お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

城山ホテル 鹿児島

2019年05月27日 | 旅行

鹿児島市の中央部にある丘陵、城山 (しろやま) は、あの西南戦争最後の激戦地で、国の史跡および天然記念物に指定されています。現在は城山公園として整備されているのですが、その公園の南部に城山ホテル鹿児島があるのです。

   

鹿児島市内と桜島・午前と午後

城山ホテルは1963年に開業し (開業時の名前は「城山観光ホテル」)、 薩摩の迎賓館ともよばれる鹿児島を代表するデラックスホテルです。初代の社長は東京帝国ホテルで経営のノウハウを学び、それを導入しました。しかしながら2代目のバカが (失礼!) 倒産させてしまい、京セラの購買提案を断ったところ、新しい社長が鹿児島銀行から来ました。ということで、もう5、6年来銀行の管理下にあるのですが、経営は黒字になっているそうです。

エントランスを入ると、そこは洗練された館内で、鹿児島市内や桜島を一望できます。

  

レセプションからの展望

スタッフは地元出身の人が多いとのことで、パンフレットには、

「さつまに根付いたスタッフだからこそ、「ようこそ鹿児島へ!」という意気込みと、鹿児島を代表するホテルとしての誇りを持って、生き生き能動的に仕事をこなす姿。」

と書いてあります。外国人スタッフもたくさん居るとのことですが、みんな日本人的な物腰で、アジア出身の人は外見ではわかりません。 

さて夕食ですが、和食と中華料理にそろそろ飽きてきたので、10階のレストランで夜景を見ながらフランス料理を食べることにしました。きめ細かなサービスで、たいへん居心地の良いレストランです。

   

フレンチレストランの入り口と内部

トワールという名前が付いたメニューセットにしました。

  

テーブルセッティング

   

パンとオリーブ油 1 ・ パンとオリーブ油 2 

パンは城山ブランドパンということで、オリーブオイルをつけて食べます。

Amuse-bouche (アミューズブーシュ、オードブル) は玉葱のムースにトマトのジュレ。雲丹とキャビアとマイクロトマトが添えてあります。

   

アミューズブーシュ ・ 魚介のマリネ

次は、オマール海老と魚介のマリネ、人参のカルパッチョ、イタリア産有機オリーヴオイルの香り、です。

そして2種類 (コーンとトマト) のスープで、トマトの方は茶碗蒸し風なのです。

   

スープ ・ 真鯛のポワレ

魚料理は、鹿児島産真鯛のポワレにゴボウのアラクレームソースがかかっています。

肉料理はもちろん、鹿児島県産黒毛和牛フィレのグリル。シャスールソース (キノコのソース) で食します。

   

黒毛和牛フィレのグリル ・ デザート

  

日本産ボーンチャイナのカップ

最後に、本日のシェフパティシエデザートとしてケーキと抹茶アイスが出てきました。紅茶またはコーヒーを選べるということでしたが、我々はカモミールティーを頼むと、美しい日本産ボーンチャイナのカップで供されました。味はドイツのカモミールティーと同じです。

サーヴィスがテキパキと早くて、アッという間に終わった夕食でした。日本で食べる西洋料理はたいへん美味しいのがよく分かりました。

そして鹿児島市滞在最後の夜は、ホテル内の和食レストランで鹿児島県産黒豚しゃぶしゃぶセットを食べたのです。

   

和食レストランの内部と外の庭園

小鉢はホーレン草のおひたし。前菜はピーナッツの豆腐、何かの魚の甘露煮、何かの魚の押し寿司、鴨肉の間にはさんだ桜島大根、ニガウリの味噌煮、そしてエビの酒盗です。

   

小鉢と前菜 ・ お造り

鯛とカンパチと鰹のお造りを食べて、いよいよしゃぶしゃぶです。

鹿児島県産黒豚の肉は脂が多いですね。野菜盛りには餅と豆腐も入っています。底にあるうどんは手打ちだそうです。醤油味のソースとゴマダレに薬味を入れて食べました。何だか、グッとくるような豚肉の旨さがありません。

