経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

9/2の日経

2014年09月02日 | 今日の日経
 法人企業統計の分析記事は、なかなか良かったね。売上高が1.1%増の中、経常利益は4.5%増で、なんと経常利益率は「1954年」以降の最高。利益額もリーマン超え。自己資本比率も40.2%と過去最高だ。それなのに、設備投資は3.0%増に過ぎない。こういうのを見ると、設備投資には需要(売上)が必要で、法人減税で増えるとは思えないね。まして、消費増税で需要を削るようではとても。

 大機の三剣さんは「二極化」を指摘するが、一気の消費増税なんてしてなければ、人手不足が底上げを促し、格差は徐々に縮んでいたのではないか。金融緩和と財政緊縮を組み合わせる経済思想が作り出すもののように思える。それは、非正規化と少子化をもたらして、ますます成長力を損ない、バブルを欲することにもなる。悪循環だよ。

(今日の日経)
 インドに投融資3.5兆円。設備投資に反動減の影・法人企業統計。GDPは下方修正の見方。7月税収17.9%増、配当増で。自動取引の無人マネー。8月新車販売9.1%減。百貨店5社販売増。大機・21世紀の格差論・三剣。経済教室・少子化対策は家族志向の女性をターゲットに・松田茂樹。

※GDPが下方修正でも、まだ「想定内」と言うのかね。とても達成できそうにない経済見通しとの矛盾はどう説明する。「想定を隠して、高めにしてました」とでも言うのかい。
コメント
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