加筆・修正〕