  

黒豚の肉 ・ 野菜盛り

   

ソースとたれと薬味 ・ 甘味

最後の甘味はいちごプリンです。

このしゃぶしゃぶセット。前菜は珍しい料理で美味しいのですが、黒豚は評判ほどには美味しくないと感じました。ドイツの自宅の近くの肉屋で買う豚肉の方が美味しいくらいです。

ところで、ここ城山観光ホテルの朝食バイキングは、タクシーの運転手によると、日本で一、二を争うほど有名だそうです。圧巻の和・洋バイキングは約80種類もあり、選ぶのに迷ってしまうそうなのです。さらに、朝から鯛の刺身が出るとのことです。お勧めは黒豚や近海で獲れる魚介類、さつま揚げなど鹿児島の食材を用いた郷土料理で、その他、自家製のパンも大好評。パンの他、さつま揚げやビールも造っているそうで、館内で販売していました。

  

ホテルメイドのパン

朝食にあまり重きを置かず、食べる量も少ない私たちは、コスト・パーフォーマンスの悪い朝食バイキングはパスして、ホテルメイドのパンと部屋にあるコーヒーと紅茶で朝食を済ませました。

城山観光ホテル滞在の魅力は、温泉、眺望、グルメ、そして何と言っても洗練された居心地の良い空間です。再び鹿児島市に来ることがあったら、またここに宿泊するつもりです。

 

[2019年5月]

 

 

 

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市場 と 乾物問屋街 in 台北

2019年05月25日 | 旅行

台北で妻が興味を持っていた場所が、市場と乾物問屋街です。やはり食材を売っている所が気になるし、乾物をいくつか買いたかったようです。

市場にはもちろん、肉、野菜、魚、、、、、などなど、色々とたくさんあるのですが、豚足や豚の頭の縦割りをそのまま売っているのは、いささかびっくりしますね。面白いのは入り口近くに神棚があることです。日本の神道のそれとは違って、大きくて色がけばけばしいので目立ちます。

   

市場 1 ・ 市場 2

    

市場 3 ・ 市場 4

  

市場にある神棚

車道から問屋街を見渡すと、店の看板がずらりと並んでいます。その道路の両側には屋根のついた歩道があり、所狭しと道まではみ出して商品が並べられています。この問屋街に買い物に来るのは8割がた日本人だそうで、日本語の片言ができたり、かなり上手に話す店員さんがたくさん居ました。本当にいろいろな、中には何であるのか見当もつかない乾物があります。

   

薬草の問屋 ・ 車道から見た乾物問屋街

   

乾物問屋街の歩道 1 ・ 乾物問屋街の歩道 2

さて今日はホテル内の、先日とは別のレストランで、台北最後の晩餐をとりました。

   

レストランの内部 ・ テーブルセッティング

この国で5日間過ごす間に料理一皿の量がだいたいわかってきたので、空腹の度合いを考えて、一品料理4品とデザートを一つ注文しました。

まず、ホタテ貝柱と百合根とアスパラガスの炒め物。日本のそれとはちょっと違う醤油味で美味しく食しました。

   

ホタテの料理 ・ エビチリ

そして、衣をつけて揚げたエビのチリソース炒めは日本で食べる味に近く、ピリ辛もよく効いています。

押し豆腐と漬け高菜の煮物は今まで食べたことのない料理です。押し豆腐は、味も食感も厚めの湯葉に似ていて、私は湯葉があまり好きではないので、残念ながら美味しいとは思えませんでした。

   

押し豆腐の料理 ・ 炒飯

問屋街でからすみを買ったので、試食のつもりでからすみ入り炒飯を食べてみました。美味しいのですが、からすみが入っているから特に美味しいというわけではないようです。家ではからすみ入りのスパゲッティを時々作るのですが、今度は炒飯も作ってみましょう。

