お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

古代都市 テルメッソス

2019年01月30日 | 旅行

アンタルヤから40kmほど北西に行くと、標高約1000mの高さに、国定公園として保護されている古代都市テルメッソスがあります。公園の入り口で入場料を払い、細い舗装道路を13㎞登って駐車場に車を置き、そこから急こう配の山道を約20分歩くと着く、到達しにくい古代都市遺跡です。

   

駐車場、ここから徒歩 ・ 遺跡の入り口

このあたりは紀元前3000年頃から人が住んでいたと考えられていて、ギリシャの都市国家群がアナトリア西部に築かれる前からリキアという国が栄えた場所だということです。テルメッソスは山奥の要塞都市ともいえるところで、あのアレキサンダー大王が紀元前333年、アジア遠征の中で唯一陥落できなかった地だそうです。ところが、5世紀と9世紀に起こった地震のため廃墟となったのです。

   

貯水槽 ・ 劇場 1

  

劇場 2 ・ 墓地の石棺 1

   

墓地の石棺 2 ・ 墓地の石棺 3

こんにち見ることが出来るのは壊れかけの劇場や神殿や墓地で、これらは、テルメッソスが一番栄えていたと思われる紀元前3世紀から紀元後3世紀頃の遺跡だそうです。高低差のある広い地域なので、見てまわるのにかなりの体力を必要とします。

   

遺跡の一部 1 ・ 遺跡の一部 2

  

遺跡の一部 3

さて、夕食は滞在先のリゾート・アパートメントで自炊をしました。

トルコ産ワインは妻によるとあまり美味しくないそうです。私はミネラルウォーターです。

  

トルコ産ワイン

キュウリとワカメの酢の物及びトマト。ワカメはもちろんここでは手に入らない食材なので、家から持って来ました。

  

酢の物と揚げた鶏の皮

鶏肉を使うとき、妻はいつも皮を揚げてビールのつまみにします。

家から持ってきたコンニャクとキクラゲ、それに地産のパプリカの煮物です。さらに、持ってきた出汁とダシ醤油で高野豆腐を作りました。トルコでは各種のナッツがたくさん取れます。

   

煮物と高野豆腐 ・ ホウレンソウのナッツ和え

やはり持ってきた固形カレーを使って、骨付き鶏、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリの芯、ニンニク入りのカレーライスが主菜です。

   

カレーライス ・ デザート

バナナとヨーグルトと固形入りイチゴジャムのデザートは私が作りました、

朝食は多かれ少なかれ毎日同様で、バター、ミルク、ジャム、チーズ、牛肉のハム、パン、ミルクティーなどが食卓に上がります。

  

朝食

トルコの野菜が美味しいので、毎日の食事が楽しみです。

 

[2019年1月]

 

 

 

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アンタルヤの近郊

2019年01月15日 | 旅行

アンタルヤ市の中心部を散策したのは1日だけで、その郊外や近くの町村をレンタカーを使って見てまわりました。トルコはG20に入っている国なので一応交通規則も道路標識もしっかりしていますが、ドライバーの走り方はかなりルーズな面があります。信号無視やスピード違反を時々見ました。一方通行の道路を逆走する人が (私自身を含めて) 3人もいたのです。ただ、全体的にスピードをあまり出さない人が多いような印象を受けました。

市街地から郊外に抜ける道路に面白い標識がありました。制限時速82㎞。なぜ80㎞ではいけないのでしょう? 

   

道路標識 ・ オレンジの街路樹

ドイツでは、道路が汚れるので果実のある街路樹は禁じられていますが、ある村の道路にはオレンジの木が植わっていました。シメシメと思って10個ばかり持って帰りましたが、非常に酸っぱいだけでなく雑味が強くて食べられません。昔ギリシャに行ったときも、スパルタ市の街路樹がオレンジだったことを思い出しました。そのときは市街地で、人の目がたくさんあったので試食はしませんでした。

市域からそれ程遠くない所に地面の断層があり、そこは深い渓谷です。

    

断層 ・ 洞穴遺跡

その近くには、洞穴遺跡もあります。この遺跡は石器時代から青銅器時代の初期にかけての住居ですが、1973年に発掘が終わっており、観光資源としての整備が終わった1985年から洞穴を見学出来るようになっています。

農家が数軒しかないごく小さい村に無名の遺跡がありました。一応案内の立て看板があるので、たまには観光客が来るのでしょう。

   

遺跡 1 ・ 遺跡 2

  

遺跡 3

どんな小さな村にもかならずモスクがあります。時間によっては住民がお祈りに来るのでしょうが、我々が行った時間には誰もいませんでした。

  

小さな村の様子

   

モスクの全景 ・ モスクの入り口

小さな町のはずれに墓地がありました。意外にもそこには水道の蛇口が並んでいるのです。モスクに入る前にするように、墓参りの前にも手と口を洗浄するのでしょうか。

   

墓地 ・ 墓地の前の洗浄場

トルコは夏がかなり暑いからか、滝や渓谷がある公園が目立ちました。

   

滝 ・ 別の公園の滝

   

