ハノーファーから東に120km離れた旧東ドイツのヴェルニゲローデ市にあるヴェルニゲローデ城館は、旧市街を見下ろす100mの高台に建っています。おそらく12世紀の前半に建造され始めたと思われますが、13世紀の前半に初めて古文書に現れるそうです。15世紀と16世紀に断続的に建築が大規模に進められ、何度も所有者が代わり、17世紀にバロック風城館に改築されました。そして19世紀にはその時代を代表する様式に改築され、その特徴の多くはこんにちまで保存されています。20世紀初め頃から当市の侯爵家族が居住するようになり、それと同時に第2次世界大戦終戦までの間、城館施設の一部が一般見学者に公開されていたそうです。戦後侯爵家族の所有であった城館は土地改革によって公用徴収されてしまい、その上歴史的な武器や武装、軍人や勲章の絵画などがソビエト軍によって見さかい無く破壊されました。その後所有権がヴェルニゲローデ市に移り、市は博物館を開設しました。現在は〈ドイツで最初に開かれた19世紀における芸術と文化の博物館〉の地位を享受しています。
ヴェルニゲローデ城館 1 & 2
ヴェルニゲローデ城館 3 & 4
ヴェルニゲローデ城館 5 & 6
城館から町を望む
城館の裏山をトレッキングして妻の手作り弁当を食べたあと、城館の前にあるカフェでアイスクリーム休憩です。妻はストロベリーをひと玉、私はバニラとマンゴ-ヨーグルトのふた玉を食べました。
アイスクリーム 1 & 2
ヴェルニゲローデには城館以外にも見所がたくさんあります。市庁舎がある中央広場を中心に旧市街が広がっていて、木組みの家並みを見ながらの散歩が楽しめるのです。
市庁舎 ・ 中央広場
中央広場にある井戸 ・ 町並み
散歩の後はまた休憩です。なぜこんなに頻繁に休憩が必要なのかというと、当日は8月のある一日だったのですが今年最も暑い日ということで、ヴェルニゲローデはハルツ山地のふもとにあって比較的涼しいはずなのに38度Cもあったのです。とにかく暑くて喉が渇くので私はアルコールフリーのビールを、妻はリンゴジュースを飲みました。
ノンアルコールビール ・ リンゴジュース
8月も終わりが近い現在は、秋の風が吹き始めています。
〔2018年8月〕〔2024年4月 加筆・修正〕