キンモクセイ味の氷砂糖漬けレンコンのデザートは甘くて結構ですが、レンコンがグニャグニャなのはいけません。レンコンはやはり、甘酢につけてシャキシャキッと食べるのが好きです。

   

氷砂糖漬けレンコン ・ 小豆入りパンケーキ

サーヴィスとして出てきたデザートは、小豆入りパンケーキです。好みによりシロップで食べます。もう満腹だったので、『どうでもいいなー。』 と思いながら冷たく扱ったデザートでした。

そして、台北最後の夜が静かに更けていったのです。

 

[2019年5月]

 

 

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九份

2019年05月17日 | 旅行

台北から程近い、台湾観光の目玉の一つと思われる、九份という小さな町に行きました。昔は鉱山で栄えた町だそうですが、今は観光一色なのです。ある日本のアニメ作品が人気に拍車をかけているとのことです。狭い階段と路地、そして赤ちょうちんが印象深い町です。我々はあまり混んでいない時間帯に訪れましたが、それでも、特にお土産品と食べ物を販売する店が密集している路地はたいへんな人込みでした。

   

階段道路 ・ 観光路地 1

   

観光路地 2 ・ 観光路地 3

   

小籠包屋 ・ 焼き貝屋

ここで妻が臭豆腐を買いました。思っていたほど悪臭ではなく、味は悪くありません。でも私は一口だけ食べて、残りは妻が全部食べました。

   

臭豆腐屋 ・ 臭豆腐

階段道路の中頃にあるお茶屋で休憩しました。上述のアニメ作品に出てくるといわれている建物です。台湾式茶道の説明を受けて、それに従って喫茶したのです。日本茶に負けず劣らず、台湾茶も香りが良く美味しいと思います。いろいろなお茶請けもカラフルで味も結構でした。

  

お茶屋の建物 ・ お茶屋の入り口 

   

お茶屋からの展望 ・ お茶 1

   

お茶 2 ・ お茶 3

  

お茶請け

階段道路を一番上まで登ると小学校があるのですが、この付近から海を望む景色が素晴らしい。

  

頂上からの展望

頂上には(日本人から見ると)エキゾチックなお寺があり、前庭の真ん中に、かごに入ったニンニクがたくさん置いてありました。魔除けなのでしょうか、それとも、単にニンニクを干しているだけなのでしょうか。

   

お寺 ・ お寺とニンニク

面白い町ですがあまりにも観光地化されていて、歴史に裏付けされた深みを感じられないし、地元の人たちの生活臭もありません。台湾にはまた来るつもりですが、この町はもう訪れないでしょう。

 

[2019年5月]

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士林夜市

2019年05月14日 | 旅行

宿泊しているホテルの近くに、台北で最も大きく、観光客がよく訪れる士林夜市があります。ずっと以前にいち度行ったことがあるのですが、また行って見る事にしました。

士林夜市では多数の露天商や店舗が商いをしており、ありとあらゆるものが買えます。私たちは買い物にはあまり興味がなかったので、ブラブラといろいろ見て回りました。金魚すくいもありましたが、面白いのはエビ釣りです。釣ったエビはその場で焼いてくれるので、食べられるのです。しばらく見ていましたが、誰も釣った人はいませんでした。

   

士林夜市 ・ エビ釣り

買い物をする気がないのになぜ士林夜市に行ったかというと、「食」です。台湾のB級グルメで夕食をとるつもりなのです。

20数年前に来たときは多くの露店屋台が軒を連ねていた、というあまり確かではない記憶がありますが、今は広大なホールの一角に小さな「食堂」が林立しています。2、3の店の前の水槽にはエビが泳いでいます。

   

食堂の様子 ・ 水槽のエビ

客引の声が姦しい中、一つの食堂のテーブルにつきました。飲み物はウーロン茶と台湾ビールです。

  

ウーロン茶と台湾ビール

4品注文すると、コースメニューの様に次々ではなく、全部いち度に持ってきました。

小籠包は汁が少なくて、まずくはないけれども、よく言われるようにびっくりする程の美味しさではありません。でも、しかるべき店で食べると本当に美味しいのでしょう。

   