公園の売店 ・ 沢に張り出したカフェ & レストラン

  

宗教的理由で顔を隠した女性

その公園のひとつで、栗とトウモロコシを食べました。栗は焼き栗です。ドイツで手に入る栗より大きく、味は日本の栗に負けないくらい美味です。トウモロコシは、削り取った実を茹でています。それをカップの中で塩、バター、チリペッパー、レモン汁と混ぜてくれるのです。けっこういける味です。

   

焼き栗とトウモロコシ ・ チーズ

興味深いことに、スーパーマーケットで、以前ポーランドで見たチーズを見つけました。繊維を束ねたような細長い形状でまったくクセのない味です。

市場や商店を見ると、トルコは食材がたいへん豊富な国のようです。なかでも、野菜はあらゆる種類のものが栽培可能だそうです。もっとも、豚肉は食べません。スーパーマーケットにも売っていませんでした。

  

[2019年1月]

 

 

 

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アンタルヤ

2019年01月09日 | 旅行

クリスマス休暇で、2週間弱をトルコの地中海沿岸の町アンタルヤで過ごしました。30年以上前に来た時は人口数十万の地方観光都市に過ぎませんでしたが、今では人口2百万人を越す大リゾート地に成長しています。イギリス人とドイツ人を筆頭に西ヨーロッパの人々、それに加えてロシアやアジアからの観光客が大勢訪れているのです。観光街を歩くと、以前はお土産店やレストランの客引きから 「こんにちは!」 と声がかかっていたのに、今回は例外なく 「ニーハオ!」 か 「アニョガセヨ!」 です。中国語を掲げた店もあります。日本人観光客の影が非常に薄くなっているようです。

   

市域のはずれの公園にある滝 ・ その公園から見た観光船

 

海岸の景色

さて、この地域にはコーカサスとメソポタミアから来た人たちが紀元前4500年頃から住んでいました。紀元前9から7世紀にギリシャ人などがやって来て、先住民と混ざり合いました。そしてペルシャ人が来たあと、紀元前4世紀にアレキサンダー大王がやって来ました。その後ローマ帝国の植民地になったのです。アンタルヤは、古代ローマの主要な港町で旧市街はまだ市壁に囲まれています。市のほぼ中心にあるハドリアン塔はほとんど2000年の古さです。

   

ハドリアン塔 ・ ハドリアン塔をくぐる道のわだち

ビザンチン帝国の時代は司教座所在地でした。13世紀初めにセルジューク朝に占領され、15世紀の初めにモンゴル人が来た後、わりとすぐにオスマン帝国となり、ゆっくりですが確実に発展していきました。アンタルヤでは果物の通商が主な産業だったのですが、20世紀のはじめにバルカン半島やコーカサスからの難民で急に大きくなって、1970年代には段々と観光業が盛んになり、こんにちではもっとも大事な産業になっています。見どころのひとつの港には観光船が並び、市域には昔の城郭や塔が散見されます。

   

港 ・ 城郭の一部

  

迷路のような旧市街に、昔の民家を改造したホテルのほか、レストランやお土産ショップが軒を連ねています。

   

民族衣装の店 ・ 民家を改造したホテル

サフランや木の実だけでなく、トルコのお菓子も有名です。その一部はドイツでも手に入るのですが、今まで見たことのないお菓子を買いました。たくさんのナッツを飴でくるんだお菓子で、結構美味しいのです。さらに、オレンジとザクロのミックスジュースも飲んでみました。ザクロのジュースは初めてでしたが、オレンジの甘さでザクロの酸っぱさが緩和されているようです。チャイ (トルコのお茶) は、普通の紅茶とかわりません。

   

お菓子 ・ 好きなだけハサミで切ってくれる

   

ミックスジュースの販売スタンド ・ ジュース

  

チャイ

旧市街では、やはり民家であった建物が、伝統的生活様式を展示した博物館になっていました。

   

博物館 ・ 展示 1

   

展示 2 ・ 展示 3

アンタルヤの町で、ヨーロッパの国々ではまずあり得ない光景を目にしました。決して少なくはない野良犬と野良猫が徘徊しているのです。みんな人懐っこいので撫でてやったりしましたが、動物と人間が空間を分け合って仲良く暮らしていることにいたく感激しました。そのうちに、野良犬がみな耳に標識のようなものを付けているのに気が付きました。現地の人に訊くと、役所のスタッフが野良犬を見つけると保護して予防注射と不妊手術を施し、標識を付けるそうです。その後も健康状態を観察していて、重い病気になった犬は安楽死させるようです。野良猫も同様ですが、猫は耳の標識を自分で取ってしまうのでチップを皮下に埋め込んでいるとのこと。野良の動物を殺処分してしまう日本のことを思わずにはいられませんでした。ちなみに、トルコでは猫は幸運をもたらすのだそうです。

アンタルヤは観光客のためのインフラがしっかりしていて、市内もそうですが近郊にも見所がたくさんあります。冬が暖かいので冬越しをする北ヨーロッパ人も多いそうです。

 

[2019年1月]

 

 

 

 

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