小籠包 ・ カニの丸揚げ

殻も食べられる小さなカニの丸揚げ。これは香ばしくて旨い。

野菜を食べたいので、豚肉とニンニクの茎の炒め物を頼みました。茎が少し硬いのですが、味は悪くありません。

   

豚肉とニンニクの茎の炒め物 ・ アワビ 

アワビのオイスターソースかけもまた、特に感動はありませんが、まあまあ美味でした。トコブシではなく本物のアワビなら、台湾はアワビの安い国ですね。

どの料理も、繊細さはありませんが、けっこう美味しい台湾のB級グルメです。食器が小型洗面器風なのも、全体的にガチャガチャした雰囲気で落ち着かないのも、こういう場なので仕方がないですね。

 

〔2019年5月〕

 

 

 

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街角のレストラン in 台北

2019年05月12日 | 旅行

台湾名物の足マッサージをやった後、すぐ近くのレストランに入りました。

  

レストランの内部 

中華系レストランとは思えないほど西洋風な雰囲気の、清潔感があるレストランで、英語も日本語もほとんど出来ないながらも、親切でよく気がつくスタッフたちがいます。大きな水槽に、生きている 伊勢海老やカニが沢山。その他各種の貝類が並んでいます。ここで何をどう料理して欲しいか言う、注文の仕方のようです。

  

烏龍茶

   

ミネラルウォーター ・ 紹興酒 

テーブルにつくとすぐにおしぼりとお茶が出てきました。地元のミネラルウォーターと紹興酒を頼んだのですが、わたしは紹興酒より日本酒の方が好きですね。妻もあまり飲まずに、4分の3ぐらい残したのでホテルに持って帰りました。

まず、店のお薦めの茹でタケノコです。今が旬ですね。少し甘くてマヨネーズに似たソースをつけて食すのですが、アクが無くて大変に美味しい。

   

タケノコ ・ 焼きハマグリ

そして焼きハマグリ。何もつけないのですが、ふっと塩味を感じて美味しいのです。新鮮さを明らかに感じました。

蟹は蒸すのが一番旨いということなので、そうして貰いました。今まで見たことのない、ハサミとかき出し棒を兼ねたような道具でかなりカニ肉をゲット出来ました。少し酸っぱい薄い醤油味で食べたのですが、冷めるととたんに美味しくなくなったのは残念です。

   

蒸し蟹 ・ 炒飯

最後に炒飯を頼みたいのですが、若い女性とおばさん給仕にどうしても言葉が通じないのです。そこで、おばさんが紙と鉛筆を持ってきて、筆談でこちらの意思を伝えることが出来ました。中華人民共和国と違って漢字を簡略化していないので、筆談でかなり会話ができるし、街の看板も相当な割合で理解できることがわかりました。

台湾ではよくあることなのでしょうか。このレストランでもサーヴィスのデザートがあります。それも2種類。ひとつはパイナップルとスイカとメロンです。そして温デザートの、よく煮たと思われる白キクラゲとプラム入りスープです。このスープ、デザートにしては甘くないのです。

   

季節の果物 ・ スープ

値段を聞かずに注文してしまったのですが、タケノコとハマグリと蟹は時価ということで、大変に高い食事になってしまいました。

他の二つのテーブルで台湾人客のグループが食事をしていたのですが、彼らが手にしていたメニューが違うのに気がつきました。我々のテーブルに持ってきたメニューは、冊子になっていて贅沢なコース料理と時価の食材だけが載っています。もちろん英語併記です。一方自国民には、(私が見た限り)沢山の一品料理が自国語だけで書かれた、ただの紙切れでした。その結果、我々のより美味しそうな料理を沢山食べたわりに、かなり安くあげていたようです。

今回の台湾旅行では、このレストランでの夕食だけがあまり満足できないものとなってしまいました。

 

[2019年5月 (食事をしたのは4月)]

